2018年度私立中学校入試(近畿圏)特集④

2018年1月18日 木曜日

公立中高一貫校で行われているような「適性検査型」の入試を今年度から取り入れた学校についても見てみましょう。

 

◆上宮学園中学校(1次B)48名出願

◆初芝富田林中学校(リテラ入試)52名出願

◆滝川中学校(適性検査型)18名出願

◆京都橘中学校(T入試)39名出願

これらの学校は新たな需要の掘り起こしに成功したといえますが、昨年から適性検査型の入試を行っている学校にとっては、受験生が分散したため、受験生が減少しているところも少なくありません。但し、競合校の参入が無かった神戸の親和中学校は(適性検査型)239名出願し昨年比122.9%と増加しています。

 

さらに思考力型のテストを取り入れた学校ではこのような出願状況でした。

◆大谷中学校(大阪)(1次B 凛花コース「未来力テスト」)30名出願

◆夙川学院中学校(思考力入試)17名出願

◆仁川学院中学校(1次A 2次前期)(国・算+総合問題)48名出願

このように、入試に関してはまだまだ全体の受験者数と比べると少ない人数ですが、大学入試改革を含んで今後必要とされる学力の変化に向けて、このタイプの問題を作って、採点する過程で先生方が議論することは、学校にとってもこれからの学力に向けた指導力という大きな貯金が作れるというメリットもあるでしょう。

 

今までの科目ごとの入試と異なる、これらの方法も今後次第に広がっていくことでしょう。(続く)