滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率⑤

2010年9月10日

滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率①
滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率②
滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率③
滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率④

に続くエントリーです。2010年度滋賀県公立高入試問題の科目ごとに小問別正答率をご紹介し、「過去問対策する上でのポイント」「試験を受けるにあたって注意すべき点」についてご紹介していますこのシリーズ、今回で最終回となります。

今回は英語についての情報をご紹介いたします。英語の平均点は47.3点でした。小問別正答率は以下の通りです(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

滋賀県公立高 小問別正答率(英語)①

滋賀県公立高 小問別正答率(英語)②

以下、滋賀県教育委員会が発表した解答の分析の一部です。

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大問1の聞き取り問題では、絵を見て答えを選ぶ問題の正答率や、初歩的な会話の流れや内容を聞き取る問題の正答率が高く、中学校の授業で英語を「聞く・話す」活動に積極的に取り組ませている成果が現れている。しかし、具体的な内容を聞き取ったり、前後の流れから内容を理解し、英語で適切に表現したりする問題では正答率が低かった。日ごろから、相手が何を伝えようとしているのかを注意しながら聞き、自分が表現しようとすることを自ら考え、適切に表現できるような活動を一層充実させることが望まれる。

大問2 は、スペリングの類似する2 つの単語について、生徒と外国人の友人が書いた電子メールを素材にし、内容を的確に読み取るだけでなく、英語で適切に表現する力をみる
問題である。平易な表現については正答率が高く、定着がみられるが、英語で適切に表現する力を問う問題などの正答率は低かった。日ごろから、生徒が学んだ言語材料を積極的に活用し、自分の意向が正しく伝わるように書く力を育成することが望まれる。

大問3 は、生徒と先生の会話を題材に、英語の理解力や表現力などを総合的にみる問題である。日常会話における適切な応答表現を選択肢から選ぶ問題や、会話の流れを把握しているかをみる問題では、比較的高い正答率であったが、場面や状況に応じて英語で適切に表現する力をみる問題や与えられたテーマについて英語で書く力をみる問題の正答率は低かった。まとまりのある英文を読み、その内容を的確に読み取ったり、与えられた題材について、自分なりの感想や意見を読み手に正しく伝えたりする活動を取り入れることが重要である。

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「初歩的な英語を聞いて話し手の意向を理解する力や、英文を読んで大まかな流れをつかむ力はあるが、大切な部分を聞き取る力や的確に読み取る力、自分の意見や感想などを相手に正しく伝えるように書く力は十分に定着しているとはいえない」と、滋賀県教育委員会は指摘しています。

やはりここでも、自分が思っていることを的確に表現する力、つまり「記述力」に課題があるということです。自分の考えや気持ちを書いたり話したりするような、ある程度まとまった分量の英作文を定期的にこなすことで英作文力をつけることが、今後の対策テーマでしょう。

全5回にわたって2010年度滋賀県公立高入試問題についてご紹介してきました。滋賀県公立高を目指す受験生の皆さんの参考になればうれしいです。

滋賀県公立高を目指す受験生の皆さん、困ったことがあったらいつでも開成グループ各教室へ来てください。