同志社大 英数国の出題傾向と対策ポイント

2014年11月27日 木曜日

同志社大の受験生・保護者対象の説明会にお邪魔させて頂きました。

同大 今出川C内の良心館で開催されました。

同志社大の入試問題の特徴と言えば、やはり「記述が多い」点を挙げる受験生が多いと思います。その通り、記述式の解答を要求する問題が確かに多くなっています。

その理由は「論理的思考力や表現力、正確な知識を問うため」であり、「論理的思考力や計算力を問う出題は記述式解答方法を採ることで、丁寧に採点する(人の目が入る)」ことにしている、とのご説明がありました。

さて、タイトルにもあります通り、今回の説明会では英数国の出題傾向・対策ポイントについてのお話がありました。以下、箇条書き形式でご紹介します。

英語
・長文(1500~1800字)2問と会話文(500~650字)1問の構成。
・下線部和訳問題と英作文は記述式の解答とし、それ以外は記号選択式。
・記述問題のうち英作文問題では、難しい構文を使う必要はなく、分かる範囲の英語で作文するように。
・和訳問題は、直訳のままの意味が分からない日本語ではなく、意訳して美しい日本語にしよう。
・語彙・文法・読解・会話・作文など総合的に試す問題構成。
・単語本来の意味だけでなく、文脈から類推する力が必要。
・長文の出題領域は新しい時期のものが大半を占め、新聞・雑誌・書籍・ウェブサイトから出典とし、志望学部の文理に関係なく文系・理系のテーマが出題される。「精読」「語彙力」「内容把握力」「思考力」の力が問われるので、語彙力とともに文法力を強化することと、文脈から語句の意味を類推する訓練をすることで対策としたい。
・会話文問題では、会話の流れに沿った応答が理解できるかどうかが問われるので、日常的な会話表現に慣れておくことと、登場人物の性格や行動の背景を充分に理解することが必要。

国語
・現代文1問(90点)と古典1問(60点)の構成。古典は漢文も出題範囲としている。
 ⇒ 2004年に古典の中で漢文が1題出されて以降、漢文は出題されていない
・各文章を読み、選択肢で解答する問題が5~6問、記述式の解答が1問用意されている。
・記述式の解答は、現代文で40字、古文が30字で解答する形式。
・対策としては、まず「読解力を養うこと」が挙げられる。
・記述式問題は、文章全体を的確にまとめて文章化できる力が必要になる。現代文なら3つ程度、古文なら2つ程度のキーワードを抽出し、文章としてまとめあげる必要がある。

数学
・大問4問(文系は3問)構成で、1問目は空所補充、2問目以降は記述式の問題となっている。
・記述式の問題は、丁寧に論拠を示しながら採点者が理解できるような解答を書く必要がある。完全解答できなくても解答に至るまでのプロセスがしっかりと書けていれば、部分点が与えられる。
・簡単な問題でのケアレスミスが多いので、確実に得点すること。
・計算のみに集中するのではなく、問題文をよく読んで題意を理解することから始めること。