西京高等学校附属中 6年間を貫くエンタープライズシップ

2013年6月10日

西京高等学校附属中の保護者対象説明会にお邪魔してきました。

2004年に開校したばかりの西京高等学校附属中では、6年一貫教育でもって、進取・敢為(あえて困難に挑戦する)・独創性にあふれた人材の育成を目指す教育を実践されてます。「進取の気性に富んだ」という意味の「enterprising」を6年一貫教育の基本理念とし、大学を経てさらにはやがて未来社会のリーダーとなる有為の人材の育成を目指す。

具体的な中身についていくつかご紹介します。

まずは授業時間数や教科の中身について。7限目の授業については、中1のうちは年に数回、中2は週1回、中3になると週2回と徐々に慣らしていき、高校になると毎日7限授業になっています。また、中学の間は「エンタープライジングA・B」という教科があり、Aはリーダーの資質を養うような内容とされている「総合的な学習」、Bが中1では数学・中2は国数・中3は英国数それぞれに関してより発展的な学習を行う「独自の選択教科」とされているのも特徴です。

土曜日の活用については、中学は年数回講演会などがある程度のようです。

気になる中学のクラブ加入率は、運動系57%・文化系36%・合計85%と発表されました。ただし、設備の都合上、これ以上クラブを増やすことは不可能らしいので、入学を希望される方は現行のクラブを確認しておく必要があります。

高校になると、先にご紹介をした「毎日が7限授業」に加え、「年間10回の模試」「7時半~19時半まで自習室を開放」「チューター(卒業生)を毎日2名配置」といった学習や設備での特徴が出てきます。

大学合格実績についてです。今年は、高校エンタープライジング科8期生が卒業を迎えられた年です。現役の国公立大合格者数154名(昨年142名)、うち難関国公立大65名(昨年48名)となり、特に難関国公立大の合格者数はここ3年で最高の結果となったそうです。また、京都大合格者25名中浪人生が10名となるなど、浪人生も健闘されています。浪人生だけで見ると国公立大43名、うち難関国公立大43名というデータもご紹介いただきました。

入試についてです。

入試日は例年、私立中学入試の統一解禁日に入試を実施しています。

試験内容は「小学校6年間で習った内容を身につけておいてくれれば」ということですが、実際にはそれだけでは対応は出来ないとは思います。

学校側が提示された目安としては「全国学力テスト」を挙げ、確実に解ける力をつけて欲しい、と言われていました。また、京都市の全小学校で行っている「ジョイントプログラム」(共通テストのようなもの)の基礎・基本部分は解けるようにしてほしい、との言葉もありました。特に、入学生のジョイントプログラムの成績は極めて高い、と言われていたのも見逃せません。

適性検査についてはいろいろな噂や憶測があるようで、それらについての説明が細かくされていました。まとめますと・・・

①部活やスポーツによる推薦制度はない
②オール3でしか合格出来ないという訳ではない(オール3はもちろん多い様子だが)
③女子の在籍者が多いが「女子が有利」ではなく、女子の受験者が多いからこうなっているだけ
④小学校ごとに合格者の枠を決めているわけではない

適性検査(試験)内容は以下の通りとなっています。簡単におさらいしておきます。

作文・製作Ⅰ:自ら考えたことを文章で表現する力をみる
作文・製作Ⅱ:論理的に思考・表現する力及び論理的に処理する力をみる
作文・製作Ⅲ:自然や社会の事象を科学的に思考する力をみる
面接:グループ・10分・志望動機やコミュニケーション力をみる

適性検査について詳しい情報が少ないのですが、今回は各分野の合格者平均得点率が判明しています。

申し訳ありませんが、続きは塾生限定ブログ「学校選びの道しるべ PREMIUM」でご紹介しています。開成教育グループの塾生・その保護者の皆さんは、開成NETにログインの上、当該ブログをご覧ください。