東海大付属仰星中高の学校説明会に行って来ました。

2016年6月16日 木曜日

6/3(金)、梅雨入り前の日差しの厳しい晴天の日、淀屋橋駅から京阪電車に乗り枚方市駅で乗り換え、「交野線」の村野駅で降りました。淀屋橋駅からは約30分。案外近い印象でした。(「交野線」は車掌さんのいないワンマンカーでした。)

駅から徒歩約10分と聞いていましたが、暑い中、少しのぼり坂の影響(年齢も)か、住宅地をぬけ15分ぐらいで学校に到着しました。

説明会は、メディアセンターの1階で行われました。本来は、生徒の「図書館」や「自習室」さらに「パソコンルーム」でもあるそうです。

まず校長先生のお話。教員の指導目標を述べられました。

①:挨拶・ふれあいの強化、②:自己研鑽、③:学ぶ楽しさ・希望を与える教育、④:自己行動に責任を持つ、⑤:建学の精神の5つでした。

また、生徒に身につけさせたいのは「自分で考える力を持つことができること。」つまりしっかりと振り返ること。そして次に活かす―ということだそうです。

大学入試改革にも触れておられました。やはりポイントは「英語の強化」です。

続いて、学校の説明です。特徴は何と言っても《ラグビー部の全国大会・優勝!》です。【チーム仰星】の力だとのことです。ただし、クラブで大学進学ではなくて、しっかり勉強して進学させるそうです。今春の私立大学進学は、公募推薦179名、指定校推薦62名、クラブ進学29名です。ちなみに東海大学へは47名と地理的なこともありあまり多くはないようです。

※国公立24名、関関同立94名、産近甲龍165名

中学校入試については、志願者数・合格者数とも昨年を上回りました。クラブの充実などが原因の1つと考えておられます。

高校入試は、併願受験が増加。しかし、専願率も113%と入学者数は毎年安定して募集定員を上回っているそうです。
※「専願率=専願者数÷募集定員」

学校の取り組みは、①グローバル教育、②教育のITC化、③キャリア教育 ④学習サポート体制 を挙げておられます。

来年度より、中・高とも『インターネット出願』を予定されています。

説明会の後は、中学校&高校の授業見学がありました。ロの字型の校舎で中庭も印象的でした。

 

オープンスクールや入試説明会は、HPで確認してください。

以上、東海大付属仰星中高の学校説明会についてでした。

 

追手門学院茨木中高の学校説明会に行って来ました。

2016年6月15日 水曜日

6/1(水)、さわやかな晴天の日、阪急茨木市駅からスクールバスに乗車し茨木市の北部のキャンパスに向かいました。乗車時間は約20分と思っていたより短い印象でした。

学校での説明会自体が初めてということもあり、学校の様子がよく分かりました。1つ目は、多くの自然があることの実感。2つ目は生徒の様子を生で見ることができました。3つ目は、通学手段や所要時間を体験したことでしょうか。

説明会は、まず校長先生の教育の変化についてのお話しでした。これからは『社会が変わる』だから『教育が変わる』よって『大学入試が変わる』という内容でした。これからの社会に変化(グローバル化、ICT化、少子高齢化、人口減少社会、AI(人口知能)の進化、自動化、機械化)に対応するため、〔主体性〕〔社会性〕を身に付けて、自らの可能性を広げ、社会に貢献できる『高い志を持って生徒』を育てることが重要と締めくくっておられます。

具体的な教育として、今回は【新追中宣言】を掲げあげられました。

【新追中宣言】①:新学力教育、②:ユネスコ教育、③:情報サイエンス教育、④:コミュニケーション教育、⑤:キャリア教育の5つの教育でした。

説明会の後は、大学の見学・中学校&高校の授業見学がありました。中学校&高校の校舎は、吹き抜けのある広々としたスペースに教室以外にも勉強スペースがたくさんある印象でした。

オープンスクールや入試説明会は、今年度は「イブニング説明会」なども含み、数多く開催されるようです。HPなどをチェックして是非参加してみてください。

 

以上、追手門学院茨木中高の学校説明会についてでした。

 

兵庫「女子教育セッション2016」が開催されます

2016年6月14日 火曜日

7月17日(日)に神戸三宮で兵庫県の中高一貫女子校14校合同のイベントが開催されます。学校ごとの個別の相談はもちろんのこと、制服展示や生徒によるパネルディスカッションなど盛りだくさんのイベントです。

兵庫県の女子校もそれぞれ特色のある意欲的な取り組みをしていらっしゃいますが、各学校を回ってそれらの説明を聞くのは時間的にも体力的にも大変です。そこで、私立中学受験を考えている女子小学生と保護者の皆さんは、このようなイベントを利用して、志望校の幅を増やしてみるのはいかがでしょうか。

入場料無料、予約も不要とのことです。

 

高槻中 注目を集める共学化の内容とは

2016年6月13日 月曜日

高槻中の塾対象説明会に行ってまいりました。

当ブログでも以前より取り上げさせていただいておりましたとおり、新たな取り組みをここ数年続けてきていた同校ですが、2017年入試よりついに「共学」での入試が始まります。

気になるポイントはたくさんあるかとは思いますが、
① 募集定員
② 男女比
③ 入試日程
④ 入試科目
あたりといったところになるのではないでしょうか。

まず、①の募集定員ですが、「男子約180名」と「女子約90名」となります。募集定員自体は、昨年までと大きく変わるわけではありませんが、男子校としての募集だった昨年までと比べ、「女子約90名」分男子の募集定員が少なくなるということもできるでしょう。②の男女比については、「2:1」となります。

次に、③の入試日程です。これまで同校は、前期・中期・後期の名称で計3回の入試を行われてきました。2017年度入試からは回数が「2回」になり、名称も「A日程・B日程」と変更されます。「A日程」は1/14(土)の午前8時45分から、「B日程」は1/15(日)の午後2時30分から実施されます。昨年までと違い連続日程となりますので、受験を検討されているみなさんは、注意が必要となります。

④の入試科目については、「A日程」が3教科型(国語・算数各120点、理科80点)と4教科型(国語・算数各120点、理科・社会各80点)のいずれか一方の型で受験することになります。問題自体は共通問題で、400点満点で判定が行われます。3教科型は「3教科の合計点×1.25」で判定され、4教科型は「4教科の合計点or国語・算数・理科の合計点×1.25 or国語・算数・社会の合計点×1.25 のうち最も高い得点」で判定されます。「B日程」は国語・算数各120点、理科80点の320点満点で判定が行われます。

日程ごとの入試科目については、従来の前期・中期日程と同じになりますが、試験時間については変更があります。国語・算数はそれぞれ「60分」に、理科・社会はそれぞれ「45分」と少し長くなります。同校としては試験時間を長くし、受験生にじっくり考え問題を解いてもらうことで、高得点で合格してもらいたいとの思いがあるようです。結果、募集定員の変更なども相まって、合格者平均点が上昇する可能性があります。特に女子については、男子に比べ定員が少ないこともありますので、かなり高レベルの入試が行われることが想像されます。問題傾向については、2017年入試については大きく変更されることはないとのこと。これまでに行われた入試問題をしっかりと解き、きっちり対策を行う必要があるでしょう。

その他、出願は「インターネットを利用して同校HPから行うWeb出願」に変更されます。どうしても不安のある方は、事前連絡が必要ですが同校にある専用端末を利用して出願を行うことも可能のようです。ただし、事前連絡については年内12/24(土)までに行う必要がありますので、ご注意ください。

新しい校舎についても、一部が2017年入試の行われるころに間に合うとのことです。HPもリニューアルされ、新たな取り組みが次々に目に見える形となっている同校に、ますます注目が集まります。気になる学校説明会については、以下の画像をクリックするとPDF文書が開きますのでご確認ください。女子受験生向けの学校説明会はWebでの予約が必要ですので、同校のHPを注意してご確認ください。

以上、高槻中の塾対象説明会についてでした。

※記事作成には万全を期していますが、2017年入試の内容については必ず同校HP等でご確認ください。

高槻中学校・高槻高等学校HP
http://www.takatsuki.ed.jp/

関連記事:
高槻中学校・高等学校にお邪魔してきました

 

城星学園中学校・高等学校にお邪魔してきました

2016年6月10日 金曜日

大阪森ノ宮、玉造駅から徒歩10分ほど、大阪城公園南側に広がる文教地区にあるミッション系の女子校、城星学園を訪ねてきました。夕方のお忙しい時間帯にすみません。

入り口のマリア様の像の前で下校時にお祈りをして帰る小柄な中学生がいました。なるほどそういう決まりになっているのか、と思って後で先生にお伺いすると、そのような決まりはなく、たまたまそういう生徒がいたのだろうというお話でした。その生徒さんは今日の一日に感謝していたのでしょう。

中学校は1学年30名ほど、高等学校は90名ほどのこの学校は、少人数を生かして英語教育を強化していることでも知られています。

古くから受験英語にとどまることなく、コミュニケーション能力を高める仕掛けを持っています。まず、毎朝15分のリスニングの時間を設け、耳を慣らした後、中1で英語漬けの「イングリッシュキャンプ」という合宿を兵庫県で行い、そこで英語劇にも取り組みます。中2ではさらにネイティブと交流する多くの時間を作って対話能力を高め、中3でグアムに修学旅行という段階で、無理なく英語でコミュニケーションをとる能力を高めていっているそうです。

 

高校生ではGTECや英検にも積極的に挑戦させ、成果を上げているようです。それに加えて「英語広場」「数学広場」「美術広場」というそれぞれの科目を自主的に学ぶことができるコーナーを放課後に設置しているそうです。

こんな都会の真ん中ですが、案外広いグランドがあります。体育館もピカピカです。運動部も盛んなようです。写真は写せませんでしたが、日本水泳連盟公認の室内温水プールもあるそうです。


音楽や保育などに進む生徒向けでしょうか、個人レッスン室も整備されています。聖歌隊や吹奏楽など音楽系の生徒も使えるようです。

 

部活が終わった生徒たちが中庭に続々集まっています。その場所には聖人「ドン・ボスコ」の像が立っていて、生徒さんたちを見守ってくれています。なんだか微笑ましいですね。

  また、この学校は生徒さんたちがよく声をかけてくれます。このような家庭的な雰囲気を持つ学校の教育力の大きさが実感できました。


 

親和中学校・親和女子高等学校にお邪魔してきました(部活動編)

2016年6月9日 木曜日

六年一貫の学校は、高校受験に中断されることなく、落ち着いて部活動ができるというメリットも大きいと思います。この学校では9割以上の生徒さんが部活に参加しているそうです。そこで、放課後でしたので部活動をいくつか見せていただくことにしました。

 

まず、コーラス部。ピアノの周りでパート練習をしていましたが、「ちょっと聴かせてもらっていいかな」とお願いすると、さらさらとその場でパートを決めて、アカペラで、しかも素晴らしいハーモニーで校歌を聞かせてくれました。いやいや、その場で「あなたはアルトね」とか言われてなぜ正確な音程で歌えるのか、なぜブレスの深さまで揃っているのか、驚きを隠せません。高校野球の開会式や閉会式、NHK音楽コンクールにも出場していると聞きました。いやぁ、このブログではその素晴らしい歌声をお伝えできないのが残念です。

校舎のあちらこちらから楽器の音も聞こえてきます。器楽部が教室に分かれて楽器ごとのパート練習をしているようです。そこでバイオリンのパート練習にお邪魔しました。8月にドイツ演奏旅行があるそうで、なんとワーグナーの序曲をガンガン弾いています。「楽器は学校で借りているの?」と聞いてみると、「いえ、それぞれ自分で購入しています。」との返答でした。楽器への愛着が生半可ではないことが十分伝わってきました。みなさん本気なのですね。

激しい音がしています。空手部です。顧問の先生とコーチの先生がついています。この時間帯はまだ生徒が少なかったようですが、手が相手に当たる音と踏み込むときの足音が激しく響いています。迫力満点です。

グラウンドの向こうではソフトボール部が練習しています。練習試合をしているようですが、守備が本格的です。人数も多いようです。手前は陸上部が使っているそうです。それにしてもこのグラウンド広いです。

卓球部の練習風景も見ました。いちいち球を拾いに行かなくてもいいように、ペアごとにかごいっぱいのピンポン玉が与えられています。ひたすらスマッシュの練習をしています。この集中力、すごいです。

化学実験室では理化部が何か実験をしているそうですので、のぞいてみました。このような理科系のクラブはこじんまりと地味に活動しているものだと勝手に思い込んでいましたが、なんだ、この人数は・・・。しかも全員白衣、このあと防護メガネ。授業並みの人数で実験しています。先生にお伺いすると、「今回の一斉実験はちょっと例外で、活動の多くはいくつかの班に分かれての自主的な実験をするもので、先輩が後輩に教えるなど助け合いながら楽しく実験しています。」とのことでした。

 

こちらは書道部。こちらもまだ生徒さんがそろっていない時間帯でしたが、先に来た生徒さんが黙々と臨書(お手本を見ながら書くこと)しています。後ろには篆刻(作品の最後に押すための、石を削って手作りするハンコ)も置いてありました。本格的です。この日は半紙を使って静かに練習していましたが、音楽に合わせて巨大な作品をほうきより大きな筆で書くといったパフォーマンスもするそうです。ちなみにこの学校、芸術科目(音楽・美術・書道)に専任の先生が二人ずついらっしゃるそうです。

少数派ですが部活に入っていない生徒もいます。彼女らは何をしているかといえば、あれ?勝手に部活(?)しています。中庭ではバトミントンで遊んでいるグループとドッジボールしているグループがいました。つまりみんな学校が大好きなようです。

さて、今回印象に残ったのは、顧問の先生やコーチに教えてもらうのではなく、自主的に自分たちで練習している姿です。今回見せていただいたこれらのクラブでは、先生がその場にいらっしゃっても遠くで見守っているという感じです。このように、自主的に自分たちで何でもやろうとする姿勢が、先輩から後輩に受け継がれているようです。このような力は大学入試だけでなく、社会に出てからもっと生きてくるのかもしれません。

 

親和中学校・親和女子高等学校にお邪魔してきました(進学実績編)

2016年6月8日 水曜日

神戸市灘区にあります親和中学校・親和女子高等学校にお邪魔してきました。阪急神戸線六甲駅からは徒歩15分と徒歩圏内ですが、市バスを使えば学校まで徒歩5分の「高羽町」というバス停まで行けます。今はきれいな校舎ですが、約130年前の明治20年(1887年)に開校した神戸市で最も古い女子校だそうです。

 

御覧のように図書室の閲覧室からは神戸港が一望という素晴らしい環境の1学年は200名ほどの女子校です。


 

最初に今春の大学合格実績をお伺いしました。大阪大学5名!全員現役だそうです。神戸大学6名、うち医学部2名、さすがに理系に強いイメージ通りです。たまたま今年はいませんが、例年京都大学の合格者も出る実力のある進学校です。

国公立は56名、占有率(卒業生に対する国公立合格者の割合)は23%という立派な実績に加えて、関関同立合計220件、神戸薬科・大阪薬科・京都薬科合計で20件、東京女子医大や防衛医大各1名と医学薬学系への合格が目立ちます。女子校としては珍しく1学年の半分が理系だそうです。

3年前から中学入学時から「Sコース」と「総合進学コース」の2コースが設置されていますが、授業時間数などそれほど差は無いように感じました。つまり進学に特化したコースだけ長時間拘束、大量の宿題、テスト攻めにして・・・、という学校ではないということです。もちろん部活OKです。

生徒の自主学習のための環境も整っています。9万冊以上の蔵書の詰まったこの立派な図書館では閉館時間まで司書の先生がいらっしゃいますので、資料探しで困ったとき助けていただけると思います。図書の整理法は一風変わっていて、基本はNDC(日本十進分類法)を使っているのですが、岩波文庫など国語の先生の要請で同じシリーズのものを一か所に集めておくなど、授業と連動した柔軟な対応になっています。読書については、校内読書感想文コンクールを40年に渡って実施しているそうで、文部科学省の賞状も飾ってありました。それ以外にも読書指導や読書感想文の外部への発表も行われているようです。国語力を中学の間に固めることが、理系進学にも生きてくることをこんなに昔からの実践で証明しているわけです。この写真の生徒さんたちは1冊の本を手に取って二人でその本の意味を議論し始めました。勝手に「アクティブ・ラーニング」できる力がついているようです。

もう図書館は閉館の時間なのに、案内してくださっていた日本史の先生が生徒の質問に対応しています。大学入試に向けた社会の勉強法を聞いているようです。ここの生徒さんは先生との心理的距離が近いように感じられました。このように先生にいつでも質問できるような環境も大学合格実績につながっていることでしょう。


 

今年で7回目 「大阪キリスト教 学校フェア」が開催

2016年6月7日 火曜日

毎年恒例、「大阪キリスト教 学校フェア」が今年も開催されます。大阪府内のキリスト教学校が一堂に会し、キリスト教学校の教育を一般にお知り頂くために開催されているイベントです。

詳細は下記の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

「大阪キリスト教 学校フェア」

日時:2016年6月19日(日)10時30分~16時00分
場所:阪急うめだホール(阪急うめだ本店9階)
内容:ブース形式での進路相談、各学校の生徒による演奏会や発表会

「大阪キリスト教 学校フェア」は今年で7回目の開催となります。1回目・2回目の開催は7月末の土曜日を使って実施をされていましたが、第3・4回は実施時期が大幅に早まって6月の第一日曜日になり、第5回目からは6月の第三日曜に開催されています。いずれにしても、ここ数年間は6月の大阪府内にあるキリスト教学校の恒例イベントとして定着してきています。

会場についても、第1・2回は東梅田教会、第3・4回はYMCA会館、第5・6回は太閤園での開催でしたが、今回の第7回からは阪急うめだホールに変更となりました。

「大阪キリスト教 学校フェア」、今年はどのような動員になりますでしょうか。

 

高校社会の科目変更か

2016年6月6日 月曜日

読売新聞 平成27年5月10日(火) 朝刊

文部科学省は高校の社会科について、科目とその扱いを変更する案を発表しました。選挙権年齢の引き下げに合わせ、主権者教育の必要性は様々な方面で主張されてきましたが、6年後にようやく実施される見込みが出てきました。しかし、それより大きい変化は、現行では世界史が必修だったので、世界史Aを学んだあとに日本史Bや地理Bを履修するケースも多く、その連携が上手くいっていたとは限りません。(中には世界史の中でも日本との関連の部分を強調して、日本史にもうまくつながるよう巧みな授業を行う先生もいらっしゃいましたが・・・。)それを歴史総合という形でその後日本史、世界史のどちらを選択しても連携が取れるようにしたのは大きいと思います。但しそれに加えて地理が必修化というのは科目の負担が増えることになるので、この案が通れば、2022年の高校生(現在の小学4年生)からは社会でも差がつくようになる事でしょう。地理の統計などは変わりますが、地名や地域名、気候区分・農業区分などはそうそう変化しませんので、世界地理や、同じように大きく変化しない世界史に興味を持ってもらえるようにカラフルな地図や資料集、歴史事典などを、小学生がいらっしゃるご家庭ではご用意されては如何でしょうか。

 

浪速高等学校・中学校にお邪魔してきました(学校生活編)

2016年6月3日 金曜日

この学校は生徒の自主的な学習を支援する設備にも力が入っています。

まず、職員室前の「学習室」というガラス張りの部屋は、隣のガラス張りの職員室前にあり、先生に質問をして個別に教えてもらうためのものですが、グループ学習を行うことも可能です。3万冊以上の図書を収納する図書室も立派です。普通は進路指導室にひっそりと収納されている大学入試の過去問や学習用図書も、この学校では開架されています。隣にはそれぞれLEDスタンドがついたブース形式の自習室があります。

 

本館は8階建ての建物ですが、その6階部分が「天空レストラン」と呼ばれる食堂になっています。見晴らしがよく、座席レイアウトも含めてホテルの設備のようです。しかも焼き立てパンのコーナーやソフトクリームなどが買えるカフェテリアも併設されていて、営業時間もお昼だけではないそうです。そこから東館の屋上に作られた空中庭園にでて一休みする事もできます。(ここはさすがに安全面を考えて、お昼だけの解放だそうです。)

芸術科目にも力を入れています。音楽室が3つあって一つは吹奏楽専用となっています。吹奏楽部も地区大会では金賞の常連です。

 

今回はお話を聞いただけでしたが、千早赤阪村に廃校になった小学校を利用して作った「多聞尚学館」という300名収容の立派な合宿施設があります。新入生のオリエンテーションや勉強合宿などに活用されていて、おもしろい事にその合宿の保護者参観まで実施されています。

堺市にも広いグランドを設置したそうで、この設備もクラブなどに活用されているようです。

校舎内のトイレはセンサー式の照明で便器はシャワー式、それに加えて廊下の端にも手を洗ったりすることができるような流しがあります。このように一部の生徒だけの為の設備ではなく、どの生徒も使う設備も充実しているこの学校は、設備の良さだけではなく、生徒を大切にしようという先生方の考え方が現れているようにも感じました。