同志社大 グローバル人材育成プログラムを全学的に推進

2015年4月15日 水曜日

同志社大が2015年3月28日(土)に開催された「春のキャンパス見学会」にお邪魔させて頂きました。

同志社創立140周年を今年迎え、創立150周年に向けて「同志社大学ビジョン2025」を全学的に策定されました。具体的なものの一つとして、京田辺キャンパスに「同志社京田辺会堂(宗教施設)」を設置予定、とのお話がありました。

また、タイトルにもございます通り、グローバル人材育成プログラムの全学的な推進も始まるとのことです。以下2点を2016年度より実施予定とされています。

①グローバル教育センターの設置
・日本人学生と外国人留学生が共に学ぶ科目の提供
・少人数編成の約70科目程度を設置予定
・外国人留学生は日本理解の促進を、日本人学生にはグローバルな視点からの日本社会・文化の理解と国際的教養の涵養促進

②グローバル・リベラルアーツ副専攻(仮称)
・ほとんどの教養教育科目を英語で学ぶ
・指定の科目を履修し、要件を完結することで卒業時にグローバル・リベラルアーツ副専攻修了の証明が得られる
・全ての学部で実施予定

2015年度入試結果についても簡単にご紹介がありました。

志願者数は40,185名で、昨年42,340名から5.1%の減少となっています。現役生は増えた一方で、浪人生が減っている模様です。一方で、合格者数は昨年14,557名に対し今年は14,470名で、0.6%減に留められています。志願者数の減り幅に対して合格者数は据え置かれていることから、倍率は昨年2.8倍⇒今年2.7倍と易化しました。今年の受験生は「ラッキー」でしたね。

グローバル化に向けて着々と動いている同志社大の様子をご紹介しました。

 

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大阪府教委 内申決定統一ルールに「学力テスト」を活用①

2015年4月14日 火曜日

こちらのエントリー「大阪市教委 「真の絶対評価」に向けた方針を発表」でご紹介をしましたとおり、大阪市では「絶対評価」を出来るだけ公平・公正なものとするための「独自の方針」を打ち出し、先ごろ公開をされました。

大阪市のこの動きを受け、大阪府では「府内統一ルール」を近々示すとの見解を示していましたが、4/10金の大阪府教育委員会議にて正式にルールが決定し、発表されました。


大阪府教委、中3内申点に学テ活用を決定 全国初
(2015年4月10日(金)日本経済新聞)

大阪府教育委員会は10日、教育委員会議を開き、国が実施している全国学力・学習状況調査(全国学力テスト=学テ)の結果を、府内公立中学3年生の内申点の基準作成に活用することを正式に決めた。内申点は公立高校入試の合否判定に用いられており、学テ結果が間接的ながら、来春から入試に影響することになる。府教委によると、内申点への活用は全国初とみられる。

文部科学省は学習成果を把握して指導に役立てる学テの趣旨を踏まえると、内申点への反映は疑問だとしている。今年の実施日は21日に迫っており、現場の教員らからは「あまりにも早急な判断だ」と批判も出ている。

内申点について府教委はこれまで、生徒の成績を他の生徒と比較して決める「相対評価」(10段階)を全国で唯一採用していたが、今年度から生徒個人の達成度に応じて決める5段階の「絶対評価」に切り替える。

絶対評価では同じ学力の生徒でも学校によって内申点に高低が生じ、評価のばらつきが生じるおそれがある。このため府教委は「学校間の公平性を担保する仕組み」(担当者)として学テの活用を決めた。

具体的には学校ごとの学テの平均正答率と、府全体の平均正答率を比較。成績が良かった学校は在籍生徒の内申点平均を府平均より引き上げる一方、振るわなかった学校は引き下げる。各校は定められた内申点平均に収まるように、個々の生徒の内申点をつける。

これに対し文科省は「学テは数学と国語(年によっては理科も実施)が対象で、教科数が少なく、生活や学習態度を見るものでもないので、内申点への反映が適切かどうかは検討が必要」(学力調査室)と指摘する。

学テの実施要領は「全国的な学力の把握」や「児童生徒への指導の充実に役立てる」などと定めており、内申点への活用は想定していない。府教委は「内申点をつけるという評価行為も(実施要領が定める)『指導』に当たる」と説明するが、同省は府教委から詳しく聞き取る考えだ。


今回の発表された内容に関して、特徴点や問題点を以下にまとめてみますと・・・

特徴点
・1月に実施される「チャレンジテスト」の結果を基にして「府全体の評定平均」を定める
・「全国学力・学習状況調査結果」の平均正答率を活用し、大阪府全体の平均と各中学の平均の「比」を計算し、各中学校の「評定平均の目安」を定める
・その「評定平均の目安」の±0.30以内を「評定平均の範囲」とし、学校全体の平均がその範囲に収まるように各中学校で評定を確定する

問題点
・「全国学力・学習状況調査結果」の本来の趣旨から逸脱しているのでは、という声が(特に文科省から)ある
・「全国学力・学習状況調査」は国語・数学(に加えて今年は理科も実施)という特定教科のみの実施であり、それが9教科の内申決定に使用されて適当なのかどうか?
・決定が急で、生徒・保護者に周知徹底が出来ていない

というところでしょうか。

特に「全国学力・学習状況調査の活用」は全国に例がないだけでなく、文科省からは「活用方法が想定しているものから外れている」との指摘が出ており、全ての方面で問題がクリアになっているとは言えない中身である、という点にまた不安を覚えます。

そんな決定内容ではありますが、次回のエントリーで詳しくご紹介をしたいと思います。

 

 

立命館系列3中学 2015/3/26合同説明会の様子

2015年4月13日 月曜日

近畿地区にある立命館系列の3中学が、西宮にて合同説明会を開催されました。当日の様子をご紹介致します。

昨年、こちらのエントリー「立命館附属校合同説明会 当日の様子」でご紹介をしましたが、昨年同様に同日・同会場では同志社系列の説明会が開催されていました。昨年は立命館系列が午前・同志社系列が午後、という順番でしたが、今年は同志社系列が午後・立命館系列は夜、の開催でした。

1番最初に発表された立命館中は、やはり昨秋から長岡京に移転をされ、新校舎・設備の下での生活、というのが最大のアピールポイントとなっています。以前ですと、SSHの取り組みでは大学のBKC(びわこくさつキャンパス)まで出向かないと設備が無かったところ、新しい校地では充分な設備を持つことが出来、BKCに出向くことなくSSHの専門的な学習にも取り組めるという、非常に力強いご説明がありました。

続いての立命館守山中ですが、西宮の方々が果たしていかほど滋賀県の学校に興味を持たれるのか?と内心不安を感じながら説明開始を待っていましたが、かなりの数の聴衆がいたように思います。昨年に中1・高1にiPadを導入するなどICT教育にも注力されているなど、具体的な例をご紹介頂きました。

ラストの立命館宇治中。同校最大の特徴は「国際バカロレア(IB)」の学校である、ということでしょう。IBがあることで毎年海外の大学へも多数の進学者を輩出している同校ですが、今年はなんと世界大学ランキング9位の「インペリアル・カレッジ・ロンドン」への進学者が出た、というお話もありました。

3校それぞれが大変際立った特徴を持ち、魅力的な教育内容となっている立命館系列校。西宮近辺にお住いの生徒・保護者の皆さんのご興味・ご関心も大変高いものだったと思います。

 

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薬剤師国家試験 大学別合格率とその裏側①

2015年4月10日 金曜日

先ごろ第100回薬剤師国家試験の合格発表が行われ、厚生労働省から詳細なデータが公開されました。

今回を含めた3回のエントリーで、薬剤師国家試験の合格率推移、大学別合格率を中心にしてご紹介しつつ、合格率の裏側に潜む「ある事実」にも軽く切り込んでみたいと思います。

まずは、今回を含む過去9回分の合格率推移をご紹介致します(画像をクリックすると拡大します)。

2010年(第95回)と2011年(第96回)の国家試験は薬学部4年制課程と6年制課程の移行期にあたっており、受験者は薬学部4年制課程の既卒者に限られ、合格率が低迷していますが、それを除いて考えると昨年の「60.8%」というのは過去最低の合格率だったようです。

今年の合格率は63.2%になりました。昨年から少し持ち直したとはいえ、まだまだ低い水準であることには変わりありません。

「どうも厚生労働省は薬剤師の数を減らそうとしているのではないか?」と思えるほどの急な難化傾向に、大学関係者などは困惑しているようです。薬剤師国家試験合格率の高い・低いが薬学部選びの大きなポイントになってくるのは紛れもない事実、ということもあって、他の大学も同じ条件であるとはいえ、合格率のダウンは手痛いことになります。

上の画像内でご紹介していないデータとしては男女別の合格率というのもありますので、ご紹介を致します。

男60.04%(昨年60.57%) 女65.29%(昨年61.03%)

折れ線グラフとは別に、「国立」「公立」「私立」それぞれに分けた合格率に関して、今年を含む2年分を棒グラフで掲載しています。

国立・公立とも70%という高い水準を2年続けて維持していますが、私立についてはやっと6割、という状況で、国公立・私立トータルの合格率である今年63.2%・昨年60.8%をいずれも超えていません。特に私立大については対象となる大学が数多いこともあり、合格率が極めて高い大学と極めて低い大学との「差」が広い、という状況です。

大学別の合格率についての詳しくは、また後日のエントリーでご紹介を致します。

 

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同志社系列校 2015/3/26合同説明会の様子

2015年4月9日 木曜日

2015年3月26日(木)に阪急西宮北口駅すぐの会場に同志社の系列校が一同に会して開催をされた合同説明会に、お邪魔をしてきました。

こちらのエントリー「同志社系列中高合同学校説明会 当日の様子」でご紹介をしました昨年と同様に、別時刻ではありますものの、同日・同会場では立命館系列校の合同説明会が開催されるという、とても興味深いことになっていました。

4校のトップバッターは同志社国際。阪神間からもJR線を使えば1時間ちょっとで「同志社前」駅に着くということで、意外なアクセスの良さをご紹介しつつも、やはり同校の最大の特徴である「在籍生の2/3が帰国生」という事実に代表されるような「英語」「語学」を前面に押し出した説明内容でした。

続いての同志社香里ですが、系列中高4校の中では最も同志社大・同志社女子大への内部進学率が高い一方で、上の画像にもあります通り他大学への進学も一定数いることを、今春大学へ進学される生徒のエピソードも交えつつアピールされておられました。

同志社女子は系列4校の中でも「唯一の女子校」「唯一のコース制導入校」「唯一今出川校地に立地」という、大変際立った特徴を簡潔にご紹介頂きました。上の写真の通り2つのコースは6年間歩んでいき、最終的に系列2大学あるいは外部大学へと巣立っていきます。特に、WRコース生は「外部進学のほとんどが理系学部」という情報も公開されました。

トリは同志社。最大の特徴は「教科センター方式」を採用されている点で、しっかりとご説明頂きました。

同志社系列校が西宮で開催された合同説明会の様子でした。

 

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大阪大 大きく変わる兆しが見える①

2015年4月8日 水曜日

大阪大が大きく変わろうとしています。

そう思われる要因の1つ目。それは、2017年度入試から導入開始となる「世界適塾入試」なる新しい入試制度にあります。

1838年に緒方洪庵が開いた「適塾」を原点とする大阪大ですが、来る2031年の創立100周年において「世界適塾」として世界トップ10の研究型総合大学となることを目指しておられます。

それに向けて綿密な計画を立てられている様子が、下記の工程表のなかにも感じられます(画像をクリックすると拡大します)。

その第一ステップとして、先ごろ「スーパーグローバル大学創成支援(タイプA)」の指定を受けています。

それに加えて、従来の価値観や能力にとらわれない多様な資質を有する学生を受け入れることが重要とお考えになり「世界適塾入試」を全学に導入することになったようです。

「世界適塾入試」は、同大の各学部で実施するAO入試、推薦入試の総称で、グローバル社会で活躍する優れた人材を多様に集積することを狙いとされています。そのため、多様な資質、能力を持った人、目的意識や意欲に溢れた人を大阪大は集めたい、とお考えになっているようです。

募集定員ですが、2019年度には入学定員の約10%とされるようです。

また、この「世界適塾入試」の導入に伴い、現在行われている一般入試後期日程は2017年度入試から募集を停止されることも合わせて発表になっています。

この「世界適塾入試」には、「世界適塾AO入試」「世界適塾推薦入試」「国際科学オリンピックAO入試」の3種類あり、学部・学科によって出願要件や推薦要件、提出書類などが異なっています。以下、大阪大がリリースされました、詳細が記載された文書の一部です(画像をクリックすると拡大します)。

特徴としては、次のような点がありますでしょうか。

AO入試・推薦入試 共通
・大学入試センター試験の受験が必須
・高校の成績や課題研究の実績、TOEFLやIELTSなどのスコア、スーパーサイエンススクール生徒研究発表会の出場経験が出願要件となり、提出書類、口頭試問・面接などを第2次選考とする

国際科学オリンピックAO入試
・過去3年間において国際科学オリンピック(数学・物理・化学・生物学・地学・情報)に日本代表として出場した人が対象

いずれにしても「勉強とクラブを両立しました」「受験勉強を頑張りました」とだけしか言えない高校生には門戸が開かれない、非常に厳しい基準が設けられていると思います。がしかし、受験勉強で「1点を積み重ねる」ことを追い求めるのではなく(それもある程度は必要になるのでしょうけども)、学校とはまた違った舞台で自身を高めた受験生にとっては願っても無いチャンスとなることでしょう。

「人間力」が試される、そんな入試になっていると思われる、大阪大の「世界適塾入試」についてご紹介をしました。

大阪大が大きく変わろうとしている、と思われる要因の2つ目。それについては、また後日のエントリーにて。

 

 

もうおなじみ 大阪私立女子中学校フェア2015 開催

2015年4月7日 火曜日

大阪府下の私立女子中が一同に会する一大イベントとして有名な「大阪私立女子中学校フェア」が、今年も開催されるとのことです。

詳細は以下の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


大阪私立女子中学校フェア2015

日時:2015年4月26日(日) 10:00~14:00
場所:大阪新阪急ホテル
対象:小学生及び保護者の皆さま
内容:相談コーナー、学校紹介パフォーマンス、交流コーナー
HP:http://joshichu-fair.com/


もう「恒例」となった一大イベント。女子の中学受験生並びにその保護者の皆さまはぜひご参加ください。ただし、当日はかなりの混雑が予想されますので、その点だけはどうぞお知りおき頂いた上でご来場ください。

 

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大阪市教委 「真の絶対評価」に向けた方針を発表

2015年4月6日 月曜日

2016年度の大阪府公立高入試では、「入試機会の実質の一本化」に加えて「評定が相対評価から絶対評価に移行」という、大きな変更が待ち構えています。

当ブログではちょうど一年前にこちらのエントリー「大阪府中学内申 「絶対評価」を最短で2016年度入試より導入」でご紹介を致しました通り、すでに先行して絶対評価へと移行した都道府県で「内申のインフレ」が起こり、各地で泣きをみた受験生が多数出たことをお伝えしています。

大阪府では慎重に準備が進められていますものの、そのような他県での前例を見ていることもあって「絶対評価への不信感」があるのは事実です。

他県での前例を見ている限り、「絶対評価」を出来るだけ公平・公正なものとするための「指針」が必要だと思われることから、特に大阪市教育委員会は大阪府教育委員会に対し「府内統一ルール」を設けるようにお願いをし続けていましたが、大阪府からは今の所具体的な案が出ていないのが現実です。

そんな状況の下、大阪市教委は「独自の方針」を打ち出し、先ごろ公開をされました。

以下、大阪市教委が発表された文書内にある「独自の方針」と、それを基にして作成された表を以下にご紹介します(画像をクリックすると拡大します)。

1.大阪市においては、中学校間で共通の評価尺度を備えた真の絶対評価を導入するため、第3学年の5教科(国語・数学・社会・理科・英語)について、全ての大阪市立中学校が参加するテスト(以下、「大阪市統一テスト」という。)を2学期に実施することとする。大阪市統一テストの結果は、下記2の通り、各中学校における5段階評価の評点の分布に反映するとともに、下記3の通り、個々の生徒の評定にも活用することとする。また、大阪市統一テストは、次の2つの目的にも活用するものとする。
①生徒が自らの学力を把握し、目標を持ち、学力向上への意欲を高める。
②学校が生徒一人ひとりの学力を的確に把握し、学習指導の改善及び進路指導に活用する。

2.生徒一人ひとりの良さを積極的に評価することにより、各中学校における5段階評価の評点の分布は、以下の通りとする。
(1)評点「5」は、31%の割合を目途とするものとする。ただし、上記1の大阪市統一テストの結果、全市の得点分布において上位31%に入る生徒の割合が31%を超える学校にあっては、当該割合を目途とするものとする。
(2)評点「4」は、38%の割合を目途とするものとする。ただし、上記1の大阪市統一テストの結果、全市の得点分布において上位69%(31%+38%)に入る生徒の割合が69%を超える学校にあっては、当該割合から評点「5」を与える生徒の割合を減じた割合を目途とするものとする。
(3)評点「3」は、24%以内の割合にとどめるものとする。
(4)評点「2」は、7%(ただし、評点「1」を使用する場合は、評点「1」を与える生徒の割合を7%から減じた割合)以内の割合にとどめるものとする。
(5)評点「1」は、使用の必要性を慎重に精査し、3%以内の割合にとどめるものとする。

3.上記1の大阪市統一テストの結果、全市の得点分布において上位7%に入る生徒には、必ず評点「5」を与えるものとする。同様に、全市の得点分布において上位31%に入る生徒には、必ず評点「4」以上を与えるものとする。さらに、全市の得点分布において上位69%に入る生徒には、必ず評点「3」以上を与えるものとする。

4.評定「5」の生徒のうち、特に到達度の高い者7%の割合(ただし、上記1の大阪市統一テストの結果、全市の得点分布において上位7%に入る生徒の割合が7%を超える学校にあっては、当該割合)を目途として、特筆すべき点として文章化し、評定「5」の中でも特に到達度が高い旨を記載するものとする。

5.評定は、「知識・理解」「技能」及び「思考・判断・表現」等の学力を客観的に評定するものとし、「関心・意欲・態度」の評価は、別途、特筆すべき点を文章化して記載するものとする。

上記1~5が大阪市教委が示した方針となります。この度の方針の発表とともに、大阪市ではこの件に関する「Q&A」もリリースされています。このQ&A集は結構「突っ込んだこと」まで記載されており、表現が正しくないかもしれませんが、読んでいて「面白い」ものとなっています。是非ともご一読頂きたいと思います。

以下のリンクから文書をご覧になれます。

http://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000304684.html

また、今回の大阪市教委のこの動きを受けて、大阪府教委でも今後新たな動きが出てくる予感がします。発表になり次第、当ブログでご紹介致します。

 

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同志社女子大 2015/3/22日 オープンキャンパスの様子

2015年4月3日 金曜日

同志社女子大が2015年3月22日(日)に開催されたオープンキャンパスに行ってまいりました。

同日は、今出川Cと京田辺Cの2ヶ所同時開催ということでしたが、看護学部が新設されることを受けて新しい校舎が出来ている、とのお話でしたので、京田辺Cの方にお邪魔をさせて頂きました。

上の写真が看護学部棟です。当日は棟内の見学ツアーも催されていましたが、時間の都合で参加出来ませんでした。またの機会に新校舎の中身はご紹介出したい、と思っています。

看護学部の新設が話題となっている同志社女子大ですが、他の大学と違っているのは「となりに薬学部がある」という点ではないでしょうか。

薬学部と連携し、京都・奈良の地域医療の貢献するための人材を輩出する、という目的で看護学部を設置されており、薬学科棟の隣に看護学部棟を新設しているほどです。今後、薬学部とのコラボレーションが様々展開される予定になっているとのことで詳しいご説明もありました。

看護師国家試験受験資格だけでなく、保健師国家試験受験資格及び養護教諭一種免許状も取得可能。保健師については10名限定で、成績・人物・やる気等で選考が行われるようです。

上の写真は、看護学部説明・模擬講義の会場で展示されていた、実習時に着用するユニフォームです。

さて、2015年度入試結果について簡単にご紹介します。

総志願者数は14,698名で、前年14,736名とほぼ同じ数。看護学部新設もあってこの志願者数なので、看護学部分を除いた純粋な昨年対比でみると「減」ということになります。看護学部の志願者を除いた志願者数をみると、減少率は10%となっています。

入試区分別の総志願者数・実志願者数は次の通りです。

公募推薦
2015年度 総3,755名・実2,046名
2014年度 総3,526名・実1,915名
2013年度 総3,472名・実1,896名

一般前期
2015年度 総6,979名・実3,852名
2014年度 総6,539名・実3,697名
2013年度 総6,494名・実3,628名

一般後期
2015年度 総1,565名・実865名
2014年度 総1,625名・実901名
2013年度 総1,618名・実909名

公募推薦と一般前期で志願者数が伸び、一般後期では60名の微減で済んでいるが総志願者数は250名の増に留まっていることから、今回ここではご紹介をしていないセンター利用型で大きな減となっていることになります。

最近の受験生の動向として、公募推薦において不合格にした受験生で「このぐらいの点なら一般で通ってくるだろうな」という層の一般での受験率が近年下がってきているそうです。「進路の早期決定志向」がこういった所にも如実に現れています。

さて、大きく公募推薦における管理栄養士専攻において大きな志願者の減となっています。これは、前年の「化学Ⅰか生物Ⅰ」から「化学基礎・化学と生物基礎・生物」になり、文系受験者にとって負担が大きくなったことによる回避、によるものと大学の皆さんは分析をされています。

2016年度入試に向けた情報です。細かい変更が少し出ています。

・推薦Sにおいて、音楽学科音楽文化専攻・情報メディア学科・国際教養学科・社会システム学科・現代こども学科・英語英文学科・人間生活学科の適性検査科目に「数学(ⅠA)」を導入し、「英語+国語or数学」と変更する。
・音楽学科演奏専攻と音楽文化専攻において「推薦M」「推薦C」「一般前期」「一般後期」での実技系の科目設定と配点が大きく変更になる。また、演奏専攻ではAO入試を開始する。
・今春より開設となった看護学部では、2016年度入試よりセンター利用型入試が新導入となる。

春の暖かな気候の中で行われた、同志社女子大オープンキャンパスの様子をご紹介しました。

 

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京都女子大 2015/3/22日 オープンキャンパスの様子

2015年4月2日 木曜日

京都女子大が2015年3月22日(日)に開催されたオープンキャンパスにお邪魔をさせて頂きました。

当日開催されたいろいろなプログラムのうち、上の写真は「入試ガイダンス」での一幕です。これから京都女子大を目指す受験生の皆さんにエールを送られていました。

2015年度入試結果について簡単にご紹介します。

公募推薦及び一般前期それぞれの入試区分別総志願者数及び実志願者数は以下の通りとなりました。一般前期の実志願者数の減りが激しく、ここ2年続けて「前年から約600名減」となっているのが気になります。

公募推薦
2015年度 総2,280名・実1,361名
2014年度 総2,285名・実1,379名
2013年度 総2,479名・実1,486名

一般前期
2015年度 総5,296名・実2,510名
2014年度 総5,850名・実2,803名
2013年度 総6,486名・実3,039名

2016年度入試に向けた情報です。予定されている変更点としては、一部学科(食物栄養、生活造形、生活福祉)でのみ実施されている公募推薦の「C方式」を「学科個別方式」と名称変更する、という点があります。

また、AO入試は現在現代社会学部のみでの実施となっていますが、今後は対象学部・学科を増やしていきたいということと、センター利用型において現在5科目型を導入しているのは現代社会学部のみだが、対象学部を増やしたいということに加えて5科目を選ぶ際には教科に関わらず選べるようにしたい、ということも言われていました。これらは2016年度入試から導入、となるかどうかわかりませんので、今後の発表に注目したいと思います。

 

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