大阪府公立高校 前期 最終出願状況

2010年2月22日

2月17日に出願が締め切られた大阪府公立高 前期入試ですが、その翌日早速全校の出願状況が新聞各紙にて紹介されておりました。前期入試を明日に控えた間際ではありますが、主要な高校の最終倍率を、昨年の倍率、昨年・今年の「進路希望調査結果」とも合わせてご紹介します。

先日のエントリー「大阪府高校入試 第2回進路希望調査」も合わせてお読みいただくと、各校の動きがよりわかりやすいと思います。

まずは、主な学科/コース合計の倍率をご紹介します。


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目を引くのが理数科の倍率の上昇です。今年の進路希望調査結果が出た段階ですでに昨年のものと比べて理数科の人気は大きく上がっていましたが、最終出願ではそれを上回る勢いで倍率が跳ねあがっています。理数科各校の倍率についてはこの後改めてご紹介します。

主な学科/コースの全体状況としては、総合科学と単位制で倍率を下げている他は昨年と同じような倍率になっていることがわかります。

では、主な学科/コースそれぞれの学校の倍率を見ていくことにしましょう。まずは理数・総合科学・国際文化の各学科です。


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天王寺高 理数科の最終倍率が5倍を超えてしまいました。ここ数年の最終倍率は

07年度 4.64倍 → 08年度 4.93倍 → 09年度 4.85倍

ということで5倍を超えることはありませんでした。

大手前高 理数科は昨年の最終倍率から0.06倍アップということでほぼ横ばい、という形にはなっていますが、大手前高 理数科はここ数年

07年度 3.76倍 → 08年度 3.96倍 → 09年度 4.00倍

と徐々に倍率を上げてきており、こちらも高い水準を保っていることがわかります。これら2校は「進学指導特色10校」に選ばれており、2011年度入試からは理数科が「文理学科」に生まれ変わります。今回の入試が理数科としては最後になる、ということになります。それが今回の倍率上昇に大きく影響しているものと考えられます。

総合科学と国際文化では、昨年並みの最終倍率もしくはダウンとなっているところが多い中、泉北高 国際文化で若干の倍率アップとなっています。昨年の低い倍率を見て「チャンス!」と思った受験生が泉北高 国際文化に殺到してしまったため、倍率が上がったものと思われます。


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国際教養・単位制です。国際教養では枚方と佐野が大きく最終倍率を上げていますが、この2校は1月の進路希望調査時点では比較的低い倍率でした。「こんなに低い倍率なら狙い目だ!」ということで受験生がたくさん出願してしまったから、でしょう。

単位制を見てみますと、槻の木高が最終倍率が下がっていますが、それでも2倍を維持しています。市岡高も大きく下げていますが、これは昨年の最終倍率が高すぎたので受験生が逃げてしまった、と考えるべきでしょう。


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最後は総合学科です。堺東高・扇町総合高・柴島高でものすごく最終倍率が跳ねあがっています。

さて、ここまでいろいろとご紹介してきましたが、もう願書を出してしまい、最終倍率も確定してしまいました。当然ですが、もう後戻りはできません。あとは「試験当日は自分の力を出し切る」ことが出来るよう、最後まで体調管理に気をつけましょう。

受験生全員がベストを尽くすことが出来るよう、願っています。