同志社女子中 卒業生の約90%が併設大へ内部進学

2015年8月3日 月曜日

同志社女子中の塾対象説明会に行ってまいりました。

学校概要です。

「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」の3つを重んじる、同志社今出川Cにある女子中高です。同志社附属校では唯一の「女子校」であり、「複数コース設置校」であるという、同じ法人が持つ他校と比べて大変際立った特徴を持つ学校です。

LAとWRの2コースで、前者は同志社大・同志社女子大への内部進学を基本とするコース、WRは外部大の医歯薬理工といった理系進学を目指して学力を養成し、毎年約50%が外部受験をする、というコースになっています。ただし、LAでも外部大受験・進学を、WRでも内部進学をすることを認めているという点が在校生に優しい点です。

全員必須参加とされる海外プログラムはないものの、国際交流プログラムは多く用意されているようです。中3~高3で4つのプログラムに参加したという生徒もいるそうで、積極的な姿勢を見せればかなりの恩恵を受けることが可能となっています。

中学のうちは英数国の基礎科目に重きを置き、中学の間はクラスをLAとWR混合で構成されます。WRは土曜も授業を受けるという時間割になっています。高校進級後各コースそれぞれでクラス編成が行われます。

クラブ活動は、中学90%・高校80%ほどの加入率だそうです。運動部ではフェンシング・スキー・アーチェリーが他校では中々見かけない珍しいものかつインターハイ出場など実績もあり、文化部では女子の学校ということもありマンドリン・管弦楽・琴などの音楽系のクラブが多くなっています。

大学合格実績についてです。

今春は268名が卒業し、同志社大・同志社女子大への内部進学はそれぞれ222名・17名、外部大学実績としては国公立大10名(京都1・大阪1・一橋1・北海道1含む)となりました。

例年、卒業生の約90%が学内推薦で両大へ内部進学するものの、そのうち実に95%ほどが同志社大に上がっています。

入学時駸々堂偏差値の事を考えると、同系列の同志社香里よりも「おいしい」かもしれませんね。

同志社大への内部進学が圧倒的に多い中で同志社女子大を選ぶ生徒もいるようですが、今春の結果を見ている限りでは「音楽学科」「現代こども学科」「食物科学科」「薬学部」「看護学部」といった同志社大には無い学科が内部進学先としてならんでおり、「成績が低い生徒は同女へ」という指導はされていない様子が伺えます。

外部大学進学についても触れておかねばなりません。WRコース生44名中、内部進学は24名、国公立大10名。今春で6期生が卒業した同コースですが、進学先のほとんどが理系で半分ほどが医学・薬学・看護といった医療系が占めています。

2016年度入試に向けた情報です。

入試日程・試験科目は一切変更ありませんが、細かい変更点が次の通りございます。

①募集定員の内訳が「自己推薦 45名⇒55名」「一般前期 170名⇒160名」に変更
②一般前期及び後期の試験時間割を変更。試験開始を15分前倒しにし、従来は昼食を挟んで社会を実施していたところ、昼食なしで社会まで実施し12時半で終了とする
③一般前期で窓口出願の導入、入学検定料のコンビニ納付導入(一般のみ)にも着手

自己推薦では「小学校5・6年の成績が40/48」という基準を超えていないと受験資格が得られないのですが、観点別評価ではっきりとした数値が分からない場合、「よくできる」と「できる」が半々ぐらいだと可能性はあるので、受験資格確認申請を行って欲しい、とのお話がありました。

上記の調査書以外では「駸々堂(第5回か特別回どちらかで4科)」「活動歴」の申告も必要となっています。

なお、活動歴で点がつく受験生は少ないので気にする必要はない、とのお言葉もありました。

自己推薦でも「WR⇒LA回し」を希望できるものの、LAで受験資格を得た場合は受験と入学はLAでということになるので、後々トラブルにならないように注意が必要です。

 

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