花園中高 中学は6年一貫教育を一新し2コース体制へ

2015年6月26日 金曜日

花園中高の塾対象説明会にお邪魔させて頂きました。

中学校においては、これまでの取り組みを棚卸し、反省点を洗い出し、そこから改善点を出されているようです。以下、その具体的な改善点です。

①組織改革
一貫教育部新設、グローバル教育推進室新設、ICT教育研究会新設
②一貫教育体制
6年間の具体的な教育プログラムが既に完成
③教育プログラム
「安心して子どもをまかせることができる」⇒信頼度アップ

そして、中学では2016年度入学生より以下の2つの新しいコース制とされ、6年一貫教育を一新されます。

・スーパーグローバルZENコース(20名)         
海外大学進学を目指す

・ディスカバリーコース(60名)
国内難関大進学を目指す

教育内容面の強化としては、英語力を伸ばすプログラムに着手されます。具体的には次のような取り組みがあります。

・英語の単位数を中学3年間で22単位
・数学や理科などで英語イマージョン教育
・スカイプ英会話やE-ラーニング

スカイプとE-ラーニングは14年4月より先行実施され、模試の英語偏差値で効果があることをすでに確認されているなど、順調な滑り出しとなっています。

また、多様な探究型体験学習として、「グローバルシェイパーズ・フォーラム」「京都大学工学部地球工学科 国際コースとの協定「ニュージーランド研修」「サンフランシスコ・アカデミックツアー」などを実施されています。

以下のように、すでに実績をあげている教育機関との提携もおこなっておられます。

英語イマージョン教育、ニュージーランド研修 ⇒ 国内の国際バカロレア校との提携
高3で実施するNIC講座 ⇒ NIC International College in Japanとの提携

大学合格実績についてです。

今春のコース別大学合格実績は次の通りとなりました。

特進A 
2015年度 卒業生65名 国公立大39名(京大3・神大5含む、他浪人で6名あり)
2014年度 卒業生75名 国公立大32名(京大2・阪大1含む、他浪人で7名あり)

特進B 
2015年度 卒業生121名 国公立大1名(他浪人で1名) 関関同立50名(他浪人で2名あり)
2014年度 卒業生84名 国公立大なし 関関同立30名(他浪人で9名あり)

進学カルティベート
2015年度 卒業生126名 国公立大なし 関関同立なし 私大106名(現役実数100名)
2014年度 卒業生114名 国公立大なし 関関同立1名(浪人はなし) 私大93名(現役実数84名)

進学カルティベートは産近佛龍が減っている様子。特進Bからの関関同立合格者数が減っていますが、指定校推薦以外での受験が増加している反動とのことでした。特進Aは半分以上が国公立大に合格している反面、特進Bは関関同立のべ50名、進学カは約8割が私大へ進学、ということで随分と特進Aと他コースで差が感じられる結果となっています。

2015年度入試結果についてです。

中学入試では、志願者数80名(昨年106名)・入学者数 男子23名・女子11名(昨年 男子18名・女子22名)で、合計34名(昨年40名)となりました。

志願者は昨年までは3年連続増加していましたが、今年大きく後退。近年は公立中高一貫校型の入試問題を出す「むげん入試」は導入以来昨年まで4年連続で志願者数増となっていましたが、今年は失速しています。

現中1の34名中、オープンテストを受験して入学に結びついたのが、2科型13名・総合力型17名の計30名を占めています。

高校入試では、昨年は専願で100名以上減少していますが、今年は53名増。一方、併願では昨年260名以上増加しましたが今年は約70名減。第1回・第2回合計で2,026名(昨年2,036名)と、2年続けて2000名超えの受験者数となっているのが特筆点です。

2016年度入試に向けた情報です。

中学では前述の通り2コース制とされます。

また、入試回数を今春3回⇒次年度5回と大幅に増やされます。位置取りや入試方式は次の通りに発表されています。

1/16土AM フラッグシップ入試・選択入試
1/16土PM 2科入試
1/17日AM 2科入試
1/17日PM むげん入試(総合力Ⅰ・Ⅱ)
1/18月AM むげん入試(総合力Ⅰ~Ⅲ)

フラッグシップ入試とは、事前に受験資格書を配布された者だけが受験を出来る「自己推薦型」の入試となっており、プレテストで成績が良かった生徒を対象として資格を与えるとのことです。1/16土の試験当日は作文と個人面接が課されることになっています。

初日午前の選択入試、2日目午前の2科入試、3日目午前のむげん入試において、面接試験(グループ)が実施されます。

初日午前の選択入試においては今春より、昨年までの4科または2科のいずれか選択だったものを改めて、「3科(国算+理or社or英)または2科(国算)」とされます。また、英語が新たに入試科目として登場し、選択可能となっているのも特徴です。

高校入試に関しては特段の変更点等は発表になっていません。