大谷中 新コース「凛花」取り組みの詳細

2014年10月8日 水曜日

大谷中の塾対象説明会の様子をご紹介します。

こちらのエントリー「大谷中 新コース「凛花」で凛と咲く一輪の花を」でご紹介をした、新コース「凛花」の詳しい取り組み内容が明らかになりました。

異文化との交渉力を養い「新時代に生きるグローバルな女性」を育てる、というのが大きなコンセプトとなっています。ただし、グローバルリーダーを育成することを目的としているのではない、という点も特徴です。考える力を持ち、己を知り、この国を知り、多文化を受け入れることが出来る女性、自分の信じるものを発信し行動する、ような女性を育成するものである、とご理解下さい。

全ての教科でグローバルマインド育成を目指し、コミュニケーション力・プレゼンテーション力をつけるようなことを念頭に置いた授業が実施されます。そのため、先取り学習は行われません。英語は発展的な学習はされるようですが、進度を早めることは考えておられないようです。数学も「体系数学」ではなく、検定教科書が使用されます。

要するに、他コースが大学受験に向けた学習をしている時間を、プレゼンやコミュニケーションのような力を養う時間とする、ことになるということです。

中2進級時に特進へのコース替えが一度チャンスとして用意されているものの、以降コース間の入れ替えは一部例外を除き実施されません。

同コース最大の特徴は「凛花」という時間が設けられる点にあります。通常の授業のうち週1~3時間に加え、週3日の朝の小テストの時間、他コースが放課後に行っている週2日の講習の時間、も「凛花」とされるそうです。

例えば、凛花の時間には「茶道」を行うとしましょう。お茶を点てることが出来るようにするだけでなく、茶道の歴史や文化的背景や価値、世界の中での茶道の普及、和食の研究やマナー、着物の着付けなども学び、それらを英語で(例えば姉妹校の生徒たちへ)説明することが出来ようになるまで、を茶道の授業と考える、ということになるそうです。

我が国の文化を深く学び、それを英語で発信出来るようにする。日本に軸足を置きながらも「グローバル」を意識したコース内容となっています。

また、学年が進むにつれて教科を超えた授業を展開することも予定しており、学年を超えての授業や宿泊行事も予定しているとのことでした。

最終的に同コースが目標とする進路は「指定校推薦(文系)」及び「大阪大谷大(教育・文・人間社会)」といった、私立大文系となります。

既存コースの取り組み内容です。

医進と特進の理系は「国公立理系進学が目標」「中1の間は学習進度は同じ」というものに代表にされるように共通点があります。

ただ、医進は「中2から先取りが始まる」「医学部医学科のような難関理系を目指す」ものである一方、特進では中2までは目立った先取りは行わず、学習習慣・方法の確立に取り組んで中3からの先取りに備えることになっています。高1から理系カリキュラムの選択が可能となります。

特進の文系の中でも特に成績優秀な者のみで「特文」を高2から組織されることになっています。

医進と特進は中2進級時に入れ替えが行われ、医進から特進への一方的なコース替えは中3進級時にもあります。

医進と特進の理系は共通点がある一方で、特進の文系と凛花は「別物」と考えて欲しい、というお話もありました。理由としては、やはり凛花での取り組み内容が特進のものとは全く趣が異なるから、です。

一つ懸念点があります。特進の定員が2015年度より80名⇒110名となるので、学力差が生じるのではないか、という点です。

上位生はより医進に近づくように、成績下位者は学習意欲喪失を避けさせるために努力するというお話がありましたが、加えて習熟度別授業を導入する予定でもあるそうです。

指定校推薦枠のうち理系及び併設大薬学部への内部推薦は特進に用意されるそうです。

2015年度入試に向けた情報です。

2日目午後に1次C(凛花の募集なし)、3日目午前に2次(全コース募集)を配置し、午前入試(1次Aと2次)は13時には終了、とされることになっています。

一つ大きな注意点があります。1次Aで凛花に合格し19日(月)に手続きを済ませた後で、1次Cもしくは2次で医進に合格・入学する場合、後者で再度入学手続が必要となる、つまり入学金が二重に必要となることになっています。詳細は直接大谷中にお尋ねください。