常翔啓光学園高 様々な形の学習サポート

2014年12月12日 金曜日

常翔啓光学園高の生徒保護者対象説明会にお邪魔させて頂きました。

当ブログで同校を詳しくご紹介するのは、今回が初めてです。

学校の概要です。

元男子校の共学校として気になるのがやはり「女子の比率」。今春時点では、3学年の在籍生1,038名中335名・32%(前年度は30%)を女子が占めているとのことでした。

コースは以下の3つで、どのコースでもラグビー部に入部可能だそうです。

特進Ⅰ類 自然科学系分野に重点を置き、京都・大阪・神戸大ほか医歯薬系を目標
特進Ⅱ類 英数の高度な実力を養成し、国公立大合格を目標とする
進学 難関私大に照準を合わせた学習計画で、関関同立が目標

入学時は上記の通り3つのコースなのですが、高2進級時に以下5つのクラスに再編成(同時に文理分け)されることになります。その際に、中学入学組のうち、特進コース在籍生は高2時に以下5つのクラスへ編入されます(中学入学組のうち選抜コース生は「国公立文理混合クラス」として、6年一貫生のみで組織される)。

国公立型 理系クラス
国公立型 文系クラス
私立型 理系クラス
私立型 文系クラス
看護・医療系クラス

月~金全て7限授業で、土曜は4限授業。土曜の1コマ目は「週マルテスト」と呼ばれる、1週間の学習内容を確認するテストが実施されています。実施される科目は、以下のように学年によって異なります。80点が合格ラインとされており、不合格教科は翌週の課外教科講習(後程詳しくご紹介します)で補習や追試が実施されます。

高1 英数国
高2文系 英国社
高2理系 英数理

上記の週マルテスト不合格者に加え、「朝学」と呼ばれる毎朝10分間の暗記テスト(英単語・古文単語・漢字・計算力)の不合格者も、放課後の課外教科講習(補習)に強制参加となります。当然、クラブは「お預け」となりますから、ご注意ください。

放課後の取り組みとして、以下のようなものがあります。

K1タイム
予備校講師やOB・OGチューターによる自学自習のサポート体制で、予習・宿題などを放課後に行え、分からない問題の質問受け付けも可能

K1タイム+(プラス)
食堂が開放され、友人と一緒に自主学習するもので、教え合いOKだが大声は不可であるなど、マナーを守りつつテスト勉強などを放課後に行える上に、教員が巡回しているので分からない問題は質問できる

K1ゼミ
有名予備校講師を招いての学内予備校で、本校カリキュラムに沿った内容で実施される

欠点は34点以下で、3科以上あると留年となるそうです。

こうして学習面のいろいろな取り組みを並べてみますと、様々な形のサポートが用意されていることがわかります。

大学入試結果についてです。

今春は325名が卒業し、国公立大40名(うち浪人1名)・関関同立90名(うち浪人11名)といった合格実績になっています。今春の現役進学率は89%で、高かった時の95~6%と比べると少々見劣りしているようです。

関関同立現役合格79名中、特進Ⅰ・Ⅱから70名、進学から9名の合格という内訳になりました。関関同立の指定校推薦枠に関しては、関学の枠が無いものの、他3大学で11~12名の枠があるようです。ちなみに、産近甲龍は20~25名分の枠を持たれているとのことでした。

同じ法人内の系列3大学(摂南・大阪工業・広島国際)への内部進学制度の活用が可能となっているのが魅力です。難関の摂南大薬学部へも一般入試で受験するよりも入り易いとのことなので、薬剤師への「近道」を探している中学生の皆さんはぜひ一度考えてみて下さい。

 

 

京都産業大 2015年度一般入試に向けて

2014年12月11日 木曜日

京都産業大の生徒保護者向け、一般入試対策講座にお邪魔してきました。

一般入試に向けた情報をお伝えします。

すでに外国語学部のみ対象として導入されている「英語1科目型入試」を、文化学部でも実施されます。1限目の英語は一般前期と同一問題(マーク式)、2限目の英語は「社会科学・自然科学分野の英文を読ませた上で英語及び日本語で論述させる形式とし、入学後に必要とされる論理的思考力と高度な言語能力を確認する問題(記述式)」とされています。

当該問題は赤本には未収録で、大学が夏ごろに発行する「一般入試問題集」でのみ公開されています。受験予定の方は必ず確認しておきましょう。

募集定員についてです。推薦入試は44%を占める一方で、一般入試は前期37%・中期8%・後期5%で計50%を占め、最も募集定員が割かれている入試となっています。3月の一般後期も含めてですが最大の定員が確保されていますので、「一般入試は最大のチャンス」となります。

一般入試前期は3科目型と2科目型が用意されており、それぞれの型で「スタンダード」「高得点科目重視(要追加出願)」の2つの方法で判定が行われます。高得点科目重視での判定方法は、スタンダード3科目(2科目)型で受験した科目のうち、高得点1科目の得点を自動的に2倍し、400点(300点)満点で判定する(出願時に科目選択をする必要はなし)というもの。ただし、スタンダード3科目(2科目)型と同一学部・学科へ出願する場合に限られます。

2014年度入試において、高得点科目重視3科目型での合格者1,503名中、286名はスタンダード3科目型では不合格でしたが、併願した高得点科目重視3科目型で合格しています(2013年度入試では312名)。

同じく、2014年度入試において高得点科目重視2科目型での合格者406名中、70名はスタンダード3科目型では不合格でしたが、併願した高得点科目重視2科目型で合格しています(2013年度入試では78名)。

一般入試前期における、昨年度の結果を基にした学部・学科間の難易度・人気の差や動向については次の通りとなっています。

①経済・経営・法の中では法学部が合格者数・合格最低点・得点率・倍率等を見ても比較的低い
②外国語学部4学科の中では、合格者数・合格最低点・得点率・倍率等を見てもアジア言語学科(中国語専攻・インドネシア語専攻)が比較的低い
③理学部・コンピュータ理工学部・総合生命科学部の中では、合格者数・合格最低点・得点率・倍率等を見ても、コンピュータ理工学部が比較的低い

京都産業大では、2012⇒2013⇒2014年度と大きく志願者数が増加、倍率もアップしています。これを受け、各社の模試動向では2015年度入試において受験生から敬遠をされている様子が伺えます。そんな中でも特に今年度の推薦入試結果から見た狙い目学部・学科と目されるのは次の通りです。

法学部
外国語学部 アジア言語学科
文化学部 国際文化学科
理系3学部

少々補足をしておきたいと思います。

文化学部 国際文化学科は「同じ学部内にある京都文化学科に志願者が流れた」と大学側から説明がありました。それに加えて、移転・改組で注目を集めている龍谷大 国際学部に受験生が流れている、というのも考えられます。

理系の3学部については、2014年度入試が厳しすぎたことがあるので、それよりはマシになるという程度で考えておいた方がいいと思います。

一般入試に向けて参考にして下さい。

 

 

大阪聖母女学院中高 12/20土にクリスマスイベント開催

2014年12月10日 水曜日

寝屋川市に位置する、90年以上の歴史を誇る大阪聖母女学院中高が、12/20土にクリスマスイベントを開催されます。

詳細をご紹介します(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


大阪聖母女学院中高
クリスマス in 聖母

日時:2014年12月20日(土)16:00~(約1時間半)
場所:同校 ベルナデッタホール(体育館)
内容:ハンドベル演奏、キリスト生誕劇、キャンドルサービス、クリスマスソング、クリスマスキャロル
申込:こちら(http://www.seibo.ed.jp/osaka-hs/event/index.php?c=news2_view&pk=1346145117)から


先日同校にお邪魔した際、校内のあちこちがイルミネーションで飾られていました。

夕方に撮った写真なのでイルミネーションの素晴らしさをお伝えできていませんが、このイベント当日はきっときれいなイルミネーションもご覧になれることと思います。

 

 

高槻中 2017年度より共学化が確定

2014年12月9日 火曜日

かねてから共学化の話が出ていた高槻中ですが、この程2017年度より女子生徒の受け入れを開始することを正式に発表しました。

発表は、同校在籍生・保護者に向けた配布物で行われました。

「男女別の募集定員となるのか?」「女子受け入れの分だけ募集定員が増えるのか?」といった、入試難易度に直接影響するような部分は全くもって不透明となっているものの、進学志向が強い女子生徒には魅力となる共学化ではないでしょうか。

今回のこの共学化で、どういった層が高槻中に向くのか?について少し考えてみました。

当然、地元である高槻市と、そのお隣である茨木市や摂津市といった地域にお住まいの女子受験生は一番に視野に入れることと思います。

それに加え、京都に住む進学熱が高い女子受験生の流入も十二分に期待が出来そうです。

こんな統計があります。

京都にお住まいでありながら、四天王寺中高に通われている方が結構な数います。実際に、今秋行われた四天王寺中高の塾対象説明会で発表された府県別在籍数によりますと、中学64名・高校71名・計135名が京都府から通学されているとのことでした。単純に計算すると、1学年に20名強は京都府在住者がいる、ということになります。

高槻中が共学化すると、こういった層の方々が遠方の四天王寺中ではなく、よりアクセス面で有利な高槻中を選択するということが可能になります。

恐らく中学入試の女子、特に進学志向が強い層の中では「進学校としての新たな選択肢」や「(今では近畿地区女子最難関となった)洛南高等学校附属中の併願」という立ち位置として広く受け入れられることと思います。

今後の続報に期待したいと思います。

 

 

大阪信愛女学院高 特進を文理に名称変更

2014年12月8日 月曜日

大阪信愛女学院高の生徒保護者対象説明会にお邪魔させて頂きました。

当ブログで詳しくご紹介するのは初めてです。

教育内容についてです。

入学時には「文理(来春より特進から名称変更)」「総合」の2コース制としており、「2年次からのコース分けに向けた特別授業」「じっくり目標を定めて可能性を広げるカリキュラム」「部活動との両立」「実力養成のための放課後補習と基礎学力講座」といったもので基礎力を養成します。

2年進級時に以下6コースに細分されることになります。

文理コース
地元国公立大への現役合格を目指し、ハイレベルな仲間と7限授業や放課後講習が充実した理想的な環境を構築。毎年20名前後(現高3生26名、昨年は15名)で構成される。2年進級時にこのコースに入りたい場合は、認定テストをパスする必要がある。

人文社会コース
関関同立などの難関私立大文系への進学を目指し、英語21時間・国語17時間・歴史12時間を2年間で確保しつつ、部活動との両立も可能。実力合格を目指しつつも、指定校推薦枠の使用が可能となっている。

生命科学コース
難関私立大理系への進学を目指し、数学・英語・理科を徹底指導の上、生命科学実験講座も豊富に用意。人文社会コースと同じく、実力合格を目指しつつも、指定校推薦枠の使用が可能。

総合進学コース
勉強と各種活動の両立で充実した高校生活を送ることが目的で、文系・理系両方選択可能な上に、音楽・美術・書道の授業も充実しているなど、一言でいうと「何でもあり」のコース。週4日、1日2コマ分の授業を自分の志向に合わせて選択が可能。幅広い進路の選択肢を指定校推薦でサポートする。

発達教育コース
系列幼稚園・保育園・小学校での様々な体験・実習がある上に、信愛短大教員による無料個人ピアノレッスンがある。信愛短大(子ども教育学科)への有利な進学制度に加え、指定校推薦による他大学への進学もサポート。

看護医療コース
看護学科受験に必須の英国数理を徹底指導だけでなく、信愛短大(看護学科)による看護入門授業や病院での本格的な看護体験も受講できる。信愛短大(看護学科)への有利な入学制度あり。

大学合格実績についてです。

今春卒業生のうち高校からの入学者は83名いたそうですが、うち60名が四年制大に進学。国公立1・関関同立7・近大と京産大5・同女京女神女8・薬科大3といった所が主な進学先別人数となっています。

同志社女子大・近畿大・関西外国語大・帝塚山学院大・大阪電気通信大・大阪樟蔭女子大・大阪国際大と教育協定を結び、学術の交流を軸に、学生・生徒の学習機会や学習環境の提供に取り組んでおられるそうです。

当然、併設の大阪信愛女子短期大との結びつきが強く思われるのですが、今春卒業生のうち高校からの入学者83名中、同短大に進学したのは6名のみとなっています。

主な指定校推薦枠としては、関西大10・関西学院大8・同志社大3・立命館大2・同志社女子大10・京都女子大6・神戸女学院大4・武庫川女子大7・近畿大21・関西外国語大3といったものがあります。特に同志社大の枠が3名分あるのは魅力です。

2015年度入試に向けた情報です。

3科or5科を出願時に選択する制度になっているものの、5科受験者は3科でも判定を行ってくれるそうです。なので、5科で受験する方が、5科でだめでも3科で判定してくれる分「お得」な気がします。

入試当日に専併合わせて上位10%に入った受験生に対しては「学業成績特別奨学生」として認定され、入学の際には入学金が免除される制度もあります。

また、部活動で近畿・関西大会レベルなど顕著な活躍をしている生徒は、クラブ顧問を通して事前に高校側と話し合いをもち、結果として認定されれば「特別活動奨学生」として入学が可能です。

 

 

大阪府公立高 2016年度入試から「日程一本化」が決定①

2014年12月5日 金曜日

当ブログでは過日にこちら「大阪府公立高 2016年度入試より前後期を一本化へ」でお知らせをしました、2016年度入試(現中2生)からの大阪府公立高 新入試制度についての続報です。

2014年11月21日(金)に開催されました大阪府教育委員会の教育委員会議にて、来る2016年度入試(現中2生)より現在の前期・後期制を廃止し、原則として3月に入試を一本化することが正式に決定されました。

以下、新聞記事の一部引用です。


中原教育長の問題は棚上げ 大阪府教委会議 公立高再編計画を正式決定
(2014年11月21日産経新聞)

大阪府の教育委員会議が21日、府庁で開かれ、公立高の前期・後期入試の一本化や、府立高2校を閉校する再編計画などを正式決定した。

決定したのは、前期・後期に分かれている公立高入試を平成28年から3月に統一することなどを盛り込んだ入試改革や、咲洲、池田北の府立3校を同年で募集を停止し、全員が卒業する30年春で廃校にする再編整備計画。


2016年度からの新入試制度がどのようなものになるか、について、現在の入試制度との比較が出来るような形で表を作成しました。

まずは、入試制度の大枠における変更点や特徴点を見ていきます(画像をクリックすると拡大します)。

制度上で大きく変わる点としては、「選抜機会」の部分です。

これまでは前期と後期の2回とされている入試機会が、新入試制度では「特別選抜」「一般選抜」の2回とされるものの、特別選抜で募集される学科はほんの一部とされ、大多数の学科は一般選抜での募集となります。よって、大半の受験生にとっては「入試機会が事実上1回だけ」となります。

これまでの前期・後期制から入試機会が事実上1回になってしまうこともあり、新入試制度では複数の学科を持つ学校については「同一校内の異なる学科等間の第1志望・第2志望等、複数志望を認める」ことになっています。

選抜資料、つまり合否を決定する際に必要とされるもの、についてです。それぞれ中身に細かい変更があるものの、これまで通り「当日の試験」「内申点」「(一部学科では)面接か実技」が必要となることについては変わりはありません。しかし、新入試制度から大々的に導入される選抜資料として「自己申告書」なるものが挙げられます。

自己申告書は、次のようなものとなっています。

1.受験生全員が出願時に提出する。(中国等帰国外国人生徒選抜を除く。)
2.毎年、府教育委員会がテーマを提示する。
<テーマの例>
・中学校3年間(あるいは、これまでの人生)で何を学んだか。また、それを高等学校でどう活かしたいか。
・3年後の自分を想像してみる
3.一般選抜(通信制の課程を除く。)及び実技検査を実施する特別選抜において、ボーダーゾーン内の選抜資料とする。
4.面接を実施する特別選抜において、選抜資料及び面接の参考資料とする。(下記「合格者の決定方
法」参照)
5.一般選抜(通信制の課程)、二次選抜及びその他の入学者選抜においては、面接の参考資料とする。

特別選抜・一般選抜の両方で、受験する学科がどれであっても提出する必要があるようです。そして、この資料は点数化されるのではなく、上記3に記載があるように、「ボーダーゾーン内の選抜資料」とされることになっています。

ボーダーゾーンに入ってしまった受験生をどのようにして選抜するのか、についてですが、以下一般選抜で予定されている選抜内容をご紹介します。

・ボーダーゾーンの範囲をボーダーラインの上下それぞれ10%(合わせて20%)とする。
・ボーダーゾーン内の生徒のうち、自己申告書及び調査書の「活動/行動の記録」の記載内容により、高等学校のアドミッションポリシー(求める生徒像)に極めて合致する者を総合点の順位に関わらず優先的に合格とする。該当する者がいない場合も含め、優先的に合格とする者以外については、学力検査及び実技検査の成績と調査書の評定を合算した「総合点」の上位者から順に合格者を決定する。

自己申告書が大変重要になってくる、ということになります。

自己申告書と合わせて、中学校の先生に書いてもらう調査書の中に設けられる「活動/行動の記録」欄に書かれている内容も、ボーダーゾーンに入った受験生の選抜に使用されることになっています。

そして、「学力:評定」の割合についても大きく変更される予定になっています。学校それぞれの状況に合わせて合格者を決定できるよう、総合点を算出する際の学力検査(当日の試験)の成績と調査書の評定の比率について、「3:7」「4:6」「5:5」「6:4」「7:3」までの5つのパターンのうちから、各高等学校が選択し、教育委員会に申請します。それを受けて教育委員会は、この申請を踏まえて決定する、という流れになっています。

極端に学力検査(当日の試験)の比率が高い学校、反対に評定(内申)の比率が高い所、が出てくることになります。これは要注意です。

ここまでは、制度上の大枠部分について注目すべき点をご紹介しました。また後日改めて別のエントリーで、新入試制度における学力検査(当日の試験)と調査書の中身について、細かく検証しようと思います。

 

 

一点突破! 関関同立 英語だけで受験可能な学部・方式

2014年12月4日 木曜日

2015年度大学入試は公募推薦入試がひと段落し、間もなく一般入試に突入します。大学受験生の皆さんにおかれましては「最後の追い込み」に余念が無いことと思います。

「どの科目も万遍なく点数が取れる」という受験生は非常に珍しく、大体の方が「得意科目で点数を稼いでいる」、あるいは反対に「ものすごく出来ない科目があって、どうしても足を引っ張られて困っている」という状況なのではないでしょうか。

そんな中、特定の科目、特に「英語が得意だ」という受験生の皆さんに耳寄りな情報をお届けします。

実は、関関同立の中にも英語だけで受験できる学部や方式がいくつかあるのをご存じでしょうか?以下、英語だけで受験可能となっている大学・学部・方式を一覧にしたものをご紹介します(画像をクリックすると拡大します)。


※作成には万全を期していますが、詳細は学校HP等で必ずご確認下さい

少しずつですが、補足の説明をします。

2/1 関西学院大 国際学部
他学部と共通の英語問題が200点、その後独自の英語問題で更に200点という配点。後者は「英文読解力」と「把握した内容を日本語で書き表す力」の2つが問われる、レベルの高い問題。

2/5 関西学院大 国際学部
2/7 関西大 外国語学部
2/8 関西大 外国語学部
3つともセンター試験との併用型。センター試験を受験している受験生は積極的にチャレンジしてほしい。

2/9 立命館大 国際関係学部
通常の英語問題、リスニング問題に加え、表内で赤字で示しているような難易度の高そうな問題も課される。「国際関係に関する幅広い素養を求められ、必要とされる英語力も横断的なものとなる」という出題方針に沿ったもので、単なる英語力だけでなく、国際問題や社会科学・人文科学に関する基礎的な知識が問われるもの。

3/3 関西大 外国語学部
いわゆる「一般後期」で実施される入試。今回ご紹介する中では一番対策が立てやすい、あるいは受験しやすい形となっている。

3/5or6 同志社大 文学部英文学科
センター併用型の入試で、センター英語による1次を通過した者には英語口頭試問が2次試験で課される。その口頭試問の実施日が受験生によって3/5か6で異なるので、注意が必要。英語口頭試問の中身については表内の備考欄を参照。

このように、関関同立の中でも、英語1科目だけで受験可能な学部・学科・入試方式がいくつかあります。ただし、関西学院大の国際学部、立命館大の国際関係学部のように、英語力だけでなく日頃から政治・社会・経済・文化等幅広く関心を持ち、学習しておく必要があるという、一筋縄ではいかない入試方式もあります。また、センター試験の点数が必要だったりするなど、ハードルが高めに感じるかもしれませんが、英語1科目で済むというのはかなりの魅力です。

英語の成績に自信がある受験生の皆さん。積極的に挑戦してみてはどうでしょうか?

 

 

武庫川女子大 公募推薦入試(前期)結果に見る動向

2014年12月3日 水曜日

武庫川女子大のオープンキャンパスにお邪魔させていただきました。

公募推薦入試(前期)が11/8・9に実施され、結果が明らかとなっています。今回は、その公募推薦入試(前期)の動向を詳しくお伝えしますので、来る一般入試に向けて参考にしてもらえればと思います。

すでに終了している公募制推薦入試(前期)の結果は以下の通りです。全体的には、受験者数が12%減少しているのに対し合格者数は4%の減少に留められ、倍率としては昨年と比べて緩和されました。厳しい入試となった昨年度に比べて手ごろ感が出ています。

受験型 受験者数 合格者数 倍率
スタンダード型
受験者数 2,911名(2014年度3,234名、2013年度3,106名、2012年度2,705名)
合格者数 539名(2014年度555名、2013年度610名、2012年度573名)
倍率 5.4倍(2014年度5.8倍、2013年度5.1倍、2012年度4.7倍)

高得点科目重視型
受験者数 2,044名(2014年度2,407名、2013年度2,269名、2012年度1,836名)
合格者数 446名(2014年度469名、2013年度509名、2012年度472名)
倍率 4.6倍(2014年度5.1倍、2013年度4.5倍、2012年度3.9倍)

両方式合計
受験者数 4,955名(2014年度5,641名、2013年度5,375名、2012年度4,541名)
合格者数 985名(2014年度1,024名、2013年度1,119名、2012年度1,045名)
倍率 5.0倍(2014年度5.5倍、2013年度4.8倍、2012年度4.3倍)

スタンダード型と高得点科目重視型共に受験者数が減少しています。昨年は共に増加していました。方式別の状況は次の通りとなっています。

スタンダード型
受験者数昨年比90.0%(2013⇒2014 104.1%、2012⇒2013 114.8%)

高得点科目重視型
受験者数昨年比84.9%(2013⇒2014 106.1%、2012⇒2013 123.6%)

2012⇒2013⇒2014と2年続けて特に高得点科目重視型の増加が目立っていましたが、今年は反対に高得点科目重視型が大きく減少しています。

全体的な状況は以上の通りですが、ここからは学科ごとの状況をお伝えします。特に倍率が大きく下降しているのは次の学科・方式となっています。

①文学部 英語文化学科 スタンダード型(昨年4.5倍⇒今年3.5倍)
②同 高得点科目重視型(昨年3.8倍⇒2.4倍)
③文学部 教育学科 スタンダード型(昨年10.6倍⇒今年8.2倍)
④同 高得点科目重視型(昨年10.0倍⇒今年7.4倍)
⑤健康スポーツ科学部 健康スポーツ学科 スタンダード型(昨年6.6倍⇒今年4.6倍)
⑥同 高得点科目重視型(昨年5.4倍⇒今年4.2倍)
⑦生活環境学部 情報メディア学科 スタンダード型(昨年5.2倍⇒今年3.0倍)
⑧同 高得点科目重視型(昨年4.9倍⇒今年2.8倍)

英語文化学科と教育学科については受験者減にもかかわらず両方式で合格者数が増やされていることから、大きな倍率の下落となっています。

反対に倍率がアップした学科についてです。

薬学部ですが、学科別の受験者数を見てみますと、薬学科が昨年711名⇒今年595名、健康生命薬科学科が昨年80名⇒今年82名、学部トータルで昨年791名⇒今年677名と、受験者数が約15%の減少となっています。にもかかわらず、両学科・両方式とも倍率アップしています。その原因は、「合格者数の絞り込み」にあります。

また、文学部 心理・社会福祉学科も倍率を上昇させています。大学トータルとして志願者数が700名ほど減少している中、この学科に関しては2つの入試方式計で約22%の志願者数増となっており、倍率も両方式とも1倍上昇しています。

合格最低点(率)に関するお話です。

昨年度との比較において、合格最低点(率)の大きな変動はほとんどないようですが、一部では倍率が上がった学科でも合格ボーダー点が下がった学科もあったようです。以下は、スタンダード型の2日間の平均の得点率の昨年と今年の比較、倍率と合格ラインの関係について記したものです。「倍率が上がった=合格ラインが上がった」「倍率が下がった=合格ラインが下がった」と一概に言えないのが、入試の難しい所ですね。

食物栄養学科
合格ライン 昨年80.8%⇒今年74.4%(約―6%)
状況 倍率は昨年とほぼ同じも合格ラインは下がっている

心理・社会福祉学科
合格ライン 昨年62.9%⇒今年64.1%(約+1%)
状況 倍率が大きく上昇しているのに合格ラインはほぼ前年並み

薬学科
合格ライン 昨年69.8%⇒今年68.0%(約―2%)
状況 倍率が上がっているのに合格ラインは下がっている

情報メディア学科
合格ライン 昨年61.9%⇒今年60.7%(約―1%)
状況 倍率が大きく下がったのに合格ラインはほぼ前年並み

入試問題についてです。問題の難易度を「受験者平均点」という側面で昨年と比較すると、次のような結果になっています。

・数学(1)と国語(1)は昨年より平均点アップ
・英語と数学(2)は昨年と平均点はほぼ同じ
・化学と生物は昨年よりも平均点ダウン

最後に、この武庫川女子大を含む近畿地区女子大の公募制推薦入試時点の志願動向についてです。各大学の前年比は次のようになっています。

京都女子大 -0.2%(昨年-7.8%・一昨年+5.7%)
同志社女子大 -9.6%(昨年+0.7%・一昨年+17.6%)
武庫川女子大 -12.2%(昨年+4.9%・一昨年+18.1%)

いずれの大学も足踏みあるいは後退となった志願動向ですが、とりわけ武庫川女子大は他の2女子大よりも大きく志願者を減らし、2年続けての志願者数増から一転してしまっています。

武庫川女子大の公募制推薦入試(後期)は12/14に行われます。この回から、次年度より新設となる看護学部の入試も開始となります。出願締切は12/4木(消印有効)となっています。今回のこの情報を出願先検討に活かして下さい。

 

 

平安女学院高 英語入試問題に特徴的な問題あり

2014年12月2日 火曜日

平安女学院高の受験生・保護者対象説明会にお邪魔させて頂きました。

2015年度入試に向けた情報です。

高校入試は以下3種類の出願区分を設けておられます。

推薦 内申基準があり、在籍する中学校長の推薦が必要。専願・回し合格なし。試験は英数国3科・300点満点。
専願 入試当日の試験を重視して合否を判定。5科500点満点。
併願 入試当日の試験を重視して合否を判定。合格最低点は専願より高い。5科500点満点。

推薦及び専願受験者には、面接官2名による個人面接が実施されます。必ず質問するものとして「志望動機」「入学後の抱負」「自己PR」の3つがあるとご紹介頂きました。

出願の際、上位志望コースが専願でも、第2志望以降で併願を選ぶことを可能とされています。特定のコースは専願で良くても、回し合格の判定を受ける場合には公立高や他日程の私立高を考えたい、という場合に重宝します。

1.5次入試が2/26木に実施予定となっており、京都公立高前期の合格発表後に受験が可能となっています。英数国3科で、全員に約3分間の個人面接が実施されます。

ES(エクスパートステップ)コースのみ対象となる、「エディの奨学生」なる特待生制度があります。入学金・授業料・教育充実費の全額または半額を給付するもので、以下資格を得るために必要な基準となっています。

A:推薦受験希望者のうち、特に成績優秀と認められた者
B:入学試験で成績優秀と認められた者

なお、全額給付になれば、3年間で6万円ほどの負担で済むそうです。

今回の説明会では、入試問題のうち英数国に関しての出題傾向と対策ポイントについてのご紹介もありました。以下、箇条書き形式でご紹介します。

国語
・小説・評論・古典の構成とし、いずれも文章が長めとなっている。
・小説を読み進める上で一番大切なことは、自分の気持ちにひきつけないこと。
・評論では、出題するテーマとしては現代的なものを取り上げているとのこと。
・古典では、中学内容を大きく超えることはない。中学校でやったものを声に出して読んで欲しい。

数学
・基本問題は確実に解けるような力をつけておくこと。
・難しい問題はよく見て、場合によってはあえて飛ばすことも必要。
・数学はその日の集中力に出来が大きく左右される教科ということもあるので、試験前日はよく休むこと。

英語
・英語にはリスニングがあり、約10分・20点程度の配点となっている。毎日10~15分はリスニングに触れてほしい。
・大問2は英文書き換え、大問3は4つの選択肢から選ぶもの、大問4は7つの語句から完成させる整序問題となっている。
・大問5~8は読解力が試される問題。大問5は指示内容の確認(代名詞・指示語など)、大問6は下線部日本語訳、大問7は空所補充、大問8は内容一致表現を選ぶもの、となっている。
・読解問題の対策としては、指示語の内容特定、英文を正確に解釈するための精読力、英文全体の内容・流を理解する速読力、といった力をつけること。
・大問9と10が特徴的な問題。9は文脈から数字を読み取って(年齢・年号・年数など)計算をする言い換え表現問題、10は選択肢から選び、理由を10~20語の英語で記述するもの。

ご説明をお聞きしている中で、特に英語の大問9の問題が他の私立高では中々見かけない形式かな、と感じました。ぜひ過去問を数年分解いて頂き、出題形式や解答方法に慣れておきましょう。

 

 

近畿大 2015年度入試向け一般入試合格対策講座を開催

2014年12月1日 月曜日

近畿大が一般入試向けのイベントを各地で実施されます。

詳しくは以下の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


近畿大 一般入試合格対策講座&説明会・相談会

日時・場所:
12月13日(土) 13:30~17:00 神戸会場(三宮研修センター6F)
12月20日(土) 9:00~12:30、13:30~17:00 大阪会場(近畿大学東大阪キャンパス 11月ホール)
12月20日(土) 13:30~17:00 名古屋会場(ウインクあいち9F)
12月21日(日) 13:30~17:00 京都会場(メルパルク京都 6F)

内容:
・英語・国語・数学対策講座
近畿大学の入試に精通した予備校講師が、「オリジナルテキスト」を使って攻略法を伝授します。合格にグッと近づく50分です。(医学部を除く)
・一般入試活用ナビ
入試アドバイザーが、ここでしか手に入らない「オリジナル資料」を使って、2015年度一般入試のポイントや活用法を詳しく説明。合格までの道のりを案内します。
・個別相談コーナー
入試から、学生生活、就職活動、資格取得まで、近畿大学に関する幅広い質問にズバリ答えます。
・保護者向け説明
保護者の方が特に関心をお持ちの大学をとりまく状況や学費などもご説明します。
・資料配付・資料閲覧コーナー
入試問題集などが手に入るほか、奨学金や就職関連の資料を閲覧できます。


ここ数年の近畿大の志願者数の増加は目を見張るものがあります。近年の一般入試では「関西大には合格したけども、近畿大には通らなかった」という結果となった受験生がコンスタントに存在している印象があります。それだけ、近畿大の一般入試の難易度が上昇してきているということになります。

今回の説明会では、特に公募推薦入試での学部ごとの人気動向や合格ラインなどを聞き出すなどして、一般入試対策に役立つ情報を仕入れましょう。