近畿大学附属中 進化し続ける「ハイブリッド校」

2014年8月18日

近畿大学附属中の塾対象説明会にお邪魔してきました。

教育内容についてです。

近畿大への進学を目指すプログレスコースは「大学附属校」として、アドバンストと医薬の2つのコースは「進学校」としての、2つの顔を持つ学校として近畿大学附属中は広く認知をされています。そのプログレスとアドバンストに関する、過去3年間のコース別進学先(比率)は以下の通りとなっています。

プログレス
国公立大0.9% 難関私立大13.6% 近畿大68.8% その他16.7%

アドバンスト
国公立大42.1% 難関私立大26.7% 近畿大20.0% その他11.3%

近畿大への進学が基本となるプログレスで難関私立大の進学がいるのですが、これは指定校推薦枠での進学だそうで、基本としては近畿大への内部進学が前提となるコースであることをご承知おきください。
 
アドバンストからの外部大学受験に関しては、年々国公立大志向が強くなってきているそうです。これに対応すべく、従来の進路指導部とは別に国公立大に特化した進路指導部を4月から設置されているそうです。

医薬コースは文字通り医療系大学・学部への進学を目指すコースとなっています。このコースからは医学科26.2%、歯学科に4.9 %、薬学科に23.0%が進学しているなど、医歯薬だけで半数を超えています(すべて3ヶ年平均)。

医薬コース1期生で近大医学部へ内部進学した1名が今春医学部を卒業し、国家試験を受験・合格されたそうです。

また、薬学部への入学金免除付の内部推薦制度もあり、医薬だけでなく他コースからも応募が可能となっているそうです。

教育内容における大きな動き・変更点についてです。

高校で先行導入されていた「生徒全員にiPadを持たせる」ことが2015年度に完成予定となっています。中学校については3学年全員に同時に導入し、稼働が開始しています。6学年全てが所有すると、(教員なども含めて)実に4,000台となるそうです。

これまでは高2進級時まで可能だった「転コース」を見直し、高1進級時を最後に転コース不可とすることにされています。コースの確定を1年前倒しすることでよりコース別のカリキュラムを深く追求できる、という利点が生まれます。

中3の後半に入ると、アドバンストでは先取り学習に入っていくことになる(これまでは先取りはしていなかった)そうです。

看護志望者増加の現状を受け、2015年度入試より医薬コースからの内部特別推薦に附属看護専門学校も対象として加えられることとなっています。

また、これは大きな変更となりますが、2017年度入試より近畿大への内部進学基準が改められる予定になっており、英語力・キャリアデザイン能力の向上を焦点としてTOEIC・プレゼンテーション・論文作成などを推薦基準とされる予定になっているそうです。

学校の中身が変わると入学してくる生徒も変わり、それがまた新たな学校改革へとつながる。進化し続ける様子が見てとれます。

2015年度入試に向けてですが、今春から一切変更はありません。ただ、後期での入試難易度がものすごく上がっていますので、その辺りは考慮の上で後期の受験は考えないといけないと思います。

そこで、開成教育グループ 入試対策課が予想する合格ラインは、次のようになります。

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