仁川学院中高 学区再編で追い風が吹いた高校入試

2015年5月21日

仁川学院中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

大学合格実績についてです。

今春の国公立大合格者数は21名(うち浪人4名)となり、昨年19名・一昨年10名から着実に上昇中です。また、私立大においても関西大35名及び関西学院大49名という合格者数は過去最高で、近畿大も昨年62名から今年126名と倍増しています。

四年制大学への進学率が79.8%となるだけでなく、一般入試での進路決定割合が47.6%で年々上昇しており、学校全体が「一般入試で四大へ進学」という空気になりつつある、という状況が見えます。

これだけの実績が出せている秘訣としては、開始6年目を迎える「学内予備校」にある、とご説明がありました。開始当初と比べて、近年は「アットホーム」「きめ細かい」中身になっているそうです。詳しい中身は次の通りです。

・特進Ⅰや進学からでもハイレベル講座への受講希望があれば本人の意志を尊重して受講を認める
・特進Ⅱ(6カ年一貫コース)の生徒は、出来るだけ1学年上の講座の受講を積極的に促す
・高3生に関しては「全コース希望制」「平日75分、土曜90分」「レベルは難関国立、国公立・難関私立、中堅私立の3段階で、これらの講座に絡めて各教科にセンター対策講座も設置

さて、東大・京大・阪大・神大など難関大合格を目指すコースとして2010年春から中学に新設された特進Ⅱですが、現在1期生が高3となりました。高1からは1学年上の模試を受験しているなどのご紹介があり、実績に期待が寄せられます。来年が楽しみです。

2015年度入試結果です。

中学入試では、受験者数は昨年から45名増の152名、入学者数も75名(特進Ⅱ18名・特進Ⅰ30名・進学27名)と昨年から6名増となりました。今年初実施の初日午後では52名の受験者数を集めましたが、これは昨年の2日目午後とほぼ同数だった、とのことです。

プレテストは202名の申込を受け、当日は165名が受験し、19名が添削、となりました。入学者数75名のうち52名がプレを受験していたとのことです。SABCの4段階判定で、そのプレテスト受験かつ入学もした52名の判定ごとの各コース入学状況は次の通りとなります。

さて、高校入試結果についてです。

公立の学区再編及び新たな複数志願選抜、阪神地区中3生数の増加、といった条件下で行われた入試ですが、受験者数は3030名(昨年2646名・一昨年2308名)、280名募集のところ354名(昨年307名・一昨年282名)の入学者数を集めました。

コース別入学者数は特進S 45名(昨年29名・一昨年24名)、特進Ⅰ 90名(昨年83名・一昨年42名)、進学206名(昨年190名・一昨年205名)となり、特に2つの特進の入学者数が2年で倍増しているのが特徴です。

専願は31名増、併願戻りの入学者数は361名(率4.75%)、2つの特進合わせて489名の受験者数増、という状況になっています。

2016年度入試に向けた情報です。

中学入試においては「3コース制及び募集定員については今年度を踏襲する」「入試日程は未定」「プレテストは引き続き実施予定」とのことです。高校入試は特に発表はありませんでした。

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