近畿地区国公私立大 注目の新設学部等 最新難易度

2015年11月27日 金曜日

2016年度大学入試に向けて、新設や改組が予定されている大学・学部・学科が数多くあります。その中で、近畿地区において特に注目されている新設学部などの難易度動向を調査・一覧でご紹介をしたく思います。

次年度に向けて、新設などが予定されている学部と最新の難易度は次の通りです。

次年度入試に向けて注目が集まっているのが、「立命館大 総合心理学部」と「近畿大 国際学部」の2つです。

立命館大 総合心理学部は、今春開設されたばかりの「大阪いばらきキャンパス」に設置されることになっています。立命館大のHPには、『「心理学を総合的に教育するとともに、隣接諸科学の教育・教養教育・外国語教育との連携によって、現代社会に求められる総合的な人間力の育成」をコンセプトに、人間の心と行動を解明することにより、現代社会の複雑な諸課題の解決に貢献することを目指す、総合心理学部の設置を構想しています』との文言が掲載されており、心理学を軸として総合的な学びが展開されることになっているようです。

今回の最新難易度を同大の既存学部と比較してみますと、3つの模試ともで立命館大の中では文学部と同じ難易度となっており、法・経済・経営・産業社会といった文系学部よりも上に位置しています。

もう一つ注目されている新設学部は、近畿大 国際学部です。今、文系学部の中で人気を独占している「国際系」「外国語系」の中に、募集定員500名という圧倒的な規模で割って入ってくるということもあり、周辺の大学で同系統の学部等を持っている所は戦々恐々としているようです。

今回の最新難易度を同大の既存学部と比較してみますと、経済・経営・文芸といった学部とほぼ同値となっています。過去、同志社大・関西学院大・関西大といったところで「国際系」「外国語系」の新学部が設置された際には、新設学部であるにも関わらず同じ大学の中でも突出して高い難易度を示していましたが、近畿大 国際学部についてはそれほど高い値はついておらず、「派手なデビュー」にはなっていません。

併願関係が成立すると思われる大学との比較をご紹介しますと、「摂南大 外国語」よりはかなり高い値をつけ、「関西外国語大 外国語/英語キャリア」とはほぼ同程度、「龍谷大 国際」の少し下に位置している、という位置取りとなっています。

受験校決定の参考にして下さい。

 

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