同志社女子大 今春より看護学部開設

2015年6月18日 木曜日

同志社女子大の高校予備校対象説明会にお邪魔させて頂きました。

今出川C・京田辺Cに6,500名が在籍し、両キャンパス間を今春から無料シャトルバスが走ることになっているそうです。

各国家試験の直近の合格率は以下の通りとなっています。

薬剤師 73.6%(近畿地区私立大12校平均73.0%)
公立小学校教員採用 57.4%(前年71.2%)
管理栄養士 100%(全国平均55.7%、3年連続100%)

就職率は97.3%で、2014年度96.8%・2013年度96.0%・2012年度94.2%と徐々に上昇しています。

ご存じのとおり、今春より看護学部が新設となっています。

薬学部と連携し、京都・奈良の地域医療の貢献するための人材を輩出するために、今年2015年に看護学部を設置しています。定員80名、京田辺Cに設置され、薬学科棟の隣に看護学部棟を新設するなど、設備面にも力を注がれています。

看護師国家試験受験資格だけでなく、保健師国家試験受験資格及び養護教諭一種免許状も取得可能とされています。保健師については10名限定で、成績・人物・やる気等で選考が行われるようです。養護教諭は人数に制限はなく、助産師については受験資格が得られないものの、今後設置予定の大学院で取れるようにする予定、とのことでした。

今後、薬学部とのコラボレーションが様々展開される予定で、看護学部棟にもそのような設備が設けられています。

上の写真は、説明会後にキャンパス内をご案内頂いた際に撮影させていただいた、看護学部の学生たちが学ぶ実習室の様子です。

2015年度入試結果についてです。

今春は総志願者数は14,698名で、前年14,736名とほぼ同じ数となりました。看護学部新設もあってこの志願者数なので、看護学部分を除いた純粋な昨年対比でみると「減」ということになります。看護学部を除いて計測すると減少率は10%ほどとなっています。

新設の看護学部のみの志願者数は1,803名となりましたが、そのレベルの高さもあって国公立大合格発表後に入学辞退が相次ぎ、一般前期から37名・一般後期から15名の合計55名の追加合格が出された、というご報告もありました。

恐らく、京都・滋賀を中心とした国公立大看護学部に合格し、抜けていったものと思われます。一説によりますと、京都大・大阪大の看護系の併願にもなっていたようです。

公募推薦における管理栄養士専攻において大きな志願者の減となっています。これは、前年の「化学Ⅰか生物Ⅰ」から「化学基礎・化学と生物基礎・生物」になり、文系受験者にとって負担が大きくなったことによる回避、によるものと思われます。

また、医療薬学科は前年の志願者増+国試合格率の低迷を受けて今春は志願者減となりました。しかしながら、今春の国試合格率が近畿地区私立大で4番手となったこともあり、次年度は志願者が戻ると予想します。

2016年度入試に向けた情報です。

音楽学科演奏専攻と音楽文化専攻において「推薦M」「一般前期」「一般後期」での実技系の科目設定と配点が大きく変更になっています。また、演奏専攻ではAO入試が開始されます。

推薦S及びCにおいて、文系学科(日本語日本文学科除く)の適性検査科目に「数学」を追加し、英+国or数の形となるという変更点もあります。

今春開設の看護学部では、推薦C及びセンター利用型入試が新導入となります(前期3科型のみ)。

 

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