大阪夕陽丘学園高 来年度入試は合格難易度が上がる?

2012年9月26日

大阪夕陽丘学園高の塾対象説明会の様子をご紹介します。

大阪夕陽丘学園高

大阪夕陽丘学園高は以下5つのコースを設けられており、それぞれ特徴を持たせた教育内容となっています。

特進Ⅰ類・Ⅱ類
入学時よりⅠ・Ⅱ類に分かれ、前者は国公立・難関私立、後者は難関私立へそれぞれ現役合格を目指す。他校特進系では夜遅くまで拘束して授業をしているが、ここの特進は詰め込み強制学習より自主学習の気持ちを育てることを重視し、クラブ・生徒会活動も可能。3年次には毎月進研模試を受験、他社の模試は各自で申込・外で受けさせている様子。

英語国際
「3週間」「3か月」「1年」と3タイプの留学プログラムがあり、1年留学は昨年35名以上いたとのことで、次年度から「1年留学希望者のみでのクラス編成」を検討している。週14時間もの英語の授業があるなど、英語に特化。1学年80名の在籍で今年は京都・関西両外大に合計40名が合格、大阪市立大・関関同立にも合格している。

音楽
科ではなくコースであるため、専門・専攻として踏み込んだレッスン等が出来ないのがネックだが、音大受験に必要な副科実技指導を充実させるなど、音大進学及びその後の学習に直結する知識・技能を習得させている。大阪音大との高大連携がある。

美術
芸大・美大受験に必要な素描と構成の実技習得に特化、基礎力を養うことを目的としたコース。コース在籍生の半分以上が美術部に入っているそう。過去16年で最も多く合格者を出している大学は大阪芸術大(98)、次いで宝塚大 造形芸術学部(46)となっている。

総合進学
女子のみ構成され、同校の中で最も生徒数が多いコース。補習・小テスト・再テスト・学習会といったきめ細かい指導を繰り返し行うことで定着を図る。1・2年次は均一のカリキュラムで基礎・基本を身に付けさせ、3年次にそれぞれの進路に合わせて文系・理系(医療・看護系含む)の科目選択を行う。

お聞きした所、今年度入学生466名のうち145名、実に1/3が特進Ⅰ・Ⅱ類生で占めているとのことで、3年後の大学合格実績に期待が集まるところです。

2013年度入試に向けた情報です。

総募集定員が300名⇒360名と増員され、10クラス体制となります。なお、コース別の定員は以下の通りとなっています。

特進Ⅰ35名 特進Ⅱ70名 英語国際70名 音楽35名 美術35名 総合進学115名

会の中で「設備がいっぱいいっぱいです」というお話がありましたので、今年度のように募集定員300名を大幅に上回る466名の入学者を迎える、ということは来年度は期待出来ないと思われます。

お話を伺っていて感じたのは、特に総合進学コースに何とかギリギリ滑り込みたい、という受験生が例年よりも苦しい戦いになると思われます。例年であれば合格しているような評定・実力テストの結果であっても、来年度に関しては合格出来ない例も出てくるかもしれません。受験校として考えている方は急いで実力アップに励んで下さい。