京都橘中高 高校Bコースを「Eコース」へ刷新

2015年5月19日

京都橘中高の塾対象説明会に行って参りました。

2022年に学園創立120周年を迎えるにあたり、2年前から中・長期計画となる学園全体の「マスタープラン」について検討を重ねられ、昨年10月に完成されたようです。

思い返すと、京都橘はこの10年強の間(大学も含めた)学園全体で改革を推し進められ、2004年は3000名台だった在籍生数が2013年には4700名を超えるなど、1.5倍の成長を見せております。この10年を「改革と発展の10年」と位置付けられており、それに次ぐ「成長と充実の10年」ということで、この度のマスタープランを策定されています。

中高としては、進学実績の面で(独自の指標において)京都・滋賀・大阪・京都でトップ50に入ることを目標とされています。ちなみに、現在は88番であるとのことです。特に中学においては東京阪神・医医をはじめとする国公立や難関大の合格で20%を目指す、というのが具体的な目標となっています。

その学園全体のマスタープランと、中教審の答申を受け、高校のBコースをリニューアルし、名称もEコースとされることになります。

Bコースの良さを継承しつつも、「英語力向上プログラム」を同コース全員に受講させ、「話す」を含めた4技能を伸ばすことで、英語が苦手な生徒も得意な生徒も実力に応じた学習内容を受講可能とする、というものが用意されます。

大学合格実績についてご紹介します。

今春は国公立大合格者数が34名。昨年38名・一昨年32名と推移してきています。医学部医学科に3名、薬学部といった医系や、獣医学部にも合格が出ているのが今年度結果における大きな特徴です。

また、近年レベルアップが目覚ましい京都橘大との連携を強化し、この高3生から推薦枠が20名増えた75名となるそうです。条件も緩和されるそうなのでより身近な大学として進学されることになるのではないか、と思います。

そして、中学の1期生は現在高3生となっており、成果に注目が集まるところです。

2015年度入試結果についてです。

中学入試では、志願者数34名減も入学者数は昨年56名⇒今年57名と昨年水準を維持されています。入学者が多い地域は伏見区(23名)・宇治市(15名)で、両方合わせて入学者の2/3を占めているなど、地元密着型となっています。

特奨生としての入学者数は14名になり、過去最多となったそうです。

今春よりVP入試という自己推薦型入試を実施開始されています。専願、募集定員の1割程度が枠として設定されていますが、今春に関しては4名が事前申請⇒全員資格付与・全員合格となっています。当日実施された作文は「将来の私の夢」に関して50分で800字書くというものだったようです。

併願先については同志社と奈良女子大学附属が増え、洛北・西京が減ったとのことでした。

高校入試についてです。

志願者数は1243名で、前年から減少しています。2012年度入試では1974名もの志願であったことを考えると、人気は落ち着いているようです。

また、入試問題もやや難化し、特に国公立特進(S)のラインが昨年345点⇒今年320点と下がっています。ただ、同コース合格者数は222名/510名(昨年216名/544名)と、多目に出されています。

そんなこともあり、最終的な入学者数は前年216名から今年243名へと増加しています。そのうち、特奨生候補は約150名となっています。

総合進学(A)の入学者146名中、約80%となる114名が推薦あるいはクラブ推薦での入学となっています。クラブに対する期待がこの数値に表れているのではないか、と思います。

高校入試における併願先としては、専門学科では城南菱創の1位についで嵯峨野(こすもす)が続き、普通科は南陽が2位の菟道に約1.7倍もの差をつけて最も多くなっています。

2016年度入試に向けた情報です。

中学入試ですが、入試日程は今春と同じ位置取りとし、初日午前・午後、2日目午後となる予定です。

高校入試については、BコースがEコースに名称変更となる点は確定しています。

 

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