北野高 伝統に培われた実績とアカデミックな校風

2011年11月7日

北野高の保護者・受験生対象の説明会に行ってきました。

北野高①

北野高では「伝統に培われた実績とアカデミックな校風」を背景に、文武両道・授業第一主義を貫き、次代のリーダーとなる人材の育成をめざす」とされており、はぐくみたい3つの力として以下を挙げておられます。

・高い志とチャレンジ精神で臨み、進路目標を達成する力
・知・心(徳)・体にバランスの取れた豊かな人間性
・広い視野と豊かな知識を持ち、次代のリーダーとしての資質

教育面で最も特徴的なのは、65分×5コマの授業設定です。他校では通常50分×6コマであるところですが、この設定によって他校よりも1日25分間授業時間を多く確保できています。

また、それに加えて8時10分始業(冬は20分繰り下がる)によって15時には授業が終了しますから、クラブ活動の時間も十二分に確保出来ています。

この2つこそが北野高が進学実績で一流の結果を出しつつ、クラブ活動も盛んに行えるヒミツなのです。

高2生の希望者を対象として、週1時間の大阪大での講義(基礎セミナー)があるのも特徴です。知的好奇心をくすぐるような話が聞けそうな取り組みですね。ちなみに、今年の高2生のうち62名がこれを受講されたようです。

他校同様に2年進級時に文系・理系に分かれるようですが、文系・理系の大きな違いといえば「数学の進度」程度だそうです。国公立大への進学者が多数を占める北野高ですから、文系・理系とも5教科まんべんなく学習するカリキュラムになっている、ということです。

他に学習面での特徴としては、数学に関しては高校3年分の内容を2年で終えて残り1年を受験対策に回したり、高3になると英数国で少人数制授業を展開する、といったものがあります。

さて、北野高では古くから併設されていた定時制が2009年に閉課程となりました。そのことで施設に余裕が出来たことから、20時まで利用可能な「夜間自習室」を設置しているなど、スペースを有効活用されています。

北野高②

北野高、と言えば体育がハードであることが有名です。いろいろある競技などの中でも、なわとび・水泳・長距離走(クロスカントリーなど)に力を入れておられます。特に、タテ50メートル×ヨコ25メートルという、公立高では茨木高・富田林高とここ北野高にしかない大きなプールがあるのが特徴で、そのせいか水泳が盛んな様子です。水泳が苦手な方は覚悟しておいた方がよさそうです。

北野高③

続いて、クラブ活動のお話に移りましょう。

クラブ数は運動系21・文化系16・同好会3という構成となっています。クラブ活動の参加率は以下の通りです(同高自治会2009年度発行資料より)。

高1 文化系24%・運動系63%・兼部6%・無所属7%
高2 文化系25%・運動系58%・兼部4%・無所属13%

北野高④

上の写真は説明会当日の発表の1つであるオーケストラ部の皆さんによる演奏の様子です。北野高には吹奏楽部の他にオーケストラ部があるなど、音楽系のクラブが充実しています。

阪急各線の十三駅から歩いて10分ほどで着くという好立地にある、今年で創立138年を迎える北野高の様子でした。