2014年度中学入試 近畿地区出願状況

2014年1月16日

間もなく近畿地区の中学入試が開始となりますが、一足早く出願締切を迎えた各校の出願状況をご紹介したいと思います。

今回ご紹介するデータは、1月10日(金)時点で出願締切を迎え、かつ志願者数が確定している学校についてご紹介しています(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

※作成には万全を期していますが、各校が発表しているデータを必ずご確認下さい

黄色になっているところは、昨年よりも志願者数が減ったり、倍率が下がっている所であることを示します。

金蘭千里中 前期男子が定員を割り、0.9倍となっています。また、前期女子や後期男女とも志願者数を減らしてしまっています。

兵庫県では雲雀丘学園中で倍率低下となっています。近年は難化する一方だったので、ぼちぼち少し「踊り場」があっても良い頃かと思います。今年の受験生はラッキーですね。

入試制度等で大きな変更を行う学校の動向も見ておきましょう。

何といっても「西大和学園中の女子募集開始」が大きな目玉となる今年度入試ですが、約40名の募集定員に対し224名が出願、5.6倍という高倍率になっています。一方、募集定員を女子に割いた分「狭き門」となる男子は、定員減であるにも関わらず出願者数を約5%増やし、倍率が7.6倍にまで跳ね上がってしまいました。かなり厳しい戦いになりそうな気がします・・・。

新開校の四天王学園中は、A~Cの全3日程すべての出願者数が出揃い、定員の1.3倍となりました。特に初日午前は14名ということで、寂しい入試となっています。

「清風南海中の初日午後入試化+2通りの入試を実施」という改編も大きな話題となっています。午後入試化によってA入試の出願者数は前年比163.5%と飛躍的に増えています。また、同日に行われるもう一つの午後入試であるSS入試も男女計88名が出願し、4.4倍となっています。午後入試ということもありますので、出願者数だけでなく合格者数や合格者のライン、もっと言えば入学者の層までよく見ないことには何とも評価しずらい所かと思います。

「四天王寺中の医志コース新設」も主要トピックスの一つです。医志だけだと10.3倍という高倍率となっていますが、英数Ⅰ・Ⅱへの回し合格のことがあるので、この倍率だけで判断は出来ません。むしろ、学校トータルの出願者数で言うと、昨年度599名に対し今年度553名と、1割弱の減となっています。医志コース合格のラインがどの程度になりますでしょうか、大変興味があります。

兵庫県では淳心学院中が、奈良県では奈良学園登美ヶ丘中がそれぞれコース制を導入されることになっています。こちらもどのような結果になりますか・・・。

近畿地区の中学入試の開始日は18日(土)です。それまではカゼ・インフルエンザ・ノロウイルスなどに気をつけて、とにかく万全の体調で元気に試験会場へ向かえるように、気を付けて過ごしましょう。