2013年度京阪神私立高 出願状況

2013年2月8日

京阪神の私立高入試がいよいよ明日行われます。受験生の皆さん、準備はいかがでしょうか?

今回のエントリーでは、府県別に私立高入試の全体像をつかもうと思います。まずは、下の表で今年を含む5年分の私立高の倍率をご紹介します。

なお、このエントリーを作成している2月7日時点で、京都府の今年度動向に関しての情報が入っていませんので、空欄としています。
(2月9日追記 京都府の動向が判明しましたので画像内の数値及び本文を追加しています)

大阪府は昨年の3.50倍から大きく下げた3.32倍となっています。これは、出願者数が905人減となっている一方で募集定員が約900人増えていることに起因します。私立高無償化が始まる前の水準、とまで低くはないですが、私立高無償化が始まって以降最低の倍率となっています。

それだけではなく、大阪では専願率も大きく下降しています。これはやはり、こちらのエントリー「大阪府高校入試 2012年度第2回進路希望調査結果⑤」などでも詳しくご紹介しました通り、公立高普通科でも前期選抜が開始となることを受けて専願を希望する受験生が減った、と見るべきでしょう。

兵庫県は平均倍率3.56倍で、2006年度以降で最高となる高倍率になりました。大阪府と京都府に関してはいわゆる「私立無償化」の政策が実施されているので、私立高に人気が集まるのはわかります。一方でそういった無償化政策が大々的に行われていない兵庫県ですが、昨年も倍率を上げましたが、今年も続いて倍率を上げ、結果としてここ数年で一番の人気となっています。私立高の良さが改めて見直されてきている証ではないでしょうか。

以下、各府県の出願状況についての詳細です。

大阪府
計92校2万2490(昨年2万1567)人の外部募集に対し、専願と併願を合わせて7万4608(昨年7万5513、905人減)人が応募。平均倍率は3.32倍(昨年3.50倍、0.18ポイント減)。専願者は1万9329人(同701人減)、併願者は5万5279人(同204人減)、専願率は25.91%(同0.62ポイント減)。専願者だけで外部募集人員を超える学校は25校(昨年30校、5校減)。倍率が高かったのは、男子校で興国高4.47倍、女子校が香ケ丘リベルテ高3.45倍、共学校が13年度から共学化する羽衣学園高6.61倍。

兵庫県
42校の募集定員9913(昨年9908)人に対し、出願者数は3万5334(昨年3万4925)人。平均倍率は3.56倍(昨年同期3.52倍、一昨年同期3.45倍)で、06年度以降で最高。競争率が高いのは、須磨学園高 Ⅲ類理数(35.18倍)、滝川第二高 特進L(19.38倍)、仁川学院高 特進I(17.40倍)、須磨学園高 Ⅲ類英数(16.03倍)、滝川第二高 スーパー特進L(15.13倍)といった所。

京都府
全日制37校の外部募集人員計7104(昨年7233、前年度比129人減)人に対し、2万5309人(昨年2万5212人、同97人増)が出願。志願倍率は昨年よりアップ。倍率が高かった順に、京都橘高 国公立特進(S)コース(18.1倍、昨年20.2倍)、京都学園高 特進BASICコース(11.7倍、昨年9.7倍)の2校が10倍を超え、京都文教高 進学コース(8.8倍)と続く。