富田林高 気になる併設型中高一貫校の動向

2014年11月25日

過日のこちらのエントリー「富田林高 独自の学習「見える化」システム」でご紹介をしました、富田林高の話題の続きとなります。

今回は、富田林高に併設型の中高一貫校として設置が予定されている件についてご紹介を致します。

富田林高では、大阪府立初の併設型中高一貫校設置に向けて、現在着々と準備を進めておられます。中高一貫校設置に対して積極的な姿勢を以前から見せていたという前岸和田高校校長が今春から赴任されるなど、中高一貫校設置に向けて体制を整えてきています。

説明会当日に壇上にお立ちになられた先生のお話によると、その方が富田林高で勤務している10数年の間でバリバリの進学校から校長先生をお迎えしたのは「初めて」とのことだそうで、大阪府としても富田林高を中高一貫校化することに関して力を入れているのではないかと思われます。

富田林高が中高一貫校化する際に目指すところとして、「グローカル(グローバル&ローカル)リーダーの育成」を挙げ、育みたい3つの資質として具体的に ①グローバルな視点 ②科学する心 ③地域愛 を並べていました。

気になる開校年度ですが、学校側としては2016年度入試からの募集開始としたいところだそうですが、諸事情により新聞報道にあったように、2017年度入試からの募集開始となる公算が高いようです。

大阪府全域を募集対象とし、地元枠などを設けることもなさそうです。定員は120名(3クラス)とし、小学生の間は男女で発達段階が異なることもあり、男女各60名の定員とすることを検討中とのことです。

中学で3クラスの募集となることから、中学からの内部進学者を迎える年には高校も3クラス募集となる予定です。一部で高校からの募集が無くなるとのうわさもあったようですが、高校からの募集も今後も続くようです。

適性検査、という形での入試を実施する予定のようですが、大量の受験者数となる公算が高いことから面接試験は実施する予定はない、そうです。

中高一貫教育実施に向けて学校システムの見直しを行っており、高校部分おいても早期から着手できる部分についてはすでに手を打ち始めているとのことで、具体的に以下の点をご紹介頂きました。

①2015年度(現中3生)より50分×6限授業を45分×7限授業へ変更予定
⇒ 授業時間を多く確保しつつ、15時半には生徒を解放してクラブ・講習へ向かわせたいから
②単位数を32単位から全学年33単位へと増やす(現在は高1のみ33単位で他学年は32単位)
③全普通教室にICT機器を整備(電子黒板機能付プロジェクターや書画カメラ)したり、非常勤・校長・教頭を除く全教員に情報端末を配布するなど、先進の授業環境を整えた

近々詳しいことがまた明らかになると思います。