確定! 2013年度大阪府公立高 前期 最終出願状況

2013年2月18日

2月13・14日の2日間の出願期間が終わり、先日15日に新聞各紙で大阪府公立高前期選抜の最終出願状況が報じられました。前期選抜を控え、改めて主要な高校の最終倍率を、昨年・一昨年・3年前・4年前の倍率と、毎年出願前に実施・発表される「第2回 進路希望調査結果」と合わせてご紹介します。

まずは、主な学科について、学科全体の倍率をご紹介します。

いろいろあって急遽普通科で入試を実施することになった桜宮高のデータも含め、普通科は3.69倍となりました。第2回進路希望調査時点から大きく倍率を下げました。その段階での3.90倍という数字を見て多くの受験生がびっくりし、後述する専門学科へ受験先を変更した例が多いのではないかと思います。

文理学科は2.89倍で、進路希望調査時点から若干倍率を上げたものの、昨年の最終倍率とはほとんど変わっておらず、高い人気は引き続き継続しています。

その他の学科では、理数科では進路希望調査段階から倍率を少し下げていますが、他の学科については進路希望調査段階から倍率を上げています。前述の「普通科での高倍率傾向」の反面、こういった専門学科では軒並み例年の倍率から低い値となっていましたので、そちらに鞍替えした受験生が多数出てきたと思われます。

続いては文理学科各校の倍率状況です。

倍率3倍を超えたのは豊中高・茨木高・高津高・天王寺高の4校で、特に高津高と天王寺高は昨年の最終倍率から0.5倍ものアップとなっています。また、北野高も昨年最終倍率から0.45倍増やし、3倍に近い2.91倍となっています。反対に昨年から倍率を大きく下げたのが豊中高・茨木高・四條畷高の3校で、いずれも0.5倍以上のダウンとなっています。

その他の学科の各校についてはデータを添付するにとどめます。

さて、最後に普通科各校の倍率をご紹介します。普通科に関しては今年度からの入試開始となりますので、昨年からの倍率変化をご紹介できません。代わりに、第2回進路希望調査時点の倍率からの変動を中心にしてご紹介します(これ以降の画像はいずれもクリックすると拡大します)。

まずは第1学区です。

学区トータルの倍率は3.81倍、大阪府普通科全体の3.69倍よりも高くなっています。

トップの倍率は春日丘高の6.34倍で、大阪府下の全普通科で最も高い倍率となっています。進路希望調査時点の7.80倍から大きく下げましたが、それでもこの高人気です。他の学校は軒並み進路希望調査段階から倍率を下げており、特に中~上位校でその傾向が顕著です。同レベルの専門学科に受験先を変えた受験生が多く出てきたと思われます。

続いて第2学区です。

第2学区トータルは3.49倍で、進路希望調査時点の3.76倍から大きく下げ、大阪府下全普通科の平均倍率よりも下回っています。その一因としては、急遽普通科での募集を行うこととなった桜宮高の1.17倍というのが影響していると思われます。

学区トップは寝屋川高の6.31倍。調査段階では7倍を超えていたことを考えるとだいぶと落ち着きましたが、それでもなお高い倍率となっています。

上位から中位の学校へ行くにしたがって倍率が下がる傾向にありますが、中堅どころの学校のいくつかで4倍やそれに近い倍率になっている学校があります。注意が必要です。

第3学区はいかがでしょうか。

学区全体では3.78倍となり、大阪府全体の倍率を少し上回っています。

個々の学校を見てみますと、調査段階から大きく倍率を上げたのが狭山高で、その他は大体調査段階から倍率を下げた、あるいはほぼ同じ倍率となっています。

以外なのが八尾高の4.78倍で、調査段階の4.93倍でも低いと思われていましたが、更にそれよりも低くなりました。他の学区を見てみますと、八尾高と同レベルに位置する学校で5倍を切っている所は全く見当たらず、他と違う動きをしていることがわかります。

その代わりに、清水谷高と布施高で6倍強の倍率を記録しています。富田林高と合わせて、この学区では3校が6倍越えとなっています。第1学区は2校、第2学区で1校、第4学区はゼロですから、この第3学区の中~上位の争いは他学区に比べてかなり熾烈なものとなることがわかります。

最後に第4学区の様子です。

学区全体の倍率は3.65倍で、進路希望調査時点の4.03倍から大きく下げており、大阪府全体の平均3.69倍を下回っています。

また、他の学区とは異なる特徴として、倍率6倍以上の学校が存在しないことも挙げられます。最も高い所でも5.54倍の泉陽高となっており、続く高石高で4.98倍ですから、全体的に他の学区よりも落ち着いた倍率になっています。

注目された登美丘高の動向ですが、調査段階の5.61倍から最終倍率4.08倍と、大きく下落をしました。南海高野線沿線の公立高が少ないことから高倍率化することを予想していましたが、肩透かしとなった形です。

大阪府公立高前期入試は2月20日(水)に実施、合格発表は26日(火)に行われます。受験生の皆さんのご健闘をお祈りします。