2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率①

2012年2月23日

2011年度大阪府公立高後期選抜 教科別平均点」に続くエントリーです。前回は大阪府公立高 後期選抜の教科別平均点を過去3年分ご紹介しました。この後の5回のエントリーでは昨年の後期選抜における科目ごとの小問別得点率をご紹介していきます。

今回以降でご紹介していく表の中には、小問題ごとに次のデータが載せられています。

①全体の得点率・・・調査対象者全員のうち何%がその問題を正解したか
②評定平均値別の得点率・・・調査対象者を評定10~8・7~5・4~1の3段階に分けたそれぞれがその問題を正解した率
③無答率・・・調査対象者全員のうち何%がその問題を白紙にしたか

特に参考にしてほしいのが②のデータで、自分の評定平均や自分が受験する予定の高校で大体これぐらいの評定は必要だ、というようなものを考えて「3つのゾーンの中で自分はこのゾーンのデータを見ればいいのか」ということを決めてから見てほしいと思います。

③についても少し補足。これは「白紙にして出した率」ですから、「答えを書いたけど間違えた」というものは省かれています(②で計算されています)。そこを間違えないようにしてください。

まずは、今回のエントリーでは国語についてご紹介します(画像をクリックすると拡大します)。

2011大阪府公立高後期 国語

なお、2009年度と2010年度の国語についての小問別得点率や解説については以下のエントリーでご紹介していますので、そちらも合わせて参考にして下さい。

2009年度⇒「大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率②
2010年度⇒「2010年度大阪府公立高入試 教科ごとの小問別得点率①

大阪府教育委員会からはこの国語の入試問題について以下のような見解が出されています。

・古文分野において、内容把握に関する記述問題については低い得点率であった。本文を丁寧に読み、書かれている内容を正しく理解した上で表現することが大切である。
・文章を記述する問題においては、設問の意図を正しく読み取る力と、求められている内容を適切に表現する力が必要である。本文から必要な情報を取り出し、その内容を理解した上で与えられた条件にしたがって的確に表現する力を身に付けることが大切である。
・国語力は日常生活の中でも培われていくものである。普段からさまざまな文章に親しむとともに、文章を書くときには適切に表現することを心掛けることが大切である。

一番最後に設けられている作文ですが、昨年のお題は「最も好きな身近な風景」。好きな風景を1つ選んで、その理由と自らの経験に照らして述べる力を見るものでした。選んだ風景としては「空」が最も多く、日常的な場面でもある「教室」「部活動」なども多かったようです。

この作文の問題ですが、誤字・脱字や原稿用紙の使い方の誤りが大きな失点を呼ぶことになってしまいます。内容そのものも大切ですが、その前に正しい表記を心がけることが大切でしょう。

次回は社会についてご紹介する予定です。