大阪女学院中学校・高等学校の説明会に行ってきました

2016年10月24日 月曜日

大阪城公園の南には文教地区が広がっています。そのど真ん中にある大阪女学院中学校・高等学校の説明会に行ってきました。学校内の「礼拝堂」(“Hail Chapel”)が会場です。

65年前に建てられたこのチャペル、全校生徒が集まる毎朝の礼拝に使われていますが、まったく傷んでいるところがありません。御覧のように外観も含めて古さを感じさせません。

説明会が始まりました。校長先生から、「キリスト教教育」「女子教育」「国際理解教育」の3本柱についての説明をしていただきました。1884年(132年前!)の設立以来、この教育方針はぶれていないそうです。それでは今後も特にコースもシステムも変えずにこのまま続けます、という話になるのかと思えば違います。大きな改革が2点発表されました。

 ①英語科に「国際バカロレア」を取り入れます。

「日本語ディプロマ」というシステムでの採用とのことですが、高校英語科の中に設置される「国際バカロレアコース」に属する生徒は高2・高3の2年間、このプログラムで学び、全員ディプロマ取得を目標とするそうです。

学校教育法第1条に規定されている学校で、このコースを設置しているのは全国で15校しかなく、近畿圏では京都府の立命館宇治高校しかありません。つまり、大阪府で初の認定校となる見込みです。(今年度は国際バカロレアディプロマプログラム候補校として認定されたという段階です。)認定されれば、世界の大学を受験する資格が得られる高校ということで、注目されることでしょう。

(今のところ2018年4月入学生より設置される予定だそうです。)

②理系のコースを強化します。

英語教育で定評のあるこの学校、少人数でネイティブスピーカーの先生とコミュニケーションを取る授業が行われており、その英語教育力の高さもあって、京大1名、大阪大8名、神戸大4名、関関同立234名(2016年度)といった合格実績を出しています。国際理解、英語教育から文系のイメージが強かったこの学校ですが、一方で実は医学部医学科に3名、歯学部にも5名、薬学部に至っては44名も合格者を出すなど難関理系分野に進学する生徒も数多くいます。そこで、次の入試から高校で理系を2つのコースに分けて募集し、効果的なカリキュラムを提供することにしたそうです。

建物も含めて古いものを大切にする、伝統を守るという姿勢を大切にしながら、実はコンピュータールームの設置は当然として、普通教室には全て電子黒板が装備されています。国語の新たな教材の導入も行うそうです。先の2つも含め、精力的な改革によって、さらに効率的な教育活動が行われることでしょう。

さて、説明会が終わった時間、ちょうどお昼休みです。都会の真ん中にありながら、広さに余裕のある校地には緑がいっぱいです。屋外のベンチでお弁当を食べたり、ギターの練習をしたりと日常の学校生活を楽しんでいる生徒さんたちの姿を見ることもできたのでした。