京都橘大 国試合格率や国試対策模試が証明する確かな学力

2015年7月28日 火曜日

京都橘大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

京都橘大は5学部10学科の総合大学で、特に開設10年を超えた看護学部と、2012年に開設されたばかりの健康科学部(理学療法学科と心理学科)で人気がある大学です。

同大は積極的な改革を進めることでも特に有名です。現代ビジネス学部f内、現代マネジメント学科を2015年度より経営学科として改組。また、同学科内にあった「救急救命コース」は、同学部内都市環境デザイン学科へ移設されたものの、2016年度入試より健康科学部に移設、学科に昇格し「救急救命学科」となる予定になっています。同コースはすでに4期の卒業生を輩出しており、今春の救急救命士国試も100%を達成しているなど、実績的にも文句なしのものとなっており、まさに「満を持して」の学科昇格となります。

健康科学部は今春入学生で全学年がそろい、4回生となる1期生は理学療法士・作業療法士全国統一模試で1位を獲得し、同模試上位100名中14名が同大理学療法学科生で占められ、極めて成績が高いようです。

また、保育師・助産師・看護師の国試はすべて合格率100%となりました。

2015年度入試結果です。

大学全体で昨年比95.1%(昨年89.0%)の志願者数。一昨年は前年度比36%の志願者増となり全学部で志願者増加、志願者増加数(率ではなく数)では近畿地区ベスト20にランクイン、するなどの大変良い入試となりましたが、昨年度で大きく減った志願が今年も戻らず、昨年から難易度は落ち着いています。

学部別の対前年の志願動向は以下の通りです。

文学部 99.9%(14年度81.7%・13年度110.6%)
人間発達学部 85.9%(14年度84.3%・13年度124.2%)
現代ビジネス学部 104.9%(14年度103.9%・13年度136.4%)
看護学部 86.9%(14年度95.4%・13年度114.7%)
健康科学部 90.4%(14年度79.0%・13年度249.4%)
合計 95.1%(14年度89.0%・13年度135.6%)

周辺大で看護の新設が相次いだことを受け、大きく志願者を減らしています。なお、新設を除く既存大の看護だけで全志願を集計すると前年比「92%」となり、減り幅は平均よりも大きいことが分かります。

2016年度入試に向けた情報です。

前述の通り、現在の現代ビジネス学部 救急救命コースを学科へ昇格させ「救急救命学科」とし、健康科学部へ移設となります。同時に、募集定員も40名⇒50名へ増加。同コースが出ていく都市環境デザイン学科の定員は変わらず130名のままなので、実質的には同学科の定員は40名増ということになります。

同じ健康科学部内の心理学科では、定員を60名⇒80名とされます。

定員面のお話が続いているのでついでにご紹介をしますと、実は今春には児童教育学科の定員を120名⇒140名、保育士養成課程の定員も80名⇒100名と増加されていましたので、大学全体としては立て続けの定員増加ということになります。

一般入試前期C日程の選択科目に世界史・日本史が追加され、これによって一般前期では全日程で世界史・日本史の選択が可能になります。

公募推薦入試において、看護学部対象の「京都第二赤十字病院特別奨学生推薦入試(専願)」を2014年度入試より導入済です。この選考区分で合格した者全員に、同病院から特別奨学金(4年間合計で原則362万5千円)が貸与。募集定員は7名。この入試制度で不合格となっても、出願時に再判定を希望した者に関しては公募制推薦入試(専願)での再判定が行われます。なお、この制度で貸与された奨学金に関しては同病院に6年間勤務することで返済が免除されるそうなので、お知りおき下さい。

 

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