槻の木高 着々と進学実績が上昇中

2010年6月2日

大阪府公立高の中でも際立った取り組みを行い、創立以来大学合格実績を伸ばし続けているのが、高槻市にある槻の木高です。先日塾対象の説明会がありましたので、今回のエントリーでは参加レポートをお届けします。

槻の木高

上の写真は校門前から校舎を望んだ風景ですが、ご覧の通り雨模様でした。当日はテスト期間中ということもあり、説明会が開始される時間には多くの生徒が下校していたのですが、そんな雨の中にも関わらず在校生の皆さんは(テストから解放された喜びもあるのでしょうが)元気よく帰っておられました。

さて、この槻の木高ですが、単位制でありながら「半期認定制」を採るという珍しいパターンにより、弾力的カリキュラム、2年次後期から多様な進学対応科目を設置する、多数の教員を配置して少人数授業を展開する、ホームルーム活動を重視する、など「単位制のメリットを活かした進学重視型の全日制普通科高校」となっているのが特徴です。

今年で創立8年目を迎え、上のような取り組みが「大学合格実績の大幅上昇」という形で結実したのと、受験生から「厳しい・熱心な学校」という評価が定着したことにより、創立当初に比べると入学者層が相当高くなってきているようです。

教育の中身を理解・賛同してもらう場とする学校説明会では、ひたすら「厳しい学校」「力を伸ばす学校」と言い続けているそうで、そういった「宣伝活動」も奏功しているようです。

昨年は年間通して1300名の学校説明会参加者を集めた同校ですが、学校内での説明会を数回実施するだけにとどまらず、地元地域は言うまでもなく枚方や吹田など比較的遠くの地域でも公民館などを借りて平日の夜に説明会を実施(参加者は各回3~40名程度だそうです)するなど、積極的かつ地道な宣伝活動を行っている点が他の公立高と違う点です。

大学合格に向けた取り組みを紹介しますと、「国公立大50名」を目標としており、公立高ではあまり取り組まれていない「高3生 志望校検討会議」を実施し、高3担当の先生方のほとんどが集まって高3生一人一人の成績状況などを共有し、志望校合格に向けた話し合いを行っているようです。

そういった取り組みなどで、今春の大学合格実績においては大阪大3名、神戸大2名を含む国公立大が前年比倍増、関関同立は倍以上という成果をあげています。

土曜講習、月~金の放課後講習、夏期・冬期・春期の講習、自習室の活用といった私立校顔負けのサポートが用意されている槻の木高。「厳しくしてくれる公立高を!」という受験生の皆さんにはぴったりの学校でしょう。ただし、かなりの覚悟は必要だと思いますが。