滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率③

2010年9月3日

滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率①
滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率②

の続きとなるエントリーです。上の2つをまだお読みでない方は、そちらも合わせてぜひお読みください。

2010年度滋賀県公立高入試問題の小問別正答率などを教科ごとに詳しくご紹介しているこのシリーズ、今回は社会についてです。

早速、小問別正答率の表をご覧いただこうと思います。画像は2つあります(それぞれ、クリックすると拡大します)。なお、社会の平均点は47.9点でした。

滋賀県公立高入試 小問別正答率(社会)①

滋賀県公立高入試 小問別正答率(社会)②

滋賀県教育委員会が発表している解答の分析の一部を以下にご紹介します。

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大問1は、略地図をもとに、世界の諸地域と日本の位置を関連づけながら、気候などの基礎的・基本的事項の理解をみるとともに、資料を正しく読み取り、世界のエネルギー消費量や日本の各県の産業の特色などについて考察し、正しく判断する力や適切に表現する力をみる問題であった。南半球の気候や日本の地域区分についての問題からは、基礎的・基本的な力はおおむね身についているといえる。しかし、各地域のエネルギー消費量の特徴を読み取る問題や日本の産業の特色を考えさせる問題では、正答率が低く、今後は複数の資料を適切に読み取る力を育てていく必要がある。

大問2は、わが国の文化や教育の歴史について、遣唐使の派遣、古代・中世の文化、近世から近現代の教育などを取りあげて、歴史的事象の特徴を的確にとらえる力や適切に表現する力をみる問題であった。古代・中世の時代の特色や文化についての問題からは、基礎的・基本的な事項の理解はほぼできているといえる。しかし、平安時代の文化の特色や義務教育について説明する問題では正答率が低く、問題の意図を読み取り、適切に表現する力を育てていく必要がある。

大問3では、地球環境に関する国際協力や、家計・企業・政府の役割と責任についての基礎的・基本的事項の理解をみるとともに、アルミ缶の消費量・回収量やリサイクルマークに関する資料をもとに考察し、正しく判断する力をみる問題であった。税金に関する問題や企業の社会的責任に関する問題の正答率は高く、このことからおおむね公民的分野における基礎的・基本的事項の理解ができていることがうかがえる。しかし、今後、さらに地球環境に関する問題と自らの生活との関連を考えさせる指導が望まれる。

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地理、歴史、公民の三分野ともに基礎的・基本的事項の理解度を見る問題が多い印象です。また、地理的・歴史的・社会的事象について地図やグラフ、図表など各種資料を活用して考えさせたりする、「多面的・多角的」な見方や考え方が出来る力があるかどうかを見る問題も見られます。

これから先の対策ポイントとしては、基礎的・基本的な知識を覚えることは当然ですが、それだけにとどまらずに、資料からさまざまな情報を読み取り、先に覚えた基礎的・基本的知識を使って適切に表現する力を身につけることが挙げられるでしょう。

また、普段から新聞を読んだりテレビのニュースを見たりして、世間で起こっていることにも関心を持っておくこと、世間で起こっていることについて自分なりの意見を持つこと、も大切ですね。

滋賀県で公立高を目指すなら、開成グループ各教室で勉強するのが一番の近道!

次回以降のエントリーでは、残る理科と英語について順番にご紹介します。