四天王寺学園中 想定レベルは「四天王寺中 英数Ⅰと同等」

2013年7月2日

学校法人 四天王寺学園が、現在同学園の小学校がある藤井寺の敷地に男女共学・少人数の「進学校を目指す」中高として開校の準備をされておられる、四天王寺学園中の塾対象説明会に行って参りました。

6ヶ年一貫教育で、将来希望する世界で活躍できる深い人間性や学力を養成すべく、以下3つの教育方針を柱として運営されるとのことです。

①日本のリーダーとして活躍できる強い精神力
②規律正しく、厳しさを備えた人格の形成
③将来希望する世界に力強く雄飛し得る学力の養成

1クラス35名、週37時間授業(週3日は7限授業)、月~金は放課後学習・自習のため19時まで学習室・自習室を開放、放課後は教員と四天王寺高卒業生を中心とするチューターによる個別指導で英数を中心にサポートなど、学力伸長に重きを置いた教育内容とされる方針のようです。

実際に指導をされる先生方に関してもお話頂いています。現在、校長(予定)・理科・英語・数学の計4名の先生方が四天王寺中高から籍を移して開設準備にあたっておられ、今後も受験教科に関しては四天王寺中高からの異動及び外部からの教員募集で採用した先生方が担当される予定であるとのことです。

四天王寺中と同じカリキュラムと教材でもって授業を展開するとの話もありましたが、それだけでなく、四天王寺中と同じ質の教育を受けることが出来るよう、長年に渡る教育の研究成果がすでにある四天王寺中と連携を深めていくことも強調されておられました。

今現在近隣に四天王寺羽曳丘中高が存在しますが、それの「移転」という形ではなく、「新しい学校を立ち上げる」ことをかなり強調されておられるのは、ここまでお読み頂ければ充分お分かりいただけると思います。

来る2014年度入試はどのように実施されるのでしょうか。

入試日は以下の3回。すべて試験会場は四天王寺学園小にて実施されます。

1/18(土)AM 3科4科
(4科受験者は算国理3科×1.25倍と4科の高い方で判定、3科受験者も1.25倍)
1/18(土)PM 2科(17時20分集合)
1/20(月)AM 2科
※どの日程も翌日にHPで合否発表

入試問題の傾向は四天王寺中と同傾向・同レベルとされるようですが、少しだけ標準問題を多くする予定だそうです。当日は得点率60%を合格のラインとするつもりであるとのお話もありました。

とても気になる入試レベルですが、「四天王寺中 英数Ⅰと同等」をお考えのようです。

そうお考えになられる理由として、このゾーンの生徒は6年間で学力が2極化する傾向が強く、新校の少人数学級+放課後の個別指導という「手厚いサポート」ならば全員に最難関大を目指してもらえるから、とおっしゃられていました。

プレテストは実施されません。また、体験学習などの体験型イベントも校舎が無い関係で実施出来ず、オーソドックスな説明会を数回実施する形となります点もご承知おき下さい。

まさに「四天王寺中の共学版」として開校を予定されているこの四天王寺学園中。受験生あるいはその保護者からの評価はどのようになりますか、今後大変注目が集まることと思います。