京都学園中高 「地球学」「KOA・グローバル・スタディーズ」

2015年9月10日 木曜日

京都学園中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

今春の入試結果や大学合格実績につきましては、春に行われた説明会で詳しいご報告がありました。当ブログではこちらのエントリー「京都学園中高 2015年にSGH校に指定」で詳しくご紹介をしておりますので、ぜひ合わせてご参照下さい。

中学開学当初から実施をしている大変際立った取り組みがあります。京都学園式のリベラルアーツ教育として、「鶏の解剖」「プレゼン大会」「阿蘇カルデラや福井恐竜博物館など、全国各地の理科的に注目すべき場所へ赴く」などを行い、知的好奇心を大きく育む「地球学」というものを開講している、というのがそれに当たります。

同校は来る2020年の大学入試改革を「大きなチャンス」として考えられているようなのですが、その要因となっているのがこの取り組みです。

自習会「寺子屋」を開講しており、月火木の夜7時まで自習が可能、といったサポートもしっかりとされています。

また、昨年のSGHアソシエイトに続き、今年はSGHの指定を受けているのも大きな話題となっています。

高校の国際コースでは、1年次に「週11時間+α」と英語漬けにし、英語の4技能を磨いています。その後、2年夏休み明けから7・10か月のイギリス・カナダ留学に向かうことになります。

SGH校としての中核的取り組みとしては、「KOA・グローバル・スタディーズ」というものがあります。ディスカッションやプレゼンを通して、問題発見・開発能力・コミュニケーション力、協働力を身につけ、地球規模で考え、主体的に行動出来るようにするものです。講師として元国連関係者を招聘しているなど、取り組みに中身にかなり自信がおありのようです。

英語到達目標レベルとしてCEFRのC1レベル(英検1級、TOEFLiBT110~120)を設定するなど、高度な英語力養成を掲げているのも特徴です。

2016年度入試に向けた情報です。

中学入試では、特Aを中高一貫クラスとして募集をされます(現在の1年生特Aも6年一貫カリキュラムで始動している)。

初日午前のA日程に関しては4教科+面接となっていますが、国際コース希望者に限り「算国+英・理・社から2教科+英語面接」とされているのが大きな特徴です。ちなみに、英語入試を導入して5年が経過しています。

面接については3分ほどの個人面接、となっています。

京都学園中ではプレテストを実施されています。従来通りの位置取りとなる11/21土の実施の他に、10/18日に「学園チャレンジ模試S2」と題した、公立中高一貫校の入試問題に似せた2科型のものを実施されています(昨年新設されたもの)。S2に関してのみ1日の中で午前・午後の2部制の実施となっているので、どちらか都合がよい方を選べるように配慮されています。

高校入試に関しては制度上の変更点は特にありません。

いわゆる「逆回し合格」も存在しますので、ご承知おき下さい。

入試問題の解答方式ですが、全コースマークシート方式と記述式の併用で、マーク:記述は大体80:20になっているようです。

また、高校入試においても面接を全員に実施しており、1名5分程度の個人面接となっています。国際コース希望者のみ1名10分の個人面接で、一部簡単な英語を用いて問われるとのことです。

 

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