2015年度 近畿地区中学入試 入試日程④

2014年10月31日 金曜日

開成教育グループにお通いの皆さんに向けては、去る2014年9月15日(月祝)に開催しました「中高進学フェア」内、「中学入試分析会」にて最新情報を詳しくお届け致しました、来る2015年度近畿地区中学入試の動向について、当ブログでも簡単にご紹介していくシリーズです。

当シリーズの初回エントリーであるこちら「2015年度 近畿地区中学入試 入試日程①」では、大阪府内各校の入試日程と状況について、2つ目のエントリー「2015年度 近畿地区中学入試 入試日程②」では、大阪府以外の府県にある私立中の入試日程について、それぞれご紹介しました。

これまでご紹介してきた入試日程を踏まえた上で、3つ目のエントリーとなる前回「2015年度 近畿地区中学入試 入試日程③」では、特に「入試日程の前倒し傾向」と、それによって「2日間で4回の入試を実施し、3日目以降は入試を一切実施しない」といった極端な学校が多数出てきている、ということも合わせてご紹介をしました。

当シリーズ最終回の今回は、午後入試にスポットをあててお話をすすめます。

2015年度入試において午後入試を導入する学校数や割合を、次の表にまとめました(画像をクリックすると拡大します)。

図内一番左下にある2011年度では、近畿地区全校のうち21校だった午後入試導入校数が、2年度の2013年度には倍の42校に、そしてもう2年後の2015年度では64校となり、2011年度から2015年度で3倍の学校数になっていることが分かります。

率にすると45%と、近畿地区のほぼ半数の学校がどこかしらの日程で午後入試を導入していることになっています。

画像の右の方に小さい字で学校名などが書かれている部分ですが、これは「2015年度入試を含む過去5年間で、一回でも午後入試を実施したことがある学校名と、実施した年度」を示したもので、○がついている年度が午後入試を実施した年度となります。

学校名を黄色くしている所は、2015年度入試で初めて午後入試を実施する学校となっています。ご覧頂いておわかりのように、2015年度入試では帝塚山中のような難関校、金蘭千里中・初芝富田林中・三田学園中といった上位校での午後入試新参入となっており、成績上位層の受験生獲得競争がより一層熾烈なものになっています。

このような状況となっていますので、成績上位生ほど「午後入試は避けて通れない」といった事態になることと思われます。今から、1日2つの入試をこなせるだけの体力と精神力をやしなっておく必要がありそうです。

全4回シリーズでお送りしました2015年度近畿地区中学入試日程についての分析は、これにて終了と致します。