京都府公立高中期 2014年度入試の倍率が確定

2014年3月6日

京都府公立高入試では、今年2014年度には大きな変革を迎えています。

これまで全国で唯一維持されてきた京都市・乙訓通学圏の「総合選抜」を今年度入試より廃止し、他府県と同様の単独選抜へと移行します。総合選抜は不合格者を少なく抑えられるメリットはあるものの、「行きたい高校に入学できるとは限らない」という問題点もあり、近年では京都府独自の私立高無償化政策が後押しする形となり、私立高に受験生が流れていました。今回の単独選抜への移行によって通学圏内であれば自由に高校を選択して受験できるようになりますので、特に多くの定員が割り当てられている中期選抜での各校の人気動向に注目が集まっています。

さて、今回の中期選抜の志願状況について、まずは全体状況をご紹介します(画像をクリックすると拡大します)。

全日制全体の志願倍率は1.14倍となりました。京都府内の公立高で2月17日・18日両日にあった前期選抜において、全日制普通科の平均倍率は2.92倍とかなりの高倍率となりましたので、中期選抜での動向も気になりましたが、前期よりも定員が多い分、中期選抜では倍率は落ち着いた形となりました。

単独選抜に移行することで注目されている京都市・乙訓通学圏の普通科は1.24倍となりました。上記の表で黄色くハイライトしているのが京都市・乙訓通学圏の志願状況に関する部分です。総合選抜最後の年となった昨年度は1.12倍でしたから、大きく倍率が上がっていることになります。「行きたい高校に入学できるとは限らない」という状況から一変し、受験生自身が入学したい学校を選べるようになったことで、公立高に目を向けた受験生が多く出ていることがわかります。

個々の学校の倍率について見ていきましょう(同じく画像をクリックすると拡大します)。

最も倍率が高いのは、宮津高 建築科の2.00倍で、続いて嵯峨野高 普通科(1.86倍)、京都すばる高 会計科(1.75倍)となっています。

単独選抜化で注目の京都市・乙訓通学圏だけを取り出して見てみますと、普通科において最も高い倍率となったのは嵯峨野高(1.86倍)で、続いて鳥羽高(1.45倍)、堀川高(1.43倍)となっています。

試験は明日3月7日(金)、合格発表は3月17日(月)に行われます。

受験生の皆さんのご健闘をお祈りしています。