大阪府立富田林中 2017年の開校に向けて詳細が明らかに

2015年9月9日 水曜日

こちらのエントリー「富田林高 気になる併設型中高一貫校の動向」でご紹介をしました、富田林高に併設型の中高一貫校として設置が予定されている件についての続報が入りました。

2015年8月末に行われた大阪府教育委員会議にて、富田林中の開校が正式に決まったようです。

大まかな中身について、以下に記したいと思います。

・校名は「大阪府立富田林中学校」とし、現在の大阪府立富田林高校校地内に設置
・1学年120名募集とし、併設高も引き続き募集を行う
・2017年度入試より募集を開始し、対象地域は大阪府全域
・保護者・地域住民の学校運営への参画を進める「コミュニティスクール」の指定を受ける
・男女別にそれぞれ募集定員の45%に相当する受験者(54人)を合格とし、残りの10%(12人)は男女比を問わない
・以下3つの適性検査+作文で選考され、適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲと作文の総合点が上位の受験者から合格とする
適性検査Ⅰ 国語的問題
適性検査Ⅱ 理科・社会融合的問題
適性検査Ⅲ 算数的問題
作     文 400字程度
・基礎的・基本的な知識・技能をみる問題と、身に付けた知識・技能を活用する力や論理的思考力をみる工夫をこらした問題をバランスよく出題する

ここで、聞きなれない「コミュニティスクール」という文言について補足をしておきたいと思います。

「地域から期待されている学校であることを踏まえ、保護者・地域住民の学校運営への参画を進めることにより、そのニーズを学校運営に反映させるとともに、学校・家庭・地域社会が一体となってより良い教育の実現に取り組む」ことがコミュニティスクール設置の目的とされており、指定を受けた学校には「学校運営協議会」が設置されることになります。

学校運営協議会が取り扱う事項としては次のようなものがある、ということで、大阪府教育委員会から発表がされています。

<承認する事項>
①学校経営計画に関する事項

<意見を述べることができる事項>
①学校運営に関する事項
②学校評価に関する事項
③教員の授業その他の教育活動に係る保護者からの意見の調査審議に関する事項
④学校の教職員の採用その他任用に関する事項
⑤その他、校長が必要と認める事項

今回リリースされた情報は大変具体的なものとなっておりますので、今後同校の注目度に大きく影響してくると思います。今回発表された内容が、特に当該地域にお住いの受験生・保護者に如何ほど響いているのか、が大変気になるところです。

 

関連記事:
富田林高 気になる併設型中高一貫校の動向