2010年度大阪府公立高入試 教科ごとの小問別得点率②

2011年2月23日

2010年度大阪府公立高入試 教科別平均点
2010年度大阪府公立高入試 教科ごとの小問別得点率①

に続くエントリーです。昨年の後期選抜における教科別の平均点、科目ごとの小問別得点率を順にご紹介してします。前回の「~①」では昨年の後期選抜 国語についてご紹介しました。

このシリーズ2つ目となる今回は社会についての情報です。下のグラフ・表で昨年の得点率や無答率を紹介しています(画像をクリックすると拡大します)。

大阪府後期選抜 小問別正答率(社会)

なお、おととし(2009年度入試)の分についてはこちらのエントリー「大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率③」でご紹介しています。2009年度の入試問題を解いた時はこちらを参考にして下さい。

大阪府教育委員会からは以下のような見解が発表されています。

・基礎的・基本的な事項に関する問題については、高い得点率であった。
・用語などを記述する問題においては、得点率の低いものや無答率の高いものがあった。教科書に記載されている用語の意味や内容を正しく理解しておくことが大切である。
・日本や世界の地域の諸事象を位置や空間的な広がりとのかかわりでとらえ、学習内容の定着を図る上からも、都道府県や主な国の位置や名称については、白地図を活用するなどして繰り返し学習する機会をもつことが大切である。
・問われている事項を的確に把握して、要点をおさえて分かりやすく表現する力が必要である。

大問は3問で構成されており、それぞれ「海外から見た日本」「国勢調査」「計量単位及び時間の国際的な基準」といったテーマが設けられ、地理的・歴史的・公民的各分野から出題することで3分野の融合が図られています。

大阪府教育委員会の見解にもありますとおり、用語を記述する問題での得点率が全体的に低くなっています。教科書に載っている、それほど難しくない用語が出題されているので、少し時間をかけて覚えればすぐに点に結び付く部分です。ここはぜひ押さえておきたいところです。

大問1?②や大問2?のように表やグラフから正確にデータを読み取り、問題文で聞かれていることに対して的確に答える、という問題が出ています。こういった問題は社会ではしょっちゅう出される問題です。普段からこういった表・グラフを読み取る問題に慣れておきましょう。

社会における今後の学習のポイントは

「地球儀や世界地図、白地図を使って日本や世界の地域の位置や空間的広がりをおさえる」
「表やグラフから正確な情報を読み取る練習をする」
「地理・歴史・公民が融合された問題に慣れておく」

といった点でしょうか。

次回のエントリーでは、数学についてご紹介します。