2016年度中学入試 狙われそうなトピックス

2015年3月30日

中学入試、特に社会においては各校とも毎年「時事問題」を出題してくる傾向が強く、入試が近い年末年始になると受験生の皆さんは対策に追われています。

もちろん、入試直前期に「この1年で起こった出来事」をおさらいすることは大変重要なのですが、年の初頭の段階で「これは狙われるだろうな」と思われることについてはあらかじめリストアップしておき、その出来事が起こった時にしっかりと知識をつけてしまう、というのも必要かと思います。

そこで、2015年に行われることが予定されている様々な出来事などについて、まとめてご紹介をしようと思います。

開成教育グループ 入試対策課が厳選をした、「2016年度中学入試 狙われそうなトピックス」は以下の通りです。

入試において出題される「時事問題」は、大きく分けて・・・

①この1年に起こった事
②今年でちょうど○○年が経過した「過去の出来事」

の2つがあります。

「①この1年に起こった事」に関しては、「選挙」などの各種イベントのように「あらかじめ起こることがわかっていること」に加え、事件・事故のような「前触れなく突然起こること」もあります。前者であれば年頭から準備をしておくことが可能ですが、後者に関してはいつ何が起こるか誰にもわからないので、突然の出来事に関してもその都度知識を集められるよう、常にアンテナを張っておくべきです。

つまり、「常に社会の出来事について関心を持っておくこと」が、時事問題対策の最大のポイントになる、ということになります。

もう一つ、「②今年でちょうど○○年が経過した「過去の出来事」」についてもよく出題されます。

これは、タイムリーな話題についての知識や考えを問う、ということが「時事問題」と言うのであれば、若干そこから外れている気がしないでもありません。しかしながら、特定の出来事から一定の時間(きりの良い年数)が経過した今となって思い返す・振り返った時に「何が残っているか」「今にどう影響を与えているか」といった点に思いを巡らせる、ということも大切なことです。

中学入試の時事問題においては上述のように、特定の出来事から10年・20年・100年など「きりの良い年数」となっているものが選ばれる傾向にあります。

開成教育グループ 入試対策課が調べたところ、上の画像にあるような出来事からきりの良い年数が経過しているようです。これらの出来事についても押さえておく必要があるのではないでしょうか。

本命は「山陽新幹線 開業」ではないでしょうか。今年開業の「北陸新幹線」と抱合せの出題も考えられます。開業当時の運転区間と今の運転区間の違いなど、押さえておくことはたくさんあるでしょう。

忘れてはならないのが、時事問題は「出来事の中身に関するもの以外に、そこから派生する物事についても押さえておく必要がある」という点があります。出来事そのものについて問われるのは「初歩的な問題」であり、その周辺や派生した出来事について問われるものは難易度も高めで、合否を分ける問題になる可能性も高くなります。

先ほどの「山陽新幹線 開業」の話題ですと、運転区間各地の名産品・特産物・農産物、運転区間内主要都市の特徴(人口の動きや天候)、などは必ず押さえておくべきだと思われます。

このように、「時事問題」と一言で表しても奥が深いものです。その分、突き詰めて(調べて)いけば「面白い」「楽しい」と思えることもたくさん出てくると思います。