武庫川女子大学附属中高 大阪大は3年連続合格

2015年7月17日 金曜日

武庫川女子大学附属中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

中高に一任されていた学校改革を、今後は学院あげて行うこととなり、改革に関する部門を立ち上げられたそうです。

その武庫川女子大学附属中高の特徴点は次の通りです。

①中高大一貫教育 受験校ではない「生徒の心に火をつける」ための豊かな学び
②女子教育 美しい身のこなしなど「美意識」「情趣」「表現」に通じる指導
③グローバル教育 海外6ヶ国14校と直接提携し、安全に「語学・文化」を実体験できる
④キャリア教育 不本意な進学をなくすため、自分の個性と夢と趣向にあった進路実現
⑤充実した設備 武庫女で生活し、学ぶことへの誇りをもつことで自己肯定感や向学心・向上心へ

コースは「インテリジェンス」「スーパーサイエンス」「スーパーイングリッシュ」の3つから成ります。各コースの特徴は次の通りです。

インテリジェンス
幅広い知識と教養の習得、のびのびと自分の個性を伸ばす教育、個性に合わせた進路選択と自己実現
スーパーサイエンス
SSH指定校10年目という実績があり、自然科学や最先端技術、国際的な視野に立った研究を目のあたりにする
スーパーイングリッシュ
多読・多聴・多書による莫大な量の語彙を習得、高校からTOEICにチャレンジさせ、高1で英検準1級やTOEIC700点以上をマーク

大学合格実績についてです。

今春は417名が卒業し、進学状況は以下の通りとなりました。

武庫川女子大359名(昨年327名) 私立大31名(関西学院・関西・同志社・立命館・神戸薬科など)
国公立大7名(大阪・滋賀・香川・兵庫県立・神戸市看護・神戸市外国語・尾道市立)

大阪大は3年連続合格者数を出しているとのことでした。

卒業生総数における進学データは次の通りです。

大学進学率95.2%  武庫川女子大・同短大進学86.1%
国公立大進学18.4%  私立大進学81.6%  理系学部への進学35.0%

2015年度入試結果についてです。

中学入試では、「前後期日程」「方式増」「午後入試参入」と大幅な変更をし臨んだ2015年度入試ですが、志願者数が昨年846名から1162名と大幅増を実現しました。特に神戸・阪神の受験者数が前年429名⇒今年642名と増加しています。

午後入試参入で注目を集め、志願者数増も午後の分であると思われがちですが、初日午前が前年210名⇒今年241名と増えています。

その結果、最終的な入学者数は260名と、昨年227名から1割以上の増加となりました。

自己推薦型であるM方式は、書類審査120名⇒資格取得60名(SS・SE各8名、I 44名)という状況になりました。

方式別の受験・合格・入学状況は以下の通りです。

A方式 受験181名⇒合格150名⇒入学139名
B方式 受験274名(遅刻10名含)⇒合格103名⇒入学25名
C方式 受験146名⇒合格112名⇒入学31名
D方式 受験120名⇒合格49名⇒入学5名

受験生の在住地域の割合は以下の通りとなりました。

西宮市27%  尼崎市12%  宝塚市9%  芦屋市5%  伊丹市4%
神戸市21%  兵庫県他市5%  大阪市7%  大阪府8%  他府県2%

高校の2015年度入試結果についてです。

志願者数208名(昨年146名)、特に阪神地区は111名(昨年68名)で63%増。専願は89名(昨年80名)と微増ですが、併願は昨年66名から今年119名とほぼ倍増しています。

最終的な入学者数は99名(昨年89名)となりました。

方式別の受験状況は次の通りです。

A方式 受験46名(チャレンジ2名含む)⇒I 42名・SE 1名・SS 3名
B方式 受験156名(専願38名・併願118名)
⇒ 専願I 36名・SE 1名・SS 0名(不合格1名)
⇒ 併願I 93名・SE 15名・SS 9名(不合格1名)
C方式 受験5名⇒I 5名

西宮・神戸からの受験生が圧倒的に多く、割合は次の通りです。

A方式 西宮市24% 神戸市21%
B方式 西宮市33% 神戸市19%

2016年度入試に向けた情報です。

午後入試は今年16時開始だったところを、次年度は16時半開始と先送りされることになっています。

SEコース希望者は英検・TOEIC・TOEFLの加点(30点)が設けられます。また、A方式を受験した者でB方式も受験した場合、コース問わず10点が加点されることになっています。

高校入試に関してですが、A及びC方式に関しては成績基準を満たすなど、受験資格取得が必要となります。ご注意ください。

 

 

兵庫医療大 看護師国家試験は3年連続100%

2015年7月16日 木曜日

兵庫医療大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

大学概要です。

次代を担う医療人を育成するため、兵庫医科大の兄弟校として2007年開学。兵庫医科大・兵庫医科大学病院・兵庫医科大学ささやま医療センターを持つ法人が設置する、医学部以外の医療系に特化している大学です。「幅広い知識と豊かな人間性を持ち、社会とともに医療を担う医療専門職者を育成する」という教育理念です。

同大を含んだ2大学・2病院が一体となって医療人育成に取り組む「医療総合大学」で、薬学・看護・理学療法・作業療法の4学科が単独で学ぶだけでなく、兵庫医科大も含めて関連分野とのボーダレスな教育環境のもと、専門性の高い知識と技術の取得を目指します。これにより、優れたコミュニケーション能力を基礎としたチーム医療や地域医療を担える資質を育成します。

各種国家試験の合格率は以下の通りです。すべて新卒のみのデータとなっています。

薬剤師国家試験62.5%(14年度51.3%) 全国平均72.6%(14年度70.5%)
看護師国家試験100%(14年度100%) 全国平均95.5%(14年度95.2%)
保健師国家試験100%(14年度96.0%) 全国平均99.6%(14年度88.8%)
助産師国家試験100%(14年度85.7%) 全国平均99.9%(14年度97.6%)
理学療法士国家試験97.8%(14年度100%) 全国平均89.1%(14年度90.2%)
作業療法士国家試験93.0%(14年度97.4%) 全国平均85.5%(14年度94.2%)

看護学部は3年続けて看護師国家試験合格率100%である一方、薬剤師国家試験の合格率が低くなっています。

2015年度入試結果です。

今春は「リハビリテーション学部の一般入試後期を廃止」などの変更点がありました。

薬学部は昨年度での大幅な志願者増に続き、今春も志願者数増となりました。一般後期の倍率は昨年10.1倍から今春5.1倍とかなり落ち着いています。他の学科は志願者数減で、総志願者数も減となっています。

薬学部と同様に、看護学部も一般後期の倍率が昨年12.1倍⇒今春9.1倍と落ちつきました。

理学療法学科は昨年6.4倍から今春5.6倍と、トータルの倍率が大きく緩和しました。

志願者の現浪に関してですが、志願者の80%を現役生が占めており、薬学部は浪人生が多く、リハビリが現役生多くなっているそうです。

2016年度入試では大きな変更点はありません。

 

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親和中高 高校は今春より募集再開

2015年7月15日 水曜日

親和中、親和女子高の塾対象説明会に行ってまいりました。

中学に関しては、コース制導入2年目を迎えています。

豊富な学習時間とグローバル人材の育成を重視した「Sコース」と、従来の親和の女子教育を継承し多彩な進路に対応する「総合進学コース」の2コース制で、Sコースでの新しい取り組みは「朝8時からの朝学習」「探究学習」の2つであると紹介がありました。

中学の2015年度入試結果についてです。

前期においては、両コースの合格者最高点を比較すると「S<総合進学」となり、コースの特徴をよく見て選んでもらえているとの見解を示されていました。

また、前期では算・理が、後期Ⅰでは国・算で、後期Ⅱは算で平均点が下がっているなど、受験生の力のダウンが見て取れる気がします。なお、この結果を踏まえて各教科で検討を行い、対策を行うとのことでした。

2016年度の中学入試での変更点としては、以下のものがあります。

①募集定員をS 40名⇒60名・総合進学200名⇒180名 とし、Sを厚くする。
②前期における4科受験者の判定が国「語・算数・理科3教科の得点合計」「国語・算数・社会3教科の得点合計」のどちらかとなり、従来の「4科合計」での判定が廃止に
③Web出願を開始。コンビニ振込やクレジット決済が可能となる予定で、受験票は家で出力可能とし、調査書提出を廃止する予定。早ければプレテストからの運用開始となるので、11月にHP告知する。
⇒ Web出願の利点を最大限生かせる形へシフトしている
④ファミリー特典制度を新設。親和女子高卒業生である母・祖母・姉がおり、前期を受験し合格(あるいは前期出願で不合格⇒後期ⅠかⅡで合格も可)した場合は入学金を半額免除するというもの。合格を約束するものではない。

高校については、今春2015年度入試より高校入試を再開されています。

募集は約30名で、複数コース制はもたず、中高一貫生との進度の違いが生じるため、以下のように対応されています。

・入試終了~入学前の数日間及び長期休みを利用した補習を実施。昨年の説明会では、併設中は中3で数ⅠAを、理科においては化学基礎の2/3・生物基礎の半分・物理基礎の1/3が終了しているなど、かなり先に進んでいる、との報告あり。それを受け、以下のような取り組みでキャッチアップする。
数学 入学前4日間、夏休み7月10日間・8月10日間・春休み10日間に1日3時間程度の補習
理科 化学基礎で併設中からの入学生より1単位増、夏・春休みに各10日間1時間の補習
・高1の間は中高一貫生とクラスは混ぜず、高2進級時に混合するのと同時に文理及びレベル(Ⅰ・Ⅱ)分けを行う。・・・という予定にしていたが、入学者数が4名と低迷したため、入学時より中学からの内部進学生に合流をさせている。
⇒ かつて高校入試を実施していた際は、入学直後から中高一貫生とクラスを混ぜて運営しており、高校入学生たちは追いつくためにクラブを犠牲にして補習等に励んでいたそう

大学合格実績についてもご紹介を致します。

今春は244名が卒業し、国公立大48名(例年より少ない)、関関同立225名(大きく増加)、浪人26名となっています。親和女子高の特徴として、今春では卒業生244名中92名が理系であったなど、例年理系が多いことをアピールされていました。

高校の2015年度入試結果です。

専願併願含み約30名募集のところ、専願3名(うち1名は後期で受験)・併願10名が受験。入学は専願3名+併願戻り1名の合計4名、という寂しい入試となりました。

今回のこの「敗因」は次のように分析されていました。

・オープンスクール等の参加者数が少なかった
・遅い時期の説明会等が無く誘導できなかった
・過去問が無く対策しにくかった
・コース名が無い(ただしくは「高校スタートコース」)など、どういう層が欲しいのかわかりにくい

2016年度入試に向けた情報です。

今年度は「高校スタートコース」というよくわからないコース名だったところ、来春よりコース名を「特進」とすることになっています。

入試科目は英国数3科で、英語には10分程度のリスニング(兵庫県公立高のものと同レベル)を含みます。また、来春より全員に課していた面接を専願者のみの実施へと改められます。

合否は2/11木に届く予定で中学校長宛てに送付し、その中に個人宛通知書等も同封される。よって、家庭に直接合否が届かず、学校から合否を伝えられることになります。

 

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近畿大学附属中 大学附属校・進学校の2つの顔を持つ

2015年7月14日 火曜日

近畿大学附属中の塾対象説明会にお邪魔させて頂きました。

近畿大への進学を目指すプログレスコースは「大学附属校」として、アドバンストと医薬の2つのコースは「進学校」としての、2つの顔を持つ学校です。

プログレスとアドバンストに関する、今春卒業生のコース別進学先(比率)は以下の通りとなっています。

プログレス 国公立大1.5% 難関私立大5.2% 近畿大80.6% その他12.7%
アドバンスト 国公立大42% 難関私立大・近畿大41% その他18%

近大への進学が基本となるプログレスから難関私立大の進学がいるようですが、これは指定校推薦枠での進学が主となっているようです。プログレスは近畿大へ内部進学することが大前提とされているコースなので、基本的には国公立大や難関私立大の受験には対応していないとのことです。

アドバンストからの外部大学受験に関しては、年々国公立大志向が強くなってきています。これに対応すべく、従来の進路指導部とは別に国公立大に特化した進路指導部を昨年4月から設置されたようで、それが奏功したのか、現役国公立大合格者数が以下のように劇的に上昇をとげています。

2010年度47名⇒2011年度54名⇒2012年度46名⇒2013年度33名⇒2014年度52名

医薬コースは文字通り医療系大学・学部への進学を目指すコースです。このコースからは医学科23.9%、歯学科に4.6 %、薬学科に22.9%が進学しているなど、医歯薬だけで半数を超えています(すべて5ヶ年平均)。

今春の医薬卒業生のうち北海道大(獣医)の合格者がいますが、入学時はプログレス⇒医薬へ転コースとなったという経緯をたどっての北大合格、だそうです。

毎年10名ほどが近畿大医学部への特別推薦の基準を満たしており、近年の医薬の入学者レベルが高くなっていることもあり、今後は満たす人数が増えることが予想されるものの、大学側は人数が増えても医学部への受け入れは行う、とお話されているようです。

そして、薬学部への推薦制度も毎年7名分の枠があり、医薬が優先されるものの、枠が余れば他コースに枠が回されるそうです。

近畿大への内部進学についてですが、2017年度入試(現高2)より内部進学基準が改められる予定となっています。詳細は以下の通りです。

・高校3年間5教科の学習を継続
・自校教育を履修
・英語e-Learning教材を目標レベルまで到達
・英検・TOEIC・漢検などの資格を取得
・卒業論文の提出(8000字程度)
・学習態度評価(アティチュード)

2015年度入試結果です。

受験者数は以下の通りで推移。前期は横ばいも後期は大幅減。後期が通りにくいことが浸透したからかと思われます。

前期 昨年348名⇒今年341名   後期 昨年230名⇒今年173名

模試会社集約結果による各コースの目安偏差値推移(過去5年)は、医薬が大幅アップ・アドバンストややアップ・プログレス横ばいからややダウン、といった感じになっています。

最後に、2016年度入試に向けた情報です。

ネット出願を導入予定とされています。早ければプレから運用開始予定としており、詳細が決まればHP等で告知をされるようです。

医薬は国算理3教科指定となっているものの、社会を追加で受験しても可能となっています。その理由としては、①下位コースへの回し合格を想定している際は社会を判定に使用できる ②スカラシップ判定は社会も考慮することが可能だから というものです。

 

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長浜バイオ大 「バイオの総合大学」

2015年7月13日 月曜日

長浜バイオ大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

2003年開学で、今年13年目をお迎えになられています。設置者は、長きに渡って京都では3大予備校と肩を並べていた予備校である「関西文理学院」を運営している関西文理総合学園です(現在予備校はすべて閉校、校舎は大学の烏丸及び河原町キャンパスとして利用されている)。

日本初のバイオ・生物学系単科大学なのですが、大学は「バイオの総合大学」と名乗っておられます。学科は「バイオサイエンス学科」「アニマルバイオサイエンス学科」「コンピュータバイオサイエンス学科」の3つです。

新たな取り組みに果敢にチャレンジされるのがこの大学の大きな特徴です。開始されている新たな取り組みは次の通りです。

①臨床検査学プログラムを2015年度より開設
臨床検査技師養成のためだけではなく、バイオの技術と知識を身につけた技術者・研究者を育成する。入学時には3つどの学科で入学してもよいが、1年次の成績等によって希望者の上位30名程度を選定し、2年次以降でプログラムが開始となる。2年次に基礎的な技術とバイオの知識を修得し、3年次に臨床検査の実習と教育を実施。4年次には臨地実習の他、卒業研究、国家試験受験準備を進める。
⇒ 滋賀県内に臨床検査技師を育成する大学が無かったが、これで解消された

②技術士試験の受験資格が得られるJABEE認定制度
国際的に優れた技術者を育成するために設立された組織「JABEE」に認定されたカリキュラムを終了することで、国家資格である「技術士」の1次試験が免除となり、卒業時点で「修習技術者」になれる。さらに日本技術士会に申請登録すれば「技術士補」の資格が自動的に得られる。2014年度より開始している新カリキュラムからJABEEプログラムを開始しており、昨年度入学生が4年生終了時に同大の教育プログラムがJABEEとして相応しいかどうかの判断が出ることとなる。
⇒ このプログラムを修了した学生は、学士としてだけでなく国際的に見ても充分に高いレベルの技術と知識を修得した学生であることが認められることとなる

ただし、②については上述の通りプログラムはすでに走っていますが、まだ認定を受けたわけではないという点にご注意ください。

就職関連はどのようになっているでしょうか。

本年度の就職決定率は93.1%。2014年度91.3%・2013年度93.2%・2012年度92.0%・2011年度88.2%と推移していますが、最も就職率が高かった2007年度入学(2期)生の99.2%までにはまだ回復していません。

卒業生244名中、大学院へは今春56名(昨年45名・一昨年63名)が進学。うち圧倒的多数となる45名が長浜バイオ大の院へ進学(昨年は26/45名・一昨年45/63名)。長浜バイオ大以外で最も多い進学先は奈良先端科学技術大学院大ですが、ここ3年続けて京大院への進学者が出ているのも特筆点です。

2015年度入試結果です。

志願者数2,132名で、昨年2,704名から見ると前年比79%。一昨年が2,162名だったので、その水準に戻っています。一昨年は対前年比84%と激減していたので、大きな規模での揺れ戻しが毎年起こっていることになります。なお、実志願者数は昨年では前年比103%と横ばいでしたが、今年は前年比89%と不調に終わりました。

入学者における女子の占有率が26%。14年度32%・13年度28%・12年度26%から考えると大きな後退となっています。

併願私立大の順位は多い順に次の通りとなっているようです。

龍谷大(農) 近畿大(農) 中部大(応用生物) 近畿大(生物理工) 名城大(農)
京都学園大(バイオ環境) 京都産業大(総合生命科) 摂南大(理工)

大学設立当初「バイオ系」の学部・学科がほとんどなかったこともあって併願大・学部・学科を探すのに一苦労したものですが、その頃と比べて現在では「バイオ系」だけで充分併願パターンが組めるようになっています。

 

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中学高校ナイト進学説明会 in 梅田 7/21火に開催

2015年7月11日 土曜日

特に中学入試の内容を中心として、ターミナルにある交通至便な施設を使っての説明会が平日夜に開催される、という事例が最近増えています。

各校が独自で開催されているなか、この度教育関連企業による平日夜の説明会開催も催されることになりました。

今回は、梅田駅で行われる「中学高校ナイト進学説明会 in 梅田」なるイベントをご紹介します(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


中学・高校 ナイト進学説明会 in 梅田

日時:2015年7月21日(火)18:00~20:30
場所:アクセス梅田フォーラム(大阪富国生命ビル12階)
内容:各学校ブースによる個別相談


JR・私鉄・地下鉄各線の梅田駅からすぐ、梅田地下街ホワイティ梅田直結という大変アクセスが良い会場で実施されます。参加しやすい時間帯ですので、ぜひお運びください。

 

 

関西学院大 英語にこだわりを持つ取り組み・入試

2015年7月10日 金曜日

関西学院大が受験生とその保護者を対象として開催された説明会に、僭越ながら参加をさせて頂きました。

関西学院大では、英語にこだわりを持つ取り組み・入試をたくさん用意されています。以下、箇条書き形式でその一部をご紹介します。

・「英語インテンシブ・プログラム」という、効果的な英語学習が出来るプログラムを用意。「オールイングリッシュの少人数授業」「レベル別の集中授業」「目的別の英語スキルアップ」といった内容。
・理工学部には、理系のためにデザインされた英語教育プログラムを用意。「専攻分野別に少人数で週3日実施」「効果的なプレゼンテーション方法も習得」「日本語の使用を禁止した英語集中合宿」が詳細。
・国際学部では2年次に1年間の留学が必須となっている。
・また、すでに導入2年が過ぎた「グローバル入試」も大学入試の世界では大きな話題となっている。一定以上の英語力や海外経験、国際科学技術コンテストや高等学校模擬国連の出場経験、といったものがあれば受験が可能な入試。
・2016年度入試から、SGHやSSH、同大が教育連携を行う高等学校に対してのみ門戸を開く公募推薦入学試験を実施することも決まっている。課題研究を通じて能力を高めた生徒を、多面的・総合的に評価を行い、積極的に受け入れ、関西学院大のスーパーグローバル大学事業への接続を促進するための人材を確保することが目的。
・2016年度より、センター利用型で「英語検定試験活用型」を新設。一定レベル以上の英語資格を保有しているものに出願資格が与えられ、その者は各学部指定のセンター試験科目(英語以外)で選考される。

上記のうち最後に記載をした、「センター利用型での英語検定試験活用型を新設」という部分についてですが、スコア等の詳細は下の写真の通りとなっています。

就職関連についても簡単に。今春就職率は98.3%で、就職先に対する学生の満足度は95%以上となっているようです。

2016年度入試に向けた情報です。

全学日程において、奈良会場が新設されることになりました。

また、前述の通り、一定以上の英語資格を持つ者だけを対象とするセンター利用型入試(英語以外で各学部が指定する科目で判定)を新導入されます。

入試における注意点に関する情報です。

文系学部において、全学日程と学部個別日程では入試の「時間割」が異なる点に注意が必要です。全学日程では国語と選択1科合計で135分ありますが、学部個別では2科通しで120分しか与えられていません。

単純に考えると学部個別で国語の解答時間が15分少なくなることになるのですが、出題傾向や問題量は「全学日程と同じ」ということなので、かなりのスピードが要求されることになります。

以下、両日程の試験時間の違いです。

全学日程 英語90分+国語75分+選択1科目(地歴・数学)60分
学部個別 英語90分+選択2科目(国語・地歴・数学)120分

なお、上記と違って、理系は両日程とも同一の時間割となっていますので、ご注意ください(英語90分+選択1科(理科)75分+数学90分)。

最後に、英語対策ポイントについてです。

英語の試験ですが、日程によってマークと記述の割合が異なる点に注意が必要となっています。

全学日程:オールマーク   学部個別:15~25%が記述

国際学部には英語1科目で受験が可能な形式も用意されています。1限目に共通の英語、2限目に「大問2題、記述・論述形式、75分・200点満点」という国際学部独自問題が課されるものです。英語の力に自信がある受験生のみなさん、ぜひともチャレンジしてみて下さい。

全日程において、設問構成はほぼ共通とされており、長文(中文)読解総合3題、文法・語句・語法1題、会話文1題、英作文1題 の計6題で構成されています。読解・文法・語彙の英語学習基本3要素がもれなく含まれた問題で、90分で解くものです。

今春2/2の英語を例に、正答率に関するデータが公開されました。正答率60%以上の設問で2/3を占めているということで、基礎的な問題をきっちりと正解しさえすれば、充分合格最低ライン近くにまで届くということになります。

正答率60%以上:63.0%  正答率40~59%:22.5%
正答率20~39%:9.5%  正答率20%未満:5.0%

 

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箕面自由学園中 北野高にコンスタントに合格者を輩出

2015年7月9日 木曜日

箕面自由学園中の塾対象説明会に行ってまいりました。

私立中ということで、公立中と比べて授業時間数自体は多いのですが、英語を例にとってみると、授業時間は週8時間あるものの授業進度は公立中並みに設定し、時間数があるのでその分「深さ」を求めているという特徴を持ちます。

数学も週6時間を確保されています。

英数にシフトをしてカリキュラムを組んでいる(英数が多め)、ということになります。

5科を対象に毎朝早朝テストを実施し、3年間の総問題数は約6000題にものぼります。5科の早朝テスト正答率が一定水準に到達していない場合は、その日のうちにフォローアップ(補習)で指導を徹底されています。また、このフォローアップは中間・期末の結果で定着度に不十分さがある場合も対象となっています。

放課後(チューター)特別補習は火~木の3日間、16時半開始と18時開始の2部制にしており、クラブ活動参加後18時からの部に参加することも可能とするなど、クラブ活動と補習の時間帯をずらして設定する、という配慮がなされています。 

2008年より教育改革に着手しておられますが、徐々に改革の成果が出てきているようです。

内部進学については、これまで「総合進学コース」に上がる生徒が多かった所、近年は「特別進学コース」に上がる生徒が多いようです。それだけ学力が付いてきている、ということです。

また、高校進学時に外部高校の受験も可能とされていますが、2年連続で北野高(普通)、北野高(文理)は昨年1名合格を出すなど、再上位の合格実績も安定しています。

来る2016年度入試ですが、1/17日のB日程は午前・午後の2回実施。それも含め、全5回の入試回を予定されています。

 

 

甲南大 総合評価型の公募推薦入試を7学部へ実施拡大

2015年7月8日 水曜日

甲南大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

就職状況についてです。大学全体の就職率は98.0%。学部別の就職率は以下の通りとなっています。

文96.2%  理工95.8%  経済98.5%  法98.4%  経営98.3%
知能情報100%  マネジメント創造100%  フロンティアサイエンス100%

同大では1年次からキャリア形成に関する授業が「正課」として設けられているなど、早期からの意識付けに努められています。

さて、タイトルにもあります、公募推薦入試を拡大する件についてです。

これまでマネジメント創造学部で行ってきた公募制推薦入試を、2016年度より7学部に拡大されることになりました。

この試験は「出願書類」「筆記試験」「面接試験」により「学力」と「適性」を総合的に評価する入試制度となっており、「大学入試改革」「新大学入試」として文科省が提唱する「総合評価型」の入試となっているのが大きな特徴です。

1次選考では主に筆記試験・2次選考(1次合格者のみ)は主に個別面接の実施、の2回の選考が行われます(マネジメント創造学部 特別留学コースは1次選考のみ)。

2015年度入試結果についてです。

志願者は以下のように推移しており、横ばいとなっていた志願者数が1割減となってしまいました。

2015年度 18,615名(前年から2,041名減・前年比90.1%)
2014年度 20,656名(前年から155名増・前年比100.8%)

学部別の志願動向は次の通りとなっています(カッコ内は2013⇒2014・2012⇒2013年度の比率)。3年続けての増加となった学部はなく、反対に3年連続減となったのがフロンティアサイエンス。理工を除く他の学部は前年の増減とは反対の動きとなる、いわゆる「隔年現象」の典型的なパターンとなっています。

文86.1%(96.3%・105.7%) 経済102.9%(88.9%・103.1%)
法87.2%(111.3%・99.6%) 経営78.6%(111.7%・93.5%)
マネジメント創造106.8%(68.0%・117.2%) 理工97.6%(102.5%・107.4%)
知能情報91.9%(145.6%・74.6%) フロンティアサイエンス86.3%(94.9%・96.4%)

合格者数についての情報です。2013年度は対前年比で志願者数100.8%に対し合格者数が6%減で、横ばいとなった志願者数と反対の動きをしています。2014年度は志願者数100.8%に対し合格者数は107.1%と前年より多く出ていました。

今年の合格者数は前年比104.6%となり、2年続けて合格者数が増やされていることがわかります。

競争倍率は3.1倍。2014年度3.6倍・2013年度3.8倍・2012年度3.6倍・2011年度3.8倍と毎年安定していたところ今年に関しては大きく易化した形となっています。

制度別の入学者割合は以下の通りです。一般前期が入学者の半数を占め、2月以降の一般で約63%を占めています。

一般前期50.8%  一般後期4.5%  センター併用型5.8%  センター利用型1.6%
指定校24.9%  系列校3.9%  その他8.5%

2016年度入試における主な変更点は以下の通りです。

①理系学部(前期日程)の入試日程を、2/1・2・3から2/1・3・4へ変更
②公募制推薦入試を7学部に拡大
③AO入試において、経営学部が出願資格を変更
④スポーツ推薦入試を自己推薦とし、面接の配点を変更

 

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同志社高 推薦入試開始5年が経過

2015年7月7日 火曜日

同志社高の塾対象説明会に行ってまいりました。

同志社高からは毎年大体85%が同志社大・同志社女子大へ進学しており、15%が他大学へ進学されるようです。今年は347名中316名が併設大(同志社大・同志社女子大)へ上がり、他大学合格実績としては京都大4名を含む国公立大16名などとなっています。2011年度入試では京都大13名を含む国公立43名という結果だったので、他大学合格実績に関しては少々寂しい気がします。

希望者を対象として演習形式の授業を実施するという「土曜特別補講」が高2・3生対象に行われています。高2は英数国、高3は物化生についてより深い学びをサポートし、実力を養成するものとなっており、これが他大学受験の際に活きてくるものとなっています。

さて、入試結果についてです。

2011年度入試より推薦入試を導入し、今年度で5年目を迎えています。推薦入試について詳しくお伝えを致します。

今春は30名募集のところに40名が応募 ⇒ 30名が出願資格認定 ⇒ 合格 となっています。

出願資格を得ることが出来なかった者の中に一般に回って受験・合格を勝ち取る者も多く、毎年80~85%ぐらいの確率で合格しているそうです。推薦が得られなかった受験生であっても学力が相当高く、一般に回って受験をしても合格出来る力がある、ということです。

中学時代の成績をベースとしつつも、出席・部活動・生徒会活動・資格・諸活動などを総合評価して推薦入試受験資格を与えているようですが、やはり成績のウエイトが高い様子です。

2015年度一般入試結果についてです。

今年の志願者数(一般)は294名。2014年度は、滋賀県で膳所高受験者の併願先としての需要が増えたらしく、前年から63名増の300名もの志願があるなどかなりの人気となり、今年は滋賀からは減ったものの京都で増加するなど若干の状況変化があったものの、人気自体は引き続いた形です。なお、推薦を開始して以降は毎年240名程度の志願者数で推移しています。

地域別の志願者・合格者の状況は次の通りです。

応募者 京都市内117 京都府下30 滋賀県126 大阪府10 奈良県2 その他9
合格者 京都市内70 京都府下21 滋賀県82 大阪府6 奈良県2 その他3

2016年度入試に向けてですが、特に変更点はありません。

 

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