進学指導特色校「文理学科」 入試概要が明らかに!

2010年5月18日

5月14日(金)に大阪府教育委員会会議が実施され、そこで2011年度の大阪府公立高等学校入学者選抜方針などについて決定されました。それを受け、翌日15日(土)には新聞各紙でもこれに関する記事が掲載されました。

注目されていた進学指導特色校「文理学科」の入試概要についても明らかになっています。各教科の学力検査・調査書それぞれの配点を見てみましょう。

進学指導特色校 入学者選抜(配点)

学力検査が英国数3教科・360点に対し、調査書は165点となっております。調査書の部分をよく見てみますと、理科と社会の点数が高くなっていますが、これは理科と社会の学力検査が実施されない分、内申の比重を高くすることで英国数とバランスを取ることが目されているのでしょう。

学力検査と調査書それぞれの比率を見てみますと、「学力検査:調査書=7:3」ということになります。これまで大阪府の学力検査と調査書の比率は6:4~4:6でしたから、それを考えると当日の試験の出来が合否を大きく左右する「実力重視」の傾向にあるということになります。

この7:3という比率についてもう少し言いますと、東京都が2001年度より日比谷高などを「進学指導重点校」として指定した際に同じ比率が採用されています。今回の決定にあたって、そのあたりも参考にされたのではないでしょうか。

次に、5教科の内申・学力検査の配点を文系・理系それぞれに分けて見てみましょう。

進学指導特色校 入学者選抜(文・理別)
5教科に限って見てみますと、文系科目300点・理系科目165点となっており、文系科目と理系科目ではおよそ1:2の割合となっています。文系科目に比重が置かれている、ということがわかります。

また、気になるのが「小論文」です。大阪府ではこれまで総合学科などでも小論文が出題されてきていますが、文理学科の学力検査の小論文がどのようなものになるのかは、現時点ではまだ情報がありません。「試験は何分なのか?」「何文字なのか?」「どんなテーマが出されるのか?」、非常に気になります。

現時点で判明した情報はここまでですが、10校それぞれが各地で説明会を行っています。このブログでは過去に説明会日程や予定されている内容についてご紹介しています。大手前高と天王寺高の説明会についてはこちらのエントリーで、茨木高と高津高の説明会についてはこちらのエントリーでご紹介しています。これらの説明会で各校の取り組み内容が明らかになってくるでしょう。

進学指導特色校「文理学科」の学力検査は他の公立高校の専門学科と同じ日となる2011年2月23日、合格発表は2011年3月2日の予定となっています。