大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率⑤

2010年3月9日

大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率①
大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率②
大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率③
大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率④

に続くエントリーです。これまで、大阪府公立高校後期選抜過去3年間の教科別平均点、各教科の小問ごとの正答率については国・社・数についてご紹介をしてまいりました。まだ読んでない方は上のタイトルをクリックして該当ページを読んでからこの先に進んでください!

今回のエントリーでは理科についてご紹介します。正答率や全体の傾向、これから試験までの間に行うべき対策について簡単に解説します。まずは、昨年の得点率や無答率を小問ごとにグラフで紹介します(クリッ クすると拡大します)。

小問別得点率 理科

昨年の後期選抜では大問は4つ、植物・電流・天体の観察・化学変化といった幅広い分野にわたって出題されています。日常生活とかかわりがある物や現象を取り上げて、基本的な問題、観察や実験に基づく科学的な考え方・判断力・表現する力が問われているのも特徴です。

この「日常生活とかかわりがある」という点がポイントです。大問1の生物分野、大問2の電流のはたらき、大問4の化学反応の3つに共通しているのが「身の回りにある、あるいは身の回りで起こる出来事」であるという点です。実際の生活の中でいかに注意して周りを見ているか、がある程度結果を左右するといってもいいかもしれません。

ただ、単に観察をしているだけではいけません。観察したものを科学的に考え、判断し、それを的確に表現する力が必要になります。

「大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率①~④」を読んでからここに来られた方はもう気づいておられるかもしれません。②や③のエントリーでもお伝えしたとおり、国語や社会ではきちんとした記述力が必要なのですが、理科でもそれが当てはまるのです。

観察や実験で得た結果をできるだけわかりやすく、短い言葉で表現する練習をしておけば昨年の大問3(3)③のような記述問題の対策になるでしょう。

当然、基礎・基本の知識は不可欠です。言葉の意味だけでなく、漢字で書くべきところは漢字で書けるように練習しておきましょう。

最後にひとつ。昨年は観察や実験の結果を通して考えさせる問題や、科学的な考え方をしないといけない問題の得点率が低い傾向にありました。観察・実験の問題が出たら点が取れるよう、これらを狙い目とするのもいいかもしれません。

次のエントリーでこのシリーズもいよいよ最後、英語の登場です。