奈良育英中高 高校は近畿で5番目に多い受験者数

2015年8月25日

奈良育英中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

教育内容です。

奈良育英は、中高ともに多彩なコース設定とされているのが大きな特徴です。それぞれ以下の通りとなっています。

中学校
選抜
・難関国公立大を目指し、平日は16時半(7限)まで授業を行う
・学習とクラブ活動の両立が可能(18時まで補習・クラブ活動)
・ネイティブによるオールイングリッシュ授業を実施し、高校の国際理解Gコースへ対応する
総合
・学習習慣と基礎学力の定着を主眼に置く
・学習とクラブ活動の両立が可能
・ネイティブによるオールイングリッシュ授業を実施し、高校の国際理解Gコースへ対応する

高校
選抜
・難関国公立大を目指し、平日は16時半(7限)まで授業
・7限終了後、希望者は20時まで補習・自習・部活を選択可能
・学習合宿は連携大学等の施設を使って実施
・学内予備校も開校
国際理解G
・多文化共生社会を切り開くリーダーの育成を目指すべく、ニュージーランドへの3ヶ月留学を実施
・国際協働プレゼンテーション大会への参加
・「Global Action(卒業制作)」と進路の実現
高大連携S
・論理的思考力の育成に主眼を置く
・言語技術、将来を見据えた進路選択、クラブと勉強の両立、All English、英語ガイド実習 等の実施
総合進学
・基礎学力の定着を徹底させ、個性を伸ばし多様な進路を目指す
・さまざまな課題に取り組む朝学習
・クラブと勉強の両立に加え、クラブ・自主活動へ積極的な参加を促す

大学合格実績についてです。

今春は303名が高校を卒業しましたが、そのうち中高一貫生は62名となっていました。

その中高一貫生の合格実績ですが、現役ベースの実績だと62名中2名(2013年度は8名)が国公立大に合格、関関同立(同志社はゼロ)は7名で、2013年度の17名と比べると寂しいものとなっており、国公立・関関同立とも浮上が願われます。選抜コース1期生がまだ卒業していないので、今後はそちらに期待をしたいと思います。

高校からの入学生も含めたトータルでの大学合格実績ですが、浪人含む国公立大合格者数は13名(2013年度は24名)、関関同立は54名(2013年度は55名)、産近甲龍118名(2013年度は110名)と、実績は国公立でダウンも私立大では横ばいとなっています。

連携大学としては、関西大14名・立命館大2名・近畿大25名・龍谷大14名など9大学100名以上の枠があり、連携大学以外にも指定校推薦枠として同志社大2名・関西学院大3名・京都産業大1名・甲南大2名など、約400名分を保有しているなど、「枠」としては手厚いものが用意されています。

2015年度入試結果についてです。

中学入試では、受験者数が80 名となりましたが、午後入試導入によって受験者数が増えたとのことでした。結果、入学者数は41名(選抜13名・総合28名)となり、そのうち38名を専願が占めています。

高校入試での受験者数は2,724名。近畿地区で5番目、全国でも10数番目に多い受験者数で、しかも3年続けて2,700名前後の受験者数を集めておられます。

過去には2013年度で2,705名を記録し、「これまで経験したことが無い入試となった」とのことで、併設の小学校などの先生等も動員し、外部の施設も借りての入試となったという経緯がありましたが、その規模を引き継いでいるということでは、大変勢いがある学校です。

地域別受験者数で最も多いのが「奈良市833名(昨年805名・一昨年867名)」で、実に「奈良市の中3生の約30%にあたる」そうです。また、奈良県からの受験者数で90%を占めるとのことです。

最終的な入学者数は289名となりました。

次年度である、2016年度入試に向けた情報です。

中学入試では、1回の受験料で複数回の受験が可能となっているのが特徴です。また、専願のみ面接があります。

高校では、受験するコースによって入試科目数が異なってきます。選抜・国際理解Gは5科、他2コースは3科となります。また、3科受験のコースに対して回し合格判定をする際は、3科で判定されます。