豊中高 進学指導特色校としての取り組み

2010年7月23日

豊中高が塾の先生対象に説明会をご実施くださり、進学指導特色校としての取り組み予定をご説明くださいました。

豊中高 説明会

進学指導特色校の指定及び文理学科の設置に伴って、こういった塾の先生対象の説明会を今回初めて実施された、ということでした。

説明会の冒頭、校長先生から豊中高への交通アクセスについてご説明いただきました。茨木市方面と大阪市方面からの利便性の高さを一生懸命説明されており、「大阪府全域から受験可能」となっている文理学科を意識されている様子がよくわかりました。

豊中高はこの春スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されました。現在、進学指導特色校に指定された公立高のうち、北摂地域にある北野高・茨木高・豊中高の3校の中では唯一SSHに指定されているのが豊中高であることを強調され、「『北摂の理数科』として豊中高を推して欲しい」とお願いをされていました。

さて、そのSSHの取り組みなのですが、主に文理学科・理科の生徒がこのSSHの活動を行う予定にされているようですが、普通科の生徒にも出来る限り広げたいということです。

週の授業時間数ですが、普通科も文理学科も基本的には週35コマということで統一されています。授業時間は現在45分7限となっていますが、50分7限授業へと改めるようです。国数英の時間を多めに確保するということですから、大学入試(特に国公立大)に備えた形へと変えることになります。

進学目標も発表されていました。「東大10名、京大30名、阪大60名、神大60名」を挙げておられましたが、特に「阪大60名」にこだわりたい様子が伺えました。豊中高は36年前の1974年(大阪府が5学区制だったころ)京大31名という合格者数が出ていました。それが当面の目標、ということでお考えになられているようです。

各予備校が実施している模擬試験ですが、今年から「全員参加」としはじめたそうです。高1・2は年2回、高3は年4回実施予定としており、そのデータを蓄積・活用するため、今年から「情報部」という部署を立ち上げておられます。

さて、正規の授業とは別の「補習」や「講習」についての情報です。

演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲという授業を設置し、普通科・文理学科両コース混合の「希望者対象の選択授業」を実施されます。東大・京大・国公立医学部を狙う「スーパーレベル」と阪大・神大などを狙う「ハイレベルコース」にクラス分けを行う予定とされています。生徒が自身の目標や立ち位置にあった難易度の授業を受けることが出来るように配慮されています。

土曜日午前には「豊高講座 風とひかり」を実施、国数英を中心に年間21日実施(行事・長期休暇中除く)されます。「ハイレベル講座」「基礎を固める講座」「興味関心を増すセミナー」などが予定内容とされています。

文系・理系については2年次に分けることになります。特に数学については、文系は更にクラスを2つに割って授業を展開するなど、きめ細かくサポートすることが予定されています。

説明会の最後、「北野高・茨木高など進学校での勤務経験があり、高い学歴を持った先生が多数います」と締めくくられていました。

豊中高は2011年に90周年という節目を迎えられます。その記念すべき年に、進学指導特色校・文理学科の設置という、これもまた大きな節目を迎えられます。進学指導特色校として豊中高が広く認知される過程を、これからしっかりと見届けたいと思います。