ここ近畿地区における高校入試ですが、私立高入試に向けた出願に続き、京阪神の私立高入試が2/10に終わりますと、いよいよ公立高の入試が開始する、という流れになっています。
私立高の受験先については固まっているとは思いますが、こと公立高の受験校・学科についてはまだまだ流動的な受験生が多いのではないでしょうか。
今回のエントリーでは、大阪府公立高入試の中でも特に動向に注目が集まっている「文理学科」について、受験先選択に迷う受験生に役立つような情報をご紹介します。
近畿地区の高校受験生の間で広く認知されている「五ツ木模試」での、この1年間の「文理学科志望者 平均偏差値」をまとめました(画像をクリックすると拡大します)。
1/18日に実施される第8回のデータが入っていませんが、これまでに実施された第1回~第7回の各校文理学科志望者の平均偏差値が折れ線グラフで示されています。
年間を通して8回実施される五ツ木模試ですが、特に受験者数が多いのが第6回で、データ的にも最も信頼がおける回となっています。その第6回の状況がすぐわかるよう、赤枠で囲んでいます。
その第6回をベースにして各校の平均偏差値を見てみます。
志望者の平均偏差値が高い・低いという観点であえてグループ分けをするのであれば、北野は70に手が届くかというほどのダントツの値でトップ、その後に「2番手集団」として天王寺・三国丘・大手前・茨木の各校が67後半~68で、「3番手集団」として高津・豊中・四條畷・生野・岸和田の5校が65前後の中で、それぞれ似たような偏差値として集団を形成しているのが特徴となっています。
こうして平均偏差値を見てみますと、北野のように70近い値になっている所もあれば、65以下に位置している学校もいくつかあり、文理学科と一括りにされてはいますが、内実は学校間での難易度にはかなりの差があることがわかります。
ただ、この各校の平均偏差値の位置取りについては昨年と今年とで若干傾向に違いが出てきています。
次にご紹介するgifアニメでは、10校の第1回~第7回までの平均偏差値の推移を、昨年と今年とで比較したものになります。
第6回の偏差値を昨年と今年とで比較した際、先に「2番手集団」としてご紹介をした天王寺・三国丘・大手前・茨木の各校の位置取りに変化が見られます。
昨年はこの4校間での最上位と最下位とで1.6ポイントの差がありましたが、今年はその差が0.8ポイントとなっています。昨年は4校で偏差値の値の上では若干の散らばりがあったのが、今年は団子状態になっている、ということになります。
また、直近のデータである第7回においても昨年と今年で比較してみてみますと、先ほどご紹介をした「2番手集団」だけでなく、「3番手集団」である高津・豊中・四條畷・生野・岸和田の5校についても、昨年の「上下にバラけている状態」から今年は「団子状態」になっています。
このことから、「2番手集団」と「3番手集団」それぞれにおいては各校のレベルはさほど変わらないものになっている、ということになります。
今後、大阪府では来る公立高校入試に向けて「進路希望調査結果」が発表され、各校・学科の人気度合がはっきりとわかります。まだ受験先でいろいろと迷っている受験生については、そういった人気面も加味しつつ、今回の各校志望者の平均偏差値を活かして受験校を選ぶようにしてほしいと思います。
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