龍谷大学付属平安中高 中高とも勢いが止まらない入試状況

2015年6月8日

龍谷大学付属平安中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

中高それぞれの教育内容を簡単にご紹介します。

中学での年間目標・キーワードは次の通りで設定されています。

中1「5教科の基礎基本=国公立大受験対応」PDCAの確立と家庭学習の習慣化
中2「各自の学習目標の明確化」レベルに応じたレベルアップ、家庭学習の定着
中3「高校進学・大学進学(志望校を考える)」自主的な学習への取り組み(V模試全員ss55・学年平均ss60)

高校へ内部進学する中3生に高校入試問題を解かせた所、数学の平均点において「内部進学生79.8点(昨年72.1点)vs選抜特進(併願)受験生78.2点」、英語は「内部進学生74.6点vs選抜特進(併願)受験生73.8点」と、外部からの選抜特進(併願)受験生よりも高い結果となっています。

高校ではコースは以下の3つで、それぞれの特徴は次の通りとなっています。

選抜特進 京阪神をはじめとする難関国公立大をチャレンジとし、中堅国公立をターゲット、関関同立をはじめとする有名私大は最低目標とする
プログレス 龍谷大との高大接続を基本とし、大学入学後の研究に備えて背景知識を育成する
アスリート 硬式野球部だけで編成されたクラスで、甲子園出場・全国制覇が目標

プログレスに「英語専修(仮称)クラス」を増設する予定とされています。5教科の基礎・基本に習熟することを前提としつつ、高2から英語の基礎知識を活用する演習科目を増加させ、より高いレベルの英語力を養成し、短期(長期)留学等を通じて英語を活かした学部・学科への接続を図る、とされています。また、英語の授業は原則すべて英語で実施することも予定されているとのことで、昨今の「グローバル化への対応」に向けた龍谷平安の「回答」の一つになるような取り組みとなっています。

大学合格実績についてです。

472名が今春卒業し、95.3%が第一志望に合格しているとのことで、大学進学率は91%となっています。文系:理系は8:2と文系が圧倒的に多いようですが、下の学年は理系が多くなっているとのことです。

防衛大(筆記)を含む国公立大は51名、関関同立+早慶上理106名と、実績は年々増えています。

また、連携関係にある龍谷大へは今春263名が進学されています。

2015年度入試結果についてです。

中学入試ですが、昨年は過去5年間で最高の志願者数となる387名(2013年度265名)を集め、勢いのあるところを見せ付けたことが記憶に新しいのですが、それを更に更新し493名もの志願者数を集めておられます。初日AMの前期A(推薦型)の志願者数が減っているものの、その他の日程では全て志願者数増、という結果でした。

入学者数についてです。昨年は124名が入学したのに対し、今春は149名が入学。ちなみに、2011年度入試での入学者数は35名だったので、約4.3倍にものぼります。

「ドラゴンテスト」と銘打たれているプレテストの受験者数ですが、2011年390名⇒2012年498名⇒2013年600名⇒2014年709名と、ここ3年続けて100名規模での増加となっています。Ⅰタイプで前年から約11点(昨年は30.6点)、Ⅱタイプで約60点(昨年は13.6点)の平均点アップとなっているなど、受験者層が上になっていることが点数になって表れています。また、プレテスト同様に受験生の平均点が年々上昇していることから、入学者のレベルが上がっていることが伺えます。

高校入試ですが、志願者数1188名(昨年1705名)に対し434名が入学されています。

過去5年間の科目別・合計得点を見ると、これまでは毎年「少しずつ」上昇してきたところ、今年は(選抜特進・プログレスとも)前年から「大きく」上昇しています。中学入試同様、高校入試においても年々受験者のレベルが上昇していることが確実なようです。

中学・高校の両方とも勢いが止まらない入試状況。次年度入試においても話題となりそうな予感がします。

 

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