【スクープ】履正社高等学校 部活の扱いを変更!【部活も楽しんで難関大学】

2017年7月7日 金曜日

野球やサッカーなどのスポーツの戦績と難関大学への進学実績を両方とも誇っている「文武両道」の私立高校はたくさんありますが、実は担当生徒を分けているという学校がほとんどです。「強化クラブ」に指定されている強豪チームへは、授業時数が少ない部活用のコースの生徒しか入部できず、そのコースに入学するためにはスポーツ推薦が必要というケースが多いようです。一方、大学受験対策に特化したコースの生徒は部活ではなくて補習や講習への参加が義務付けられていて、受験学力の向上に励む、というわけです。

大阪府豊中市の履正社高等学校は甲子園でもおなじみの野球部をはじめ、昨年も高校生大会で優勝した女子硬式野球やインターハイでベスト8のサッカー、テニスや剣道、陸上競技、女子バレー、柔道、吹奏楽の9つの強化クラブがありますが、今までは「普通コースⅢ類」の生徒しか入部できませんでした。

それを、来春から大学受験対策に特化していた「集約文理Ⅰ類、Ⅱ類」のコースの生徒も参加できる方針に変えるようです。国公立を目指す「集約文理Ⅰ類」はさすがに部活には週1回しか参加できませんが、「集約文理Ⅱ類」の生徒は週3日、参加することが可能になります。(高1・2のみ)とはいえ、いきなり強化クラブに入部するのは大変だろうというわけで、なんとそのためにさらに別の部活を立ち上げる方針だそうです。今まで強化クラブ以外のクラブは無かったので、同好会からのスタートとなるようですが、学校としては指導員を付けて、本格的に楽しめる部活に育てたいとの事です。といっても、学校として大学進学への準備の手を緩めるわけではありません。勉強したい生徒、またはしなければいけない生徒向けに「復習・演習講座」が用意され、通塾を想定しているのでしょうか「帰宅研修」(要するに学校に拘束しない)という選択肢も含め、生徒に任せるつもりであるとの事です。この3日の枠を、部活2日+復習・演習講座1日、のようにミックスするのもOKにするつもりだそうです。

 

(出来立ての学校パンフレットより)

難関大学に合格したいなぁ、だけど甲子園で野球部の応援演奏もしてみたいなぁ、という夢を持っている吹奏楽中学生にとって、その夢が同時に叶う確率が高くなりそうです。

または、新校舎のカフェで、焼き立てパンを食べながら、強化クラブにはない種目の部活を自分たちで作っていく相談をするのも楽しそうですね。