羽衣学園中高 来春は共学化1期生が卒業

2015年5月25日 月曜日

羽衣学園中高の塾対象説明会にお邪魔させて頂きました。

学校概要です。

中学校は文理特進Ⅰと文理特進Ⅱの2コース制として、また共学化を迎え今春で3年目となります。両コース共通のカリキュラムとしていますが、文理特進Ⅰは深さを求めておられます。共に週36時間授業・朝礼テスト・サポート補習が用意されている、という点も特徴です。

中学校では英検(年3回)と漢検(年2回)の取得に力を入れており、中学卒業までに共に準2級を取らせることを目標としています。合格のための対策授業や模擬試験を充実させるだけでなく、英検2次対策にはECC国際外語専門学校講師が充てられるなど、対策は万全です。

高校でのコースは「文理特進Ⅰ」「文理特進Ⅱ」「進学」の3つとなっています。

学校全体で「進学実績の向上」「実践的な英語力とICT力」「将来につながる資格取得」に取り組まれており、日々の授業では以下の点が近年強化されています。

①ICT化(電子辞書を持たせ、検定対策にも活用している)
②デジタル教科書の導入
③タブレットの使用(遠足等での使用に留めているそう)

ただし、生徒にタブレットを常備させることは「モラルや費用等問題が多い」ことから現在は見送っておられるようです。

大学合格実績についてです。

女子のみの最後の学年であった今春卒業生は、国公立大1名・関関同立17名(うち関大パイロット9名)という実績となりました。その国公立大1名、関関同立のうち10名がそれぞれ中高一貫生の合格実績、となっています。

四年制大学進学率は66%(昨年60%)と過去最高、その分専門学校で減となったそうです。また、今春は看護医療系希望者の実績が向上し、有名女子大や外国語大などでも健闘したようです。

併設の羽衣国際大は食物栄養学科が人気なのですが、同学科では今年管理栄養士国家試験合格率が100%を達成するなど盛り上がっているようです。

中高とも共学化以降3年が経ち、全6学年で男女共学が「完成」したことになります。よって、来年春の卒業生は「高校 共学1期生」が卒業することになります。高校入試の共学化初年度はかなりの人気となった入試でしたので、大学合格実績にも期待が持てます。

2015年度入試結果についてです。

中学入試では入学者数45名で、昨年63名・一昨年46名と推移しています。昨年からの入学者数減は「これまでは全日程で2科受験としていたが、1/17土AMの1次Aに限り、4科入試必須受験となる」という入試科目増が原因であることがはっきりしています。この入試科目については次年度入試で是正されることになっています。

共学化3年目で気になる「男子比率」は、初年度30%弱・2年目40%弱・今年42%と上昇傾向にあります。特に文理特進Ⅰに関しては、男女数が全く同数の11名ずつとなっています。

2016年度入試に向けた情報です。

中学入試では入試回数を1回増やし(1/23土2次C)、計5回の実施とされます。

また、初日午前を4科必須とした今年ですが、Ⅰは4科or3科or2科、Ⅱは3科or2科それぞれの選択へと移行します。なお、1次B以降は算国2科のままです。

高校入試では、募集定員を250名から270名(Ⅰ・Ⅱ計120名、進学150名)と、それぞれ10名ずつ増。また、和歌山入試を3科に変更予定とされています。

 

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