同志社大 ハード面は完成し今後は内部充実にシフト

2015年7月23日 木曜日

同志社大の高校予備校対象説明会にお邪魔してきました。

大学の近況です。

2013年にキャンパス整備が完了し、文系学部8学部は今出川C、理系及び文理融合学部6学部は京田辺Cで学ぶ事になっています。両キャンパスはそれぞれ持つ特色が以下のように異なっています。また、両キャンパス間を無料シャトルバスが走るようになっているのも朗報です。

今出川C:
リベラルアーツ型教養教育、ゼミナールを中心とした専門教育を展開する文系学部教育拠点
京田辺C:
理系系と文理融合学部が集積し、実験・実習、フィールドワークを重視する複合的教育拠点

学部新設、校地移転や新校舎建設はひと段落し、今後は「ソフト面」である内部充実にシフトされます。具体的な中身は以下のようなものだそうです。

・学長の企画・立案機能の強化として、学長室の設置や6名の学長補佐を任命
・情報発信力を強化すべく広報部を設置するなど、組織改革
・縦割りを脱皮し、総合力が発揮できる体制へ

同志社創立140周年を今年迎え、創立150周年に向けて「同志社大学ビジョン2025」も全学的に策定されています。

グローバル人材育成プログラムを全学的に推し進めるため、以下2点を2016年度より実施予定となっています。

①グローバル教育センターの設置
・日本人学生と外国人留学生が共に学ぶ科目の提供
・少人数編成の約70科目程度を設置予定
・外国人留学生は日本理解の促進を、日本人学生にはグローバルな視点からの日本社会・文化の理解と国際的教養の涵養促進

②グローバル・リベラルアーツ副専攻
・高度な英語力と教養を身につける全学的な副専攻制度
・「同志社英語集中プログラム」による徹底的な英語教育と英語によるリベラルアーツ教育を展開
・指定の科目を履修し要件を完結することで卒業時にグローバル・リベラルアーツ副専攻修了の証明が得られる

就職状況についてです。就職率は以下のように推移しています。

2015年度 96.9%(文系学部96.6%・理系学部99.4%、男子96.1%・女子98.0%)
2014年度 97.4%(文系学部97.1%・理系学部100%、男子97.2%・女子97.7%)

2015年度入試結果についてです。

志願者数トータルは49,369名。近年5年で最も多かった昨年の52,994名から大きくダウンしています。

一般入試においては志願者数が対前年比94.9%(14年度103.1%・13年度103.0%・12年度103.4%)で、対する合格者数は99.4%(14年度102.1%・13年度106.3%・12年度96.0%)と、共に減少となりました。

センター利用型では志願者数対前年比86.6%(14年度103.2%・13年度91.7%・12年度112.6%)。しかしながら合格者数は前年比109.0%(14年度102.1%・13年度86.8%・12年度103.1%)と大きく増やされています。

2016年度入試における主な変更点は以下の通りとなっています。

①理工学部 電気工学科及び電子工学科の以下において、物理のみ必須から物理・化学の選択が可能に
②文学部 哲学科の推薦入試を廃止

 

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