兵庫県公立高 新学区制度導入直前の志望動向

2014年7月29日

兵庫県教育委員会は、公立高等学校の全日制普通科(単位制を含む)及び総合学科の通学区域を改編する来春の国公立中学校の卒業予定者を対象に、進路についての生徒の意識を高め、中学校における進路指導に役立てるため、来春の国公立中学校の卒業予定者を対象に実施された平成27年度高校進学希望者等動向調査(2014年6月10日現在)の結果について発表しました。

大まかな状況についてです。

来春の国公立中学校卒業予定者49,266人に対して、県内公立高校進学希望者数は43,884人となっており、兵庫県内中3生のうち89.1%が公立高への進学を希望していることになっています。

新たに設定される学区は5つとなりますが、これまでの16個の学区から新学区へと移るにあたり、現学区以外からの希望者数の割合も明らかになっています(全日制普通科(単位制を除く))。

第1学区10.0%  第2学区9.4%  第3学区10.0%
第4学区6.0%  第5学区2.6%

以下は、学校・コースごとの志願状況になります(それぞれ、画像をクリックすると拡大します)。

過去に兵庫県では16の学区のうち5つの学区(尼崎、西宮、宝塚、伊丹、明石)が総合選抜を実施していましたが、学区ごとに順番で総合選抜から複数志願制へと移行してきました。その移行も一段落したので、学区再編に踏み切ったものと思われます。

その総合選抜から複数志願制への移行初年度は、受験生たちの「安全志向」が強く働いて上位と思われていた高校での倍率が低く、比較的入りやすいと思われた高校がとんでもなく高い倍率になるという事態が多く見られました。よって、今回の学区再編では「安全志向」が働き、受験生が持っている「本来のレベル」よりも若干低い、つまり「安全」だと思われる高校に「下げて」くることになると思われます。

その辺りの動向は、今後実施される模擬試験やこういった進路希望調査(行われるかどうか、調査結果が公表されるかどうかはわかりませんが)の結果などで知ることが出来る様になると思います。

今後の動向にも目が離せません。