大阪府高校入試 2015年度第2回進路希望調査結果③

2015年1月30日

大阪府高校入試 2015年度第2回進路希望調査結果①
大阪府高校入試 2015年度第2回進路希望調査結果②
に続くエントリーです。

去る1月22日(木)に新聞各紙に掲載された、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査結果を細かく見ていくシリーズです。

上記の2つのエントリーでは私立高の動向について簡単にご紹介をしましたが、今回のエントリーより、公立高前期の希望動向についてご紹介してまいります。

今回は、学科単位での人気動向を見てまいります。主要な学科について、次の表にひとまとめにしました。

以下、学科ごとに簡単な分析をしてみます。

普通科
前期選抜での募集3年目となる今年。初年度である2013年度は希望調査時点3.90倍⇒最終倍率3.69倍と少し下げ、昨年の希望調査時点では前年最終倍率から更に下げて3.58倍となるなど、高倍率傾向が徐々に嫌われてきていた。その流れを受けた今年度、希望調査時点では3.46倍と前年最終倍率の3.44倍と変わらない水準で維持。昨年度入試では普通科から専門学科や総合学科へ受験生が流れている様子だったが、今年は私立専願への受験生の流れが見て取れる。学校別の倍率はまた後日詳しく解説するが、5~6倍の学校が数校、中には8倍といった超高倍率の学校もあり、今後出願を迎える際には学校間での志望者の移動が大いに予想されるので、動向には注意が必要。

文理学科
昨年の最終倍率2.98倍から若干上げ、今回の希望調査では3.04倍となり、文理学科設置後5年間の希望調査時点の倍率を通して見ると最も高い値となっている。昨年の希望調査時点でも過去4年間で最も高かったがそれを更新した形。今後出願を迎える際も高倍率になることが予想される。

理数科
2012・2013年と2年続いていた高倍率傾向から一転し、大きく倍率を下げて1.87倍となった昨年から一転し、2.14倍と高騰。昨年度で見られた「穴場感」が今年の受験生を刺激し、集まってきていると思われる。

総合科学科
昨年の最終倍率1.87倍が嫌われたのか、1.56倍と比較的低水準。今後「狙い目」として受験生が動いてくる可能性があり、要注意。

国際文化科
昨年の最終倍率1.84倍からの反動で、若干落ち着いた1.69倍という倍率。

国際教養科
昨年の最終倍率が極めて高い2.46倍だったこともあり、大きく下げた1.98倍。2年前の2013年度入試程度の倍率に収まるか。

単位制
1.58倍と落ちついた倍率で、例年並み程度の倍率で収まりそうなので、動向が読みやすい入試になるか。

総合学科
2年前の2013年度入試は最終倍率で例年より大きく下げて「穴場」となった総合学科だが、昨年は普通科志望者がこちらへ流れ、倍率が高騰した。昨年のような高い倍率にはならなさそうな気配だが、一部の学校では高い倍率になる可能性があるので、動向に注意。

次回のエントリーでは、専門学科・総合学科各校の倍率推移を見てまいります。

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