宝塚大 造形芸術学部が募集停止へ

2015年5月29日 金曜日

宝塚大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

宝塚造形芸術大として運営していたところに看護学部を設置、その際に現大学名に改称、今年で6年目をお迎えになられています。よって、看護学部2期生が今春卒業を迎えておられます。元芸術大が設置する看護学部ということで、アドミッションポリシーに「豊かな感性」という表現が盛り込まれていたり、「笑い療法」「陶芸療法」という授業が開講されていたりと、一風変わった看護学部となっているのが同大の看護学部の特徴です。

看護学部、と言えば「看護師国家試験」の合格率が大きくクローズアップされるのですが、合格率は以下のようになっています。

1期生 86.6%(84 / 97)⇒四年制新卒全国平均95.7%
2期生 85.1%(86 / 101)⇒四年制新卒全国平均95.5%

残念なことに、いずれの年度も全校平均を大きく下回っています。

看護師国家試験合格率低迷の原因を以下のように分析されておられます。

①受験有資格者全員が国家試験を受験している
②1・2期生は推薦入学生の占める割合が6~7割
③対策を業者任せにしていない

また、国家試験合格率上昇へ向けて以下の点に注力するとのことも発表がありました。

①推薦入学選考に基礎適性検査(基礎学力)を導入済
②教員・業者による対策、模擬試験の実施
③低学力者へのサポート
④学生による委員と国家試験対策委員会のサポート

さて、タイトルにある事柄についてですが、大学設置当初からある造形芸術学部が今春の入学生を最後とし、次年度より募集停止となることが決まりました。これによって空くことになる宝塚Cの今後については白紙。今回の学部廃止によって、梅田Cと東京新宿Cの2ヶ所での運営となります。

2015年度入試結果についての詳細です。

志願者数337名、合格者数158名、入学者数102名という入試結果になりました。入学者数は102名で、うち男子は22名(昨年は入学100名中男子22名)となりました。

特に合格者の手続き率が高いのが公募推薦と一般Bで、一般Aは合格者の半分ちょっとの手続き状況となっています。

2016年度入試についてです。

先にご紹介の通り、造形芸術学部は募集停止となります。

看護学部では、公募推薦で「後期」を新設し、従来の11月上旬1回のみに加えて12月上旬も1回増加。その公募推薦後期では、基礎適性検査(国数生)に加えて「グループ討論(30分、100点)」が課されることにもなっています。

公募推薦では他にも「調査書・評定平均値の基準廃止」も決定しています。

 

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