2012年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率④

2013年3月5日

2012年度大阪府公立高後期選抜 教科別平均点
2012年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率①
2012年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率②
2012年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率③

に続くエントリーです。昨年の後期選抜における教科別の平均点、科目ごとの小問別得点率を順にご紹介してします。これまで「~①」では昨年の後期選抜の国語、「~②」では社会、「~③」では数学についてそれぞれご紹介しました。

今回は、理科についての情報です。下のグラフ・表で昨年の得点率や無答率を紹介しています(画像をクリックすると拡大します)。

大阪府教育委員会からはこの理科の入試問題について以下のような見解が出されています。

・基礎的・基本的な事項に関する問題についてはおおむね高い得点率になっています。
・一方、科学的な思考力・表現力を要する問題では得点率が低くなっています。観察・実験を通して基礎的・基本的な知識・技能を習得するとともに、学習内容と実社会や実生活でみられる事物・現象とを関連付けて考えることにより、科学的な見方や考え方を身に付けることが大切です。

身近な自然の事物・現象を題材として取り上げて、中学校で学習する基礎的・基本的な事項についての理解を問いつつ、観察・実験に基づく科学的な思考力・表現力の有無を見るという、非常に良い問題だと思います。

大問3は天気図や気象観測のデータを題材にした問題です。⑷①②は湿度から水蒸気量や露点を求める問題で、得点率は39.0%と低くなっています。⑷③は露点と水蒸気量との関係に関する問題で、露点の変化に直接関係のない「ア」「ウ」としている誤答を合わせると全体の40.9%もありました。また、⑸ は日本の春秋の天気の特徴に関して説明する問題で、得点率は29.1%と低く、無答率も15.3%と高くなっています。

「湿度や露点について理解すること、日本の気象の特徴について日本付近の大気の動きに関連付けてとらえることが大切です」と、大阪府からの資料には記載されています。また、観測結果などを分析して解釈し表現する力を身に付けることも大切です、ともありました。

次回は最終回、英語に関するデータ・分析をお送りします。