ノートルダム女学院中高 注目は中学の「プレミアム入試」

2014年9月16日

ノートルダム女学院中高の、秋の塾対象説明会の様子をご紹介します。

学校概要です。

標準コースである「A類型」と、特進にあたる「B類型」の2コース制で、前者は私立文系・薬学系・看護系への進学を目指しますが、豊富な指定校推薦枠を使った進学が多く、最も多い進学先大学としてはノートルダム女学院大となっています。後者は国公立及び難関私立大への進学を目指し、夏期講習などを充実させています。

近年はICT教育に注力し、全教室に電子黒板配備(済)、iPad導入は今秋開始、研修や実践報告を実施されているようです。

クラブ加入率は、中学81%・高校60%。クラブ活動の他に、華道・茶道・音楽(声楽・ピアノ・バイオリン・フルート・箏)の課外レッスンを開催し、今後は語学系にも拡大を予定されているそうです。全校生の10%程度が受講しているとのことでした。

通常の自習室とは別に、19時半まで使用可能な「特別自習室」を設けているそうです。

大学合格実績についてですが、春の説明会の際に具体的な内容をご報告頂き、こちらでもご紹介をしています。こちらのエントリー「ノートルダム女学院中高 中学の自己推薦入試で変更」で詳しくご紹介していますので、ぜひ合わせてご一読下さい。

関関同立の指定校推薦枠は46名分あるそうですが、今春は25名が使用と、全ては埋まっていないとのことでした。特に理系枠の利用が著しく低く、「来春からカリキュラムを見直して枠が埋まるようにしたい」とのご説明がありました。

入学前の中学校の成績が平均程度だった生徒が、3年後の進路として立命館大や関西大の指定校推薦が取れている、という例もあるようです。

最後に、2015年度入試についてです。

自己推薦入試の審査基準に変更が入ることになっています。従来の「模試結果」に加え、小学校成績の基準が新設されます(模試か小学校成績のどちらかを要クリア)。

また、自己推薦入試では2015年度入試より申請後1度「相談会」と称するものに出向くことが求められることになっています(これまでは書類審査のみだった)。

同校は、連続日程受験による優遇措置を設けられています。次の通り(後の方の試験で表記の分だけ上乗せされる)です。

Ⅰ+Ⅱ午前 満点の5%
Ⅰ+Ⅱ午後 満点の5%(15点)
Ⅱ午前+Ⅱ午後 満点の5%(15点)
Ⅰ+Ⅱ午前+Ⅱ午後 Ⅱ午前で5%・Ⅱ午後で7.5%(23点)

最終回の入試日程を大幅に先送りとし、「プレミアム入試」と命名。この入試は「B類(特進)」のみの募集とし、合格者は全員何らかの「特待生」が適用になるという、大変面白い入試をされます。特待生は次の3段階です。

①授業料全額免除  ②授業料半額免除  ③授業料1/3免除

高校入試において面白い点として、専願には面接(10点)を実施し、5科の評定を各教科10点満点・合計50点満点を面接の10点満点とともにボーナス点として加算する、というものがあります。