四天王寺中高 中学の医志・高校の理数 初年度入試結果

2014年10月7日

四天王寺中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

中学に文化・スポーツコースが新設されることになっています。

文化・スポーツ各分野で才能ある児童をお預かりになられ、高校の「スポーツ・芸術コース」と連携することになっています。全国レベルの実力を持ち、その分野を将来の進路とする者が対象で、入学後のコース変更は不可とされています。

約20名の募集、実績点+当日の実技店+国社の筆記試験の総合判定、です。

中学における既存3コースの取り組み内容についてです。3つのコースの違いは次の通りとなっています。

英数Ⅰ 実践力・応用力の育成、基礎を固めてから応用力の充実
英数Ⅱ Ⅰコースの内容に深い学習内容が加わり、「深さと量」の充実
医志  Ⅱコースの「深さと量」に「速さ」が加わる、「深さと量と速さ」の充実

入学後のコース変更ですが、中2進級時にⅠからⅡに1クラス分の人数がコース変更出来ることになっています。中2・中3進級時にはⅠ・Ⅱコースから医志への変更もあるようです。また、高校進学時には中学3年間の成績を考慮して所属先が再編成されます。

高校の教育内容についてです。コース別の取り組みは次の通りです。コース間移動は高2進級時のみ可、となっています。

理数 高1より理系を重視したカリキュラム(週37時間・数学7時間)で、最難関国公立大や医歯薬系学部を目指す
英数 高2進級時より文系・理系に分かれ、文系最難関及び理系の難関国公立大を目指す
スポーツ・芸術 世界を見据え、スポーツ・芸術それぞれの分野で資質・能力が最大限に発揮できるよう配慮

各コースとも、併設中からの内部進学者とクラスが同じにはならないようになっています。

大学合格実績についても触れておかねばいけません。

今春卒業生数は388名。国公立大合格者総数は208名(現役123名)となりました。

特に同校からの進学希望者が多い国公立医学部医学科は51名(防衛医大2名含む)となり、そのうち現役は26名となりました。この実績は、大阪第1位・全国第10位(昨年は全国7位)となっています。

他、国公立医歯薬72名(現役36名)、東京阪神4大学計73名(現役50名)といった実績もご紹介頂きました。東京阪神4大学は文系:理系が4:6だそうです。

今春、3ヶ年生としては89名(昨年94名)が卒業。そのうち、国公立大は現役で15名・17%(昨年16名・17%)が合格。主な合格先としては大阪大2・奈良女子大2・大阪教育大2・大阪市立大4といった所になっています。

2014年度入試結果についてです。

医志コース新設で注目された中学入試での受験者数は546名(昨年586名・一昨年592名)、合格者数は400名(昨年436名・一昨年448名)となり、倍率は1.37倍(昨年1.34倍・一昨年1.32倍)となりました。

各コースの合格最低点は次の通りとなりました。医志の合格最低点が事前予想の75%を超えた78%となりました。

英数Ⅰ 230点(昨年227点)
英数Ⅱ 274点(昨年270点)
医志 312点

医志コース新設により成績上位層が増えている様子が伺えます。

高校入試においても、今年度から理数コースの新設と3科入試化と、大きな変更点がありました。その入試におけるコース別の合格最低点は以下の通りとなりました。両コースで、専願なら51点差、併願で42点差もあることから、理数のレベルに届いていなくても、英数で合格が出る可能性が大きくなっています。

理数 併願196点(65%) 専願186点(62%)
英数 併願154点(51%) 専願135点(45%)

最後、2015年度入試情報です。

中学入試における募集定員は既存3コースで245名(変更なし)、文化・スポーツが約20名の合計265名となります。今年度の体験学習会エントリー者数は昨年とほぼ同数らしいので、入試難易度は今年並みになるか?と予想します。

中学入試では面接が行われます。前半クラス15時半、後半クラス16時半が終了予定時刻となっています。